「BtoB企業のグローバルWebリニューアル」セミナーレポート

レポート公開日 2017年5月8日 月曜日

3月28日(火)にBtoB企業向けセミナーでモデレーターを務めました

去る2017年3月28日(火)に一般社団法人 日本BtoB広告協会主催のセミナー「BtoB企業のグローバルWebリニューアル:2社のアプローチを徹底比較」が、日刊工業新聞社B1Fセミナー会場(人形町)で開催されました。

本セミナーのパネルディスカッション「グローバルWeb再構築:成功の秘訣と今後の課題」では、パネリストに辻 一太郎氏(堀場製作所)・土井 智保子氏(ダイキン工業)を迎え、弊社代表取締役社長 気賀崇がモデレーターとして参加いたしました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

第1部:「HORIBA Web グローバル統合と課題」
セミナー講師:辻 一太郎 様(株式会社 堀場製作所 営業本部 ビジネスデベロップメントプロジェクト)

  • はじめてのグローバルWeb統合
  • 統合で見えた課題
  • これからの取り組み

マーケティングコミュニケーション主体の70サイトを統合CMS上で18サイトに集約する過程で、苦労された点、課題克服のための工夫を紹介していただきました。

グローバル統合のCMSを導入していても、コンテンツを運営する担当者は事業や国・地域毎に分散しており、過去のリニューアルでは意思決定がスムーズに進まず苦労されたそうです。現在はグローバルでのWeb運営体制を新しい形に移行されているそうですが、時に対立することもあった欧米の担当者をむしろWeb活用に積極的な人物ととらえてグローバルWebの中心に据えるなどの大胆な工夫も披露いただき、実践的な示唆に富むプレゼンテーションでした。

第2部:「グローバルWEBサイト群 再構築の取り組み」
セミナー講師:土井 智保子 氏(ダイキン工業株式会社 総務部 広告宣伝グループ)

  • グローバルWebの課題
  • グローバルWeb再構築戦略策定
  • グローバルサイトのリニューアル
  • ローカルサイトのリニューアル及び展開キットの整備
  • 展開キットの水平展開・運用

一方、ダイキン工業では、空調事業の地域性が高いことに加え、そもそもカルチャーとして分権色が強いため、コーポレートコミュニケーションは本社、マーケティングコミュニケーションは地域統括や販社がリードすることを前提に、約110のグローバルWebの再構築を図ってきました。この方針に基づいて、ローカルサイトを対象とした本社主導の統合CMSをとりやめたエピソードでは、過去の経緯にとらわれず自社の体制や目的に合わせて最適なツール・手法を選択することの重要さを強調されていました。

ただ、ローカルサイト独自のCMS導入は販社の裁量に任せたものの、体制の弱い所では、Webサイトの設計やコンテンツの企画・制作力が問題となりがちでした。これを解消すべく配布をはじめたローカルサイト展開キットは、販社の大幅なコスト節減事例などもあり、統合CMSに代わる本社の海外支援のアイデアとして、参加者からも多くの関心を集めていました。

第3部:パネルディスカッション「グローバルWeb再構築:成功の秘訣と今後の課題」

第3部のパネルディスカッションでは、「ガバナンス方針:中央集権/分権」「統合CMS活用:あり/なし」「Webの目的:マーケティングコミュニケーション/コーポレートコミュニケーション」と、対照的なアプローチでWeb活用を進めてきた2社から、それぞれの視点でご意見をいただきました。

CMSを導入しない方がフレキシビリティは上がるが、展開のスピードが出ない、と土井様。
辻様はCMSを導入すると初期Webサイトをクイックに構築できる一方、そこで満足して最低限のままで活用が進まない海外現地法人のフォローが今後の課題だとおっしゃっていました。

グローバルWebリニューアルに対しては唯一の正解はなく、様々なアプローチがあり得ることを実感できたディスカッションでした。

ただ唯一、両者とも口をそろえておっしゃっていたのは関係者とのコミュニケーションの重要性です。リニューアル時点から巻き込みを行い、運用が始まってからも熱意をもってサポートを提供し続けることが本社・Web統括部門の役割だという点で意見が合致しており、Webガバナンスの行き着くところはここなのだろう、と本質に触れた気がしました。

セミナー概要

開催日
2017年3月28日(火)
会場
日刊工業新聞社 B1Fセミナー会場
講座名
BtoB企業のグローバルWebリニューアル:2社のアプローチを徹底比較
講師/パネリスト
  • 株式会社 堀場製作所 営業本部 ビジネスデベロップメントプロジェクト 辻 一太郎 氏
  • ダイキン工業株式会社 総務部 広告宣伝グループ 土井 智保子 氏
モデレーター
イントリックス株式会社 代表取締役社長 気賀崇

モデレーター 気賀崇からのコメント

BtoB企業の中でも早い時期から中央集権型のグローバルWebリニューアルに取り組んできた堀場製作所。会社が急速にグローバル化する中、分権型のカルチャーに沿ったグローバルWebのあり方を模索してきたダイキン工業。辻さん、土井さんは、成功事例に留まらず、予算獲得の知恵や対立のおさめ方まで、巨大なプロジェクトでは避けて通れない各種問題の乗り越え方を惜しげもなく披露してくださいました。

異なる国や事業に属する関係者が、それぞれの意見を持つのは当然で、巻き込みには人知れぬ苦労があったはずです。それがいまや、本社は頼りになる相談相手と思ってもらえるまでに。その鍵は、お二人の熱意が生み出すポジティブな対応にありそうです。

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