グローバルWeb戦略

グローバルなWeb活用の進め方

執筆者:代表取締役社長 気賀崇

はじめに:グローバルなWebの活用とは

2015年、円安の進行で製造業の国内回帰が話題にのぼるようになってきた。このところ日本のものづくりの衰退を懸念する話ばかりであったことを考えると喜ばしい流れではあるが、それはあくまで生産の話であり、販売先としてのグローバル市場が日本企業の今後の成長を支える存在であることに変わりはない。

BtoB企業の対外コミュニケーションには、代理店・営業員・展示会・デモンストレーションなどの直接コミュニケーションと、間接的な広告・カタログとがある。そしてWebサイトの登場は、企業のコミュニケーションに新しい可能性をもたらした。

本稿では、今後のBtoB企業のコミュニケーションに深く関わるグローバルとWebという二つのキーワードに基づき、グローバルなWeb活用の進め方について論じてみたい。

なお、本論に入る前に、グローバルWebに関する言葉の定義を確認しておく(図1)。本社が世界に向けた情報発信のために運用しているものをグローバルサイト(GS)、各国販社が各国市場向けに情報発信を行なうものをローカルサイト(LS)と呼ぼう。そして、企業が保有するGS・LS全体のことを「グローバルWeb(GW)」と定義する。GW全体の推進統括・ガバナンスは、本社が担当すべき業務だ。また、GSは主に企業ブランディングを目的とする広報・IR・CSRといったコーポレートコミュニケーション(CC)を、LSは製品・サービス情報を中心とするマーケティングコミュニケーション(MC)を担う。事業部に関わるコンテンツは各事業部が管轄することも確認しておこう。

図1.グローバルWebの定義

「BtoBコミュニケーション 2015年3月号」に掲載記事より

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