グローバルWeb戦略

BtoB企業のグローバルWebと本社の役割

執筆者:代表取締役社長 気賀崇

はじめに

AmazonにGoogle、Facebook と、今や多くの日本人が米国発のWebサービスを日常的に使っている。ネット専業のこれらの企業は、時間や場所の制約を受けないインターネットの特性を最大限に活かし、創業から10年もしないうちに世界中の人々に使われるWebサイト群をつくりあげた。

今後の成長を海外市場に依存する日本のBtoB企業も、各国で自然なコミュニケーションの出来るWebサイトを運用せねばならないことは自明だろう。大抵の日本企業は90年代後半に英語サイトを開設し、今ではビジネス展開国に現地語サイトを持つようにはなった。しかし、Webを通じた海外向け情報発信を十分に出来ているBtoB企業は非常に少ない。この状況を打破するために、本社はどんな役割を果たすべきなのか。典型的な課題をとりあげながら考えてみたい。

なお本稿では、本社が世界に向けて英語で情報発信を行なうグローバルサイト(GS)、その傘下で各国販社が自国市場に向けて情報発信を行なうローカルサイト(LS)、これらをまとめてグローバルWeb(GW)、と呼ぶこととし、GW全体の推進統括・ガバナンスを本社広報担当部門が担う典型例をベースに論考を進めたい(図1)。

図1.グローバルWebの定義

「BtoBコミュニケーション 2016年3月号」に掲載記事より

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