メンバー 千代 康彦 Yasuhiko Chiyo コンサルティング部 部長
プロジェクトマネージャー/シニアコンサルタント

伝えること×ビジネス理解にこだわり「IT」を戦略的に捉えて活用していく

現在は、プロジェクトマネージャー兼ITコンサルタントとして多面的な視点からお客様のビジネス領域を理解し、IT活用に関する戦略策定〜システム構築の支援まで幅広い業務に携わっています。

イントリックス入社前はシステムエンジニアとして業務基幹システムや仮想通貨決済サービスの新規立ち上げなど、多岐にわたるシステム構築を手がけてきました。PLとして担当した生保系業務基幹システム構築では、大手通信会社との新たな口座開設を勝ち取り、850名の社員のなかで数名しかもらえない「社長賞」を受賞。その後大手清掃会社の業務基幹システム刷新プロジェクトでは業務仕様の改善から関わり「事業部長賞」にも選ばれました。またビッグデータ解析システム新規構築案件では、商社系大手企業から事業部長賞をいただくなど、対外的な評価も得ることができました。

多くのシステム構築を経験する中で、具体的な手段論である「HOW」にこだわるだけではなく、お客様の「WHAT(何を実現したいのか)」と「WHY(なぜ必要なのか)」をしっかり握り、お客様のビジネス貢献度を高めるための「HOW」を吟味する重要性に気づきました。お客様の興味・関心事や課題を解消することで大きな成果に繋がる業務に注力し、システム要件を検討していく考え方が非常に鍛えられました。

いまの私の強みは、ITの知見を活かして、ガバナンス整備や戦略策定などをサポートできることです。例えば、グローバルでのシステム導入を検討しているお客様に対し、ローカル性が低い製品を取り扱われている場合は日本のヘッドクオーターがITを集中管理する中央集権型のガバナンスを提案したり、海外拠点のITリテラシーが高く十分な体制を敷いていれば、マーケティング活動やシステム運用は現地法人に任せる自由度の高い地方分権型にしたりと、商材特性や企業環境に合わせてガバナンスのあり方や活用しやすいITの仕組みを提案できます。

また、大規模なデジタルマーケティング基盤を整備する際には、システム構築において大手SIerと体制を組む必要があるため、企画構想から関わりお客様側の立場でベンダー選定や評価をして一緒にRFP(提案依頼書)を作成するなどの伴走支援も行います。一般的なITコンサルタントは構築ベンダーやソリューション選定支援までに留まる場合もありますが、私の場合は、PMとしてお客様とベンダーと共に具現化まで伴走支援することが少なくありません。例えば、簡易なシステム構築ができるWeb制作会社なのか、制作機能を持っているシステム開発会社なのか、ベンダーの特性に合わせて、最適な座組みを提案するところからシステムの導入支援を行えます。

デジタル関連のプロジェクトでは、推進主幹部門が広報部門や事業部門であることが多く、ITの専門用語やシステマチックな図解表現では理解いただくことが難しい側面があるため、円滑なプロジェクトを推進していく上で強く意識しているのは、分かりやすく“伝えること”です。信頼関係を構築する上では、相手の関心事に合わせた説明の切り口や言葉を用い、より理解を進めていただけるよう心掛けています。

さらにITを戦略的に捉えて活用するためには、お客様のビジネスを深く理解することが重要です。そのためにお客様先への初回訪問時には、中期経営計画をしっかりと読み込んで、どういうビジネスを展開していこうと考えているのか、その時に私たちがデジタルで支援できることは何かを、経営層の視点から考えられる仮説を持って臨みます。そうすることで初回訪問からお客様も信頼して、自社の課題を話してくださいます。

このように、ビジネス視点をもってIT活用を検討することで、お客様が求める経営戦略を反映したプラットフォームを整備することができます。その上で、ただシステムを開発して終わりではなく、そこで得られるデータを活かしたマーケティング戦略・施策も含めて、IT戦略・システム構築から活用までトータルにサポートしていくことで、お客様のビジネスの好循環サイクルを創出してきたいと考えています。

私について

写真とエイサーと。

大学時代からカメラにハマり、春は京都で桜を撮り、夏は屋久島で木々や苔などマクロレンズで接写するなど撮影を楽しんでいました。社会人から始めたエイサーは、もう10年以上のキャリア。エイサーを通して知り合った仲間たちと過ごす時間は何にも変え難いものとなっています。

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