1990年代後半に商用利用の始まったインターネットは、日常業務のあらゆる場面に浸透しました。しかし歴史に照らせばこれもまだ、大きな変革の序章に過ぎません。かつて電力が発明された時、動力源としての蒸気機関はすぐに置き換えられると期待されましたが、社会に広く浸透しその効果を発揮するまでに数十年の歳月を要したそうです。工場は蒸気機関仕様で建設されており、電力の特性に精通した専門家もいなかったため、施設から製造プロセス、工場運営まで、全てが電力に適した形になるまでそれだけの期間を必要としたのです。
私たちは、インターネットも全く同じ状況にあると考えています。デジタルの活用を、従来からあるメディアの延長線上でしか考えてはいないでしょうか?様々なしがらみを前提としてしまい、デジタルの特性を引き出し切れていないのではないでしょうか。ここまでの急速な普及とは、皆がデジタルを“使う”ようになっただけであり、決して“使いこなす”ようになった訳ではないと考えるべきでしょう。
私達はこの四半世紀の変化に驚いていますが、それでもインターネットのほんの一端を垣間見たに過ぎないのです。
Webサイトは、出したい情報をいつでも好きなだけ提供できる企業自身のメディアです。企業が公にできる情報は、いずれ全てWeb上に掲載されるでしょう。そして訪問者も、企業が作り出す価値の全てがそこにあると期待して来訪します。企業の全てがあるWebサイトは、企業そのものと言っても過言ではありません。自身の総合力を適切に伝えるため、企業にはコンテンツや機能、クリエイティブ、そしてそれらを支えるシステムを駆使して、自社の様々な側面をディスプレイ一枚に表現していくことが求められています。
私達は、デジタルの特性を踏まえた上で、様々な要素に関する広範な知見をバランスよく組み合わせ、お客様の持つ全ての価値をWeb上に反映させるお手伝いをしていきたいと考えています。