アネスト岩田は、1926年に創業した、空気圧縮機、真空機器、塗装・塗布機器メーカーです。海外20カ国以上に30以上の拠点を持ち、ハンドスプレーガンのシェアは世界2位(アネスト岩田調べ)を誇ります。
同社は世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により、主流だった従来の対面営業の実施が難しくなったことから、Web商談やWebセミナー、VR展示会の活用、顧客の利便性を考慮したECサイトの開設など、ビジネスのデジタルシフトを国内外で推進してきました。
しかしながら、デジタルマーケティングの基盤となるべき製品サイトは当初、売上につながるサイトとは言いがたい状態でした。紙媒体の営業資料とは異なるテキストや製品写真が使われていた上に、製品のリニューアル頻度が高く、最新の情報への更新が追いついていませんでした。また運用面では、データ管理の統一ルールや部門間での役割分担が決められておらず、部門最適の運用体制となっていたことが課題でした。
ユーザー視点で見ると、製品の検索機能がなく、UIの質も不十分だったことも相まって、ユーザーが必要な情報にたどり着けない状態でした。結果、アフターサポートへの問い合わせが多く、既存顧客の負担を増やしてしまっていたのです。