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【PMインタビュー】プロジェクトマネージャーの魅力は、BtoB企業の事業課題と真正面から向き合えること

対談・インタビュー
ゆるやか広報班 編集部
2019年の入社以来、プロジェクトマネージャーとしてイントリックスの最前線で活躍を続ける寺内克幸さん。「お客様からの厳しい意見も、すべてが自分の成長につながっている」と話す寺内さんに、イントリックス入社に至った経緯や、プロジェクトマネージャーという仕事の魅力について聞きました。

お客様が直面している事業課題に対して、本気で向き合いたかった

――イントリックスに入社して、どれくらい経ちましたか?

寺内:2019年の10月入社なので、今年で4年目ですね。Web業界に飛び込んだのは、20年ほど前の30代前半のころです。商社に勤めていた当時、Web業界自体に興味はあったものの、デザインやコーディングといった制作スキルはほとんど持ち合わせていませんでした。自分がWeb業界でどんな仕事ができるのか模索していたなか、今で言うディレクターの仕事を知ったのが、業界に入ったきっかけです。

会議室で笑顔を交えながらインタビューに応じる寺内克幸さん

寺内克幸(てらうち かつゆき)。プロジェクトマネージャー。BtoC、BtoB双方の現場で、企業サイト、プロモーションサイト、Webアプリケーション、EC、システムのスクラッチ開発など幅広く経験したのち、イントリックスに入社。企業のデジタル活用におけるご提案からプロジェクトマネジメントまで手掛ける。趣味は音楽と筋肉。

――前職ではどのようなお仕事をされていましたか?

寺内:別のWeb制作会社に10年ほど勤めていました。そこまで大きくない会社だったので、今と同じプロジェクトマネージャー業務以外にも、営業推進やお客様への提案なども行っていました。

――プロジェクトマネージャーになったきっかけは何だったのでしょうか?

寺内:前職で、ディレクター業務を担う若手のサポート役となったのが、プロジェクトマネージャーと名乗るようになったきっかけです。自分自身で「プロジェクトマネージャーをやっています」と言うようになったのはここ10年くらいだと思います。

――イントリックスに入社した経緯や、入社を決めた理由を教えてください。

寺内:実は、先ほどから前職と言っている会社からイントリックスに入社する前に、ごく短期間、大手のWebインテグレーション企業 に所属していた時期があるんです。それまで長く勤めていたWeb制作会社では体制面に限界を感じていて、少なくとも中規模以上のプロジェクトをしっかり回せる会社に行こうと、一度は大手企業に転職しました。

しかし、いざ入社してみると、社員数が多いゆえに細分化された仕事に従事することが多かったんです。もっとダイナミックな仕事がしたくて転職したにも関わらず、手元に流れてくるのは非常に小さな案件で、やりたかったプロジェクト推進やディレクションとはまったく違いました。

お客様が直面している事業課題に対して本気で向き合いたかったのですが、小さなコンテンツのプロジェクトマネージャーを任されるというミスマッチが起きたんですね。

――そんなモヤモヤを抱えていたなか、どのようにしてイントリックス入社へと至ったのでしょうか?

寺内:本当に偶然なんですが、ある転職サイトでレジュメをアップデートしたら、イントリックスの担当者からご連絡をいただいたんです。実は以前に、イントリックスの前身となる会社で働いていた先輩にお世話になっていたこともあり、会社のことはよく知っていました。最終的に複数の面接を経て入社に至りましたが、私の場合はそんなふうに人との縁がつながってイントリックスに行き着いた形ですね。

お客様が直面している事業課題に対して、本気で向き合いたかった

――イントリックスのどんなところに魅力を感じましたか?

寺内:一番の魅力はBtoB専業であることです。歳をとったせいもありますが、BtoC案件の華やかさよりは、BtoB案件でお客様の事業課題と真正面から向き合うこと、本当の意味でお客様に伴走できることに大きな魅力を感じるようになりました。

もう一つは、一部上場企業を中心とした大手のお客様が多いことです。グローバル企業のお客様の事業課題に直結するような案件にも積極的に関わらせてもらっていますので、非常にやりがいを感じています。また自分が携わっていないプロジェクトでも、社内で共有されるプロジェクト事例を通じてアプローチやプロセスを勉強できるのは大きな魅力だと思っています。

――他社とイントリックスとでは、どんなところ違いを感じますか?

寺内:一番の違いは、より専門性の高い人たちが揃っていることですね。企業規模によっては、プロジェクトマネージャーがあらゆる対応を行い、知識がない分野は外部のリソースに頼らざるを得ないのが現実です。そのため、プロジェクトを遂行できたとしても、メンバーのほとんどが外部の人間で、自社の成果と胸を張って言えないようなケースもままあります。

その点、イントリックスでは少なくとも、コンテンツ企画や取材・執筆、IA(インフォメーション・アーキテクト*)、アートディレクションなど 、コンテンツの核となる要素については、常に専任の部門と職種から最適な人材がアサインされる体制を敷いているのが大きな強みですね。

* Information Architect。Webサイトの情報設計担当

会議室で真面目な表情でインタビューに応じる寺内克幸さん

――イントリックスでの業務内容について教えてください。

寺内:「プロジェクトマネジメント」ですので、お客様との窓口としてプロジェクトの進むべき方向を定めるのが大きな役割だと思っています。

実際の制作進行はディレクターに任せますが、「何をどうつくるか」という道しるべを示すのはプロジェクトマネージャーの仕事です。世の中のトレンドやユーザーが求めるものをあらゆる角度から調査することで、お客様のあるべき姿を考え、提案しています。

実務としては、主にお客様との定例会に向けて、報告内容の組み立てや制作物の最終的な品質チェックを行います。スケジュールや予算の管理も大切な仕事ですが、私が重点的に取り組んでいるのはコミュニケーションの部分ですね。社外とのコミュニケーションはもちろん、社内においても、制作物の内容がお客様により伝わるように、トンマナの調整を行ってもらいます。デザインや言葉での表現など、提案内容がお客様に寄り添ったものになっているかチェックするのが私の役割です。

そういった意味では、プロジェクトマネージャーはとにかく「考える」仕事だと思っています。手を動かすこともさることながら、時には腕を組んで目をつぶって、ひたすら考えている時間が、私にとっては非常に重要なんです(笑)。

お客様からの厳しい意見はすべてが勉強

――イントリックスでプロジェクトマネージャーとしてお仕事するうえで、苦労するのはどんなことでしょうか?

寺内:プロジェクトの進行 に必要な人材を用意することですね。社内体制や外部パートナーとの連携といった課題はどのプロジェクトにも付いてまわります。また、プロジェクトが進行するにつれて微妙なズレが生じるため、常に気を配りながら小さなズレを発見しては修正する作業を続けています。

――社内でも社外でも、常にバランスをとらなくてはならない大変なお仕事ですね。落ち込んだりすることはないのでしょうか?

寺内:私の場合は年齢もありますが、あまり「大変」という感覚がないんですよね。例えば、お客様から厳しい意見をいただくこともありますが、私にとってはすべてが学びだと思っているんです。これは綺麗事でもなんでもなく、そもそも本当に小さな会社にいると、そういった意見を言ってくれるお客様に出会うことすらないんですよ。

それ相応の大きな課題やテーマに直面しているお客様だからこそ、厳しい意見をいただけるのだと思います。そう思うと、言っていただけるのは本当にありがたい限りなんです。

――厳しい意見さえもやりがいに感じられているんですね。

寺内:ドMなんでしょうね(笑)。お客様からすると「そこで勉強してもらっては困る」という話なんですが……本当に「言われるうちが華」なんです。厳しい分、期待を込めてご指摘いただいているんですよ。この人たちならこの課題を乗り越えられると思っているからこそ、真剣に向き合ってくれる。「この人じゃだめだ」と思われていたら、おそらくそういった意見すら言ってもらえないと思うんです。気が付いたら他社さんで制作されていたなんてことも、この業界では珍しくありませんから。

――最後に、イントリックスのプロジェクトマネージャーとしてどんな適性があると良いと思いますか?

寺内:やはり何においてもコミュニケーションですね。人と話すのが好きで、かつ人の話を素直に聞けることに尽きると思います。どんなに優れたドキュメントやストーリーラインをつくることができたとしても、お客様が信頼して話を聞いてくれる人間性がなければ、おそらく魅力的には映らないんです。

定例会のようなかしこまった場では話しにくい小さな疑問や悩みを、後からこっそりご相談いただけるような関係性が、実はプロジェクトを回す上で重要だったりします。Webという環境であっても、結局は人と人が関わり合っていることに変わりありません。だからこそ、お客様もより人間臭いパートナーを求めているのかもしれないですね。

もちろん、Webに関する最低限の知識は必要ですし、予算やスケジュールなど、あらゆる管理能力が問われる仕事だと思います。ですが、まずはお客様が求めているもの、表現したいものを明確にすること。そのためには一にも二にも、コミュニケーションが重要なんです。