企業の子ども向けサイトは、内容や表現に工夫がこらされ、大人が見てもわかりやすく、楽しいものです。そこで子ども向けサイトの背景について少し考えてみるとともに、いくつかの事例を紹介します!
企業Webサイトの多くは、投資家や潜在顧客など、ビジネスに関連する対象をターゲットにしています。一方で、通常の製品やサービス、投資関連情報だけでなく、子ども向け情報を提供する企業サイトも少なくありません。しかもそれらの子ども向けサイト、内容や表現に工夫がこらされ、大人が見てもわかりやすく、楽しいものです。そこで今回は、そのような子ども向けサイトの背景について少し考えてみるとともに、いくつかの事例を紹介します!
そもそも、なぜ企業は子ども向けサイトを作るのか?
子ども向け製品を提供する企業でない限り、子どもがWebサイトのメインターゲットであることは考えにくいでしょう。では、子ども向けの情報提供は、企業にとってどのような意味があるのでしょうか?大きく次の3点が考えられると思います。
1:長期間かけてのファン化・ブランド育成
まず、マーケティング的な意味合いがあるでしょう。学校の宿題や自由研究などで子どもが直接サイトを見ることはもちろん、日ごろその製品を使っている親が子どもに見せるケースなどです。将来顧客になるであろう子どもに対し、製品技術やトリビア的な知識を提供することで、ブランドへの理解とよいイメージを持ってもらうことを狙いにしていると考えられます。
2:対外的なCSR活動の一環
CSR(企業の社会的責任)として、子ども向けサイトを作るケースもあります。例えば富士通の子ども向けサイト(富士通キッズ)は、「子どもの教育をサポートし、科学系コンテンツで理数系離れを防ぎたい」という考え方に基づいています。直接の製品技術ではなくても、環境への配慮など、CSR活動を子ども向けに紹介しているサイトも見受けられますね。
3:社員やその家族への認知度向上
企業サイトは、対外的なビジネスの関係者だけでなく、社員およびその家族が見る場合もあります。「お父さんの会社は何をしている会社なの?」そう聞かれた親御さんは、子ども向けに事業の紹介などをしているサイトがあると説明がしやすいでしょうし、そこに優れたコンテンツがあれば、企業への好意的な感情をもたらされ、士気の上でも良い効果が期待できるでしょう。子どもになじみの薄いBtoB企業では、特に意味があるかも知れません。
まあ、ごたくはいいから、とりあえず見てみよう【事例6つ】
子ども向けサイトについていろいろ語ってきましたが、百聞は一見に如かず。実際のサイトをいくつか見ていきましょう!
HONDA Kids (本田技研)