BtoBデジタルマーケティングやWeb制作の情報と、イントリックスの日常風景をお伝えします。

BtoBに馴染みのない人もじわじわと興味が湧く!?イントリックスのBtoB勉強会と参加者の声を紹介

BtoB
ゆるやか広報班 編集部
イントリックスでは、業務の舞台であるBtoBへの理解を深め、その価値や魅力を発信できるよう、週に1回「気賀塾」と銘打ったBtoBに関する勉強会を開催しています。今回は、BtoBに馴染みのなかった社員でもその魅力にハマる気賀塾の中身を、PMの金丸がご紹介します。

遠いようで、実は身近なBtoB

皆さんこんにちは、PMの金丸です。突然ですが、イントリックスのミッションってご存じでしょうか。2009年の創業以来、イントリックスは一貫して

をミッションとして掲げています。すごい技術を持ったBtoB企業が日本にはまだまだたくさんある。そんなBtoB企業のデジタルコミュニケーションを総合的に支援することで、日本のBtoB企業が持つすべての価値を世界に発信し、その価値をより高めていく。このような使命感を持ってイントリックスメンバーは日々仕事と向き合っています。

皆さんの中には、「BtoBの仕事なんてしたことがないし、言われてもイマイチよく分からない」という方も多いと思います。イントリックスの多くのメンバーも最初はそうでした。しかし、「皆さんが日頃使っているスマートフォンやPC、家電などは、非常に多くの電子部品が使われています。そういった電子部品を作っているのはBtoB企業です。さらにその電子部品を製造・加工する機械を製造しているのもBtoB企業ですし、電子部品を作るための材料や原料を提供している企業もBtoB企業です」と言われたらどうでしょうか? 何か身近に感じられないでしょうか。

非常に幅が広く、覚えることが多岐に渡るBtoBでも、分かりやすく噛み砕いた説明なら、誰でも理解できるようになります。そして、我々イントリックスには先述したミッションがありますから、社員はすべからく理解できるようにならなくてはいけません。

そこで、長年BtoB企業とのビジネスに関わってきたイントリックス社長の気賀が、その知識・経験を分かりやすく社員に伝えるべく、「気賀塾」なるものを2021年春に開講しました。今回は、受講生に豊富なBtoBの知識を届けているこの気賀塾についてご紹介したいと思います。

気賀塾のテーマをちょい見せ

気賀塾は毎週金曜日にオンラインで開催されていて、2022年9月末時点で60回を超えました。今まで扱ったテーマの一例が下記になります。

・日本の製造業のチャンスとリスク
・課題先進国日本のアドバンテージ
・業績を伸ばしているBtoB企業ってどこ?
・構造改革を迫られているBtoB企業ってどこ?
・日本のバリューに気づかない日本人
・DXに成功したリアル企業
・BtoBの基本数字

タイトルだけではなかなかイメージが湧きづらいかと思います。そこで、詳しい内容を過去の回から2つほどピックアップしてご紹介します。

ピックアップ1「日本の製造業のチャンスとリスク」

ネット革命の第1ステージが「ネットの中で完結するサービス」であるならば、第2ステージは「ネットとリアルの融合」と言えるのではないでしょうか。既にGoogleは自動運転車の開発、アリババはAlibaba Cloud上で運用されているスマートシティ「城市大脳(シティブレイン)」を手掛け、「ネットからリアルへ」の融合を進めています。また一方で、農機メーカーはネットとの融合により肥料散布の均一化や重複のムダを回避するといった、「リアルからネットへ」といった例も非常に増えてきました。

今後、将来的に鉄道とネットが融合し無人運転が実現すれば、柔軟な増減便・運転制御品質の平準化・車両間隔の高密度化などの実現も可能になってきます。このような「ネットとリアルの融合」という第2ステージに入った現在、日本のBtoB企業にとって何がチャンスであり、何がリスクになるのか。具体例を挙げながら多角的に分析した回でした。

ピックアップ2「構造改革を迫られているBtoB企業ってどこ?」

変化のスピードが速い昨今において、企業のあり方を根本的に見直すことが迫られているBtoB企業も少なくないと思います。構造改革をうまく進められたBtoB企業は、各々どういった危機に直面したのか。また、その危機をどのような改革で脱し、成功に至ったのか。さまざまな企業の成功例を分析することで見えてきた成功のポイントと成果を、いくつかのパターンに分けて詳しく掘り下げるとともに、これらのパターンを踏まえ、今後どのような企業で構造改革が必要となってくるのかを解説した回でした。

過去回はアーカイブ、未来はネタが尽きない

講義内容はすべてアーカイブ化しているので、社員はいつでも自分の好きな時に観ることが可能です。また、塾長(気賀)が言うには「講義テーマは無限にある」ということなので、メンバーのBtoB知識はこれからも常にアップデートされ続けていくことでしょう。

さて、ここからはこの気賀塾をより深掘りして、ゆる広編集部とともに気賀へ講義の狙いを聞いたインタビューと、実際に受講した人のリアルな声をご紹介します。

気賀塾を開いた理由と、受講生の声

――まず、気賀塾の目的から教えてください。

気賀:目的は2つあります。1つは「BtoBを深く幅広く知ってもらいたい」ということ。2つ目は「デジタルをどう使えば日本のBtoBを元気にできるのか考えてもらいたい」ということです。

――開講当初には、どのような思いがありましたか?

気賀:新興国や企業の台頭で、大きな岐路に立つ日本の製造業ですが、日本復権のカギを握るのも製造業。日本のBtoB企業の良さを企業・製品の両面で訴求するのがイントリックスの仕事なので、何が強く、どんなところに可能性があるのかを知ってもらいたく始動しました。一方、盲目的な日本愛になっても単なる自己満足なので、克服すべき弱みについても同じく理解してもらいたいと考えています。

――この先の気賀塾のビジョンや方向性など、描いているものはありますか?

気賀:気賀塾は100回、200回と続くと思います。日本のBtoBには、強みであれ、弱みであれ、雑学であれ、細分化された面白いテーマがたくさんあるのだということが、塾を始めてよくわかりました。教材は、ゆくゆくは社外に提供したり、ブログや出版という形に昇華させられればと思っています。ただし、社内向けのドキュメントなので、盛っているところもあるかもしれません(笑)。対外向けには修正・加筆も必要でしょう。一度みんなの感想を聞いてみたいです。こんなこと知りたい、あの話のここがわからなかった、とにかく長すぎる(笑)、など。

――実はそうくると思い、受講生にアンケートを実施してありますので、いくつかご紹介します。

Q. なぜ受講しようと思いましたか?

A. BtoBの面白さが深堀りできそうだったから(シニアアソシエイト/テクニカルディレクター/2年6ヶ月)
A. 社内コミュニケーション+企業カルチャーへの理解向上(シニアアソシエイト/デジタルマーケティングコンサルタント/5ヶ月)
A. 社長とプロジェクトが一緒になることはもうほとんどないし、話を聞く機会が欲しかったため(アソシエイト/アナリスト/2年3ヶ月)

Q. 受講する一番の目的は何ですか?

A. かっこいい言い方をすれば「知識の吸収」ですが、ただ単に話が興味深くワクワクすることが多いからです。(シニアアソシエイト/Webディレクター/9ヶ月)
A. BtoBの知識はもちろんですが、それ以上に社長のファシリテーション力やドキュメント力、聞く人を惹きつける話術を盗むため(笑)(シニアアソシエイト/コンテンツプランナー/2年4ヶ月)
A. 社長のこれまでのPJ経験からのちょっとした横道トークが聞けるから、です!(リーダー/インフォメーションアーキテクト/8年7ヶ月)

Q. 受講してみて感じた難易度を教えてください。

「やや易しい」「ちょうどいい」が大半を占める結果に

Q. 一番印象的だった回と、その理由を教えてください。

A. 第10回【絵になるBtoB。見て楽しいBtoB。】
ヘリコプターからの撮影や、部品を並べての撮影等、イントリックスでの業務を知り得た点と、まさに製造業界プロモーションの舞台裏をはじめて身近に知り得ることができた。(シニアアソシエイト/ITコンサルタント/1年5ヶ月)

実際に部品を並べて撮影された、ミネベアミツミ株式会社のコーポレートサイトのキービジュアル(現在は本ビジュアルは使われておりません)

A. 第20回【ライフタイムコスト】
建機のアフターマーケット事業。実務に直接活かせる知識であった。たとえクライアントとは違う領域でも物事の捉え方など、とても勉強になる。(シニアアソシエイト/アナリスト/3年0ヶ月)

購入費に比べて見えにくいアフターサービス費。この点の優位性の見える化は、BtoB企業の重要テーマ。

A. 第19~25回【BtoB用語解説シリーズ】
普段聞き慣れない用語を知れた。お客様とお話しする際にも知っておくべき知識なので、為になりました。(シニアアソシエイト/Webディレクター/1ヶ月)

Q. 今後取り上げてほしい話題はありますか?

A. 業界別に知っておくべき過去の情報と、今後注目すべき未来のBtoB市場(シニアアソシエイト/プロジェクトマネージャー/2年6ヶ月)
A. BtoB企業の商流あるある(デジマ計画立案のためには、企業の商流を解像度高く理解することが今後特に重要になると思ったため)(アソシエイト/アナリスト/2年6ヶ月)
A. 業界ごとのWebサイトの傾向分析(完成品だったらどういったコンテンツが必須な傾向であるとか、部品メーカーならほとんどのサイトにEC機能がついているとか)(アソシエイト/アナリスト/2年3ヶ月)

Q. 気賀塾の魅力を教えてください。

A. 受講するたびに、自分の想像を超える高解像度での説明があるので驚きや発見があると思います。(シニアアソシエイト/プロジェクトマネージャー/1ヶ月)
A. コロナ禍で入社された社員にとって、週1度社長の声(意見)を聴ける、社員の顔を名前を把握できるいい機会であることと、今までなかなか触れてこなかったBtoB企業のビジネススタイルへの理解が増すと思われます。(シニアアソシエイト/デジタルマーケティングコンサルタント/5ヶ月)
A. 社長の考えに直接触れられる機会というのは、会社が大きくなればなるほど少なくなりがちです。今だけのこの温度感をぜひ。(リーダー/経営管理/2年4ヶ月)

――最後に塾長から、受講生に向けてメッセージをお願いします。

気賀:一回30分の話は、BtoBの面白い事実と皆さんとの接点を作るつもりでやっていますので、面白いと感じるものがあったら、ぜひ自分自身で深堀りしてみてください。そしてそれを、お客様にもお伝えできるように、ぜひ自分のモノにしてください。

まとめ

新しく入社した社員のほとんどは、BtoBと特段の接点がなかった方です。しかし、楽しく学べる環境さえあれば、その奥深さや面白さにきっと魅了されるはず。イントリックスではそんなBtoBの魅力を、「気賀塾」を通して社員に伝えています。