神戸大学トップマネジメント講座「BtoBコミュニケーションの課題と実際:Webマーケティング」講義レポート
レポート公開日 2010年7月20日 火曜日
6月2日(水)に代表取締役社長 気賀崇が神戸大学にて講義(一般非公開)を行いました
去る2010年6月2日(水)に代表取締役社長 気賀崇が神戸大学大学院経営学研究科にて、講義(一般非公開)を行いました。神戸大学の学部学生を対象に、BtoB企業におけるマーケティング活動および広告コミュニケーションの基礎と実際を解説する全13回の本講座において、気賀は「Webマーケティング」を担当いたしました。
ご出席頂いた学生の皆様、ありがとうございました。以下に講義の概要をレポートします。
講義概要
まずは自己紹介ということで、Web活用の発展に大きな可能性を感じてイントリックスを立ち上げ、大企業の全社的なWeb活用やグローバリゼーションの推進支援をしていることを説明しました。
導入部では、社会全体がデジタル空間で過ごす時間が増えており、企業コミュニケーションもデジタルにシフトしていること、また既存メディアを上回る多くの特徴を持つWebサイトが、メディア連携のハブ的な位置付けになることを解説しました。
次に、企業が自社メディアを持ったことの意味と責任を考察するとともに、顧客の製品・サービスへの興味が高まった瞬間を捉えられるWebサイトを、マーケティングに有効活用している多数の事例を、実際のWebサイトを見せながら紹介しました。
それでもまだまだ過小評価されているWebサイトには、企業活動を効率化させるだけではなくイノベーションさせるとてつもない可能性があることをお話しし、講義を終了しました。
質疑応答
「情報の公開が進んで顧客の知識が増すと、商品が売れにくくなるはずだがどう思うか」という鋭い質問に対し、「だから情報は出したくない、というのがまだ見られる大企業の典型的な反応だが、それをやってもいずれ他の会社や人が書くだけの話。誰かが出すぐらいなら、自ら出した方が良いのでは?」と回答しました。
顧客と企業の間の情報の非対称性が縮小するとは、製品・サービスの本当の姿が顧客に伝わり易くなったということ。
マーケティングコミュニケーションは不得手でも、使い込んでもらえれば誰もが唸る良い製品を作ることの出来る日本のBtoB企業にとって、そうした部分まで伝えられるこの環境変化は、実は大変な追い風なのではないでしょうか。
ただし、Webをはじめとするデジタルメディアの使いこなせたならば、という条件付きであることも、忘れずに付け加えておきたいと思います。
セミナー概要
- 開催日時
- 2010年6月2日(水)
※大学の講義の為、一般非公開になります - 場所
- 神戸大学六甲台キャンパス
- 講座名
- トップマネジメント講座 − BtoBコミュニケーションの課題と実際
- 講師
- 代表取締役社長 気賀崇
セミナー講師 気賀崇からのコメント
神戸という街も神戸大学も初めての訪問でしたが、歴史を感じさせるレンガ造りの教室棟や大阪湾を見下ろす六甲台のキャンパスは、街自体の品の良さとも相まって、とてもうらやましい学習環境に思えました。講義に出席された学生の皆さんにとって、BtoBのマーケティングは接点の薄いトピックだったはずですが、1時間半の講義を非常に熱心に聞いてくださったことがとても印象的でした。一方で、物心ついた時からインターネットがある皆さんにとって、わざわざWebはすごい、なんてことを伝えるのは野暮ったいことなのでは、とも思ってみたり。デジタルネイティブの皆さんの反応が気になります。
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