「グローバル製造業向けデジタル活用セミナー」セミナーレポート
レポート公開日 2020年1月10日 金曜日
10月25日(金)にグローバル製造業向け3社共催セミナーにて登壇いたしました
去る2019年10月25日(金)に株式会社セールスフォース・ドットコム、株式会社エクサ、弊社共催のセミナー「グローバル製造業向けデジタル活用セミナー」が、株式会社セールスフォース・ドットコムセミナー会場(大手町)で開催されました。
第1部では弊社CTOの猪目 大輔が登壇し、「グローバル製造業が目指すデジタルコミュニケーションのあるべき姿」と題して製造業におけるデジタルコミュニケーションの現状や先進企業の取り組みを国内外の事例を交えてご紹介しました。
第2部では、加藤 充孝 様(株式会社エクサ)より、「商品情報のデジタル活用ステップと事例のご紹介」と題して、商品情報の活用ステップとPIM導入事例についてご講演をいただきました。
第3部では、山浦 直人 様(株式会社セールスフォース・ドットコム)より、「グローバル製造業のCRMを革新するデジタルコマースの活用」と題して、製造業におけるデジタルコマース推進のポイントを「Saleforce B2B Commerce」の導入効果や事例を交えてご講演をいただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
第1部「グローバル製造業が目指すデジタルコミュニケーションのあるべき姿」
セミナー講師:猪目 大輔(弊社CTO/役員)
- 製造業のデジタルコミュニケーションの現状
- ビジネス貢献につながるWeb活用にむけての考え方
- 各社事例と活用に向けたヒント
本講演では、グローバル製造業のデジタル活用の現状と課題、Web活用先進企業の視点・考え方、取り組みについて、様々な事例を交えたお話をさせていただきました。
日本の製造業は世間にアピールできる実績・実力がありながら、多くの企業が自社が持っている真の実力と世間の理解のギャップが大きく、過小評価や機会損失につながっているのが現状です。
こういった課題を解決するために、「ビジネスに貢献するWebサイトづくり」に取り組まれる企業は年々増えていますが、戦略が不在で単なるお化粧直しに近いサイトリニューアルから脱却できていません。
「ビジネスに貢献するWebサイトづくり」を実現するためには、“マーケティング領域の業務刷新(マーケティングBPR)”に取り組むことと同義であり、コンテンツやシステムだけでなく、「誰にどのような価値をどう提供し、営業活動に活かすか」を戦略、・体制・プロセスの面からもしっかりと検討・具現化していく必要があります。
講演では上記のような取り組みをされている企業の視点・考え方を多くの事例を交えてご紹介し、今後デジタル活用を効果的に進めていくためのヒントとなるお話をさせていただきました。
セミナー後、参加いただいた企業の方々とお話をしましたが、デジタル推進WGを部門横断で立ち上げ、戦略的なデジタル活用にこれから本腰を入れて取り組まれる、という企業が数多くあり、製造業におけるデジタル活用の重要性が着実に高まっていることを実感しました。
第2部「商品情報のデジタル活用ステップと事例のご紹介」
セミナー講師:加藤 充孝 様(株式会社エクサ Smartシステム開発本部 Smartエンゲージ開発部 PIMエバンジェリスト)
- デジタル活用のために必要な商品情報とは
- 商品情報活用の進め方
- 商品情報管理プロジェクト推進上のポイント
本講演では、主にマーケティング目的で利用される製品情報管理システム(PIM)活用を効果的に実践してくための考え方や実際の導入事例が紹介されました。
講演を通して、特に、「最初から大きく進めようとするのではなく、現実的に段々と拡張していくことが大事」と強調されていたのが印象的でした。
PIMプロジェクトを推進する上での勘所を押さえた内容で、参加いただいた皆様からは非常に参考になったとご好評をいただきました。
詳しくはエクサWebサイトをご覧ください。
第3部「グローバル製造業のCRMを革新するデジタルコマースの活用」
セミナー講師:山浦 直人 様(株式会社セールスフォース・ドットコム Commerce Cloud Lead Solution Engineer)
- Salesforce B2B Commerceのご紹介
- BtoBビジネスにおけるEコマースがもたらす効果
- 導入事例のご紹介
本講演では、Commerce Cloudのご紹介とグローバル製造業におけるECの有用性について講演いただきました。
BtoB企業が自社の差別化を図っていくために、提案型の営業活動に注力していく必要がある。そのために、小規模顧客~中規模顧客または交換部品、メンテナンス部品発注~中小案件などの領域でEC化による営業活動の効率化を実現可能であるとお話いただきました。
すでに海外のBtoBメーカーでは、ECビジネスが盛り上がりを見せており、海外の化学系材料メーカーの事例をご紹介いただき、日本においても引合いが増えてきており、今後のBtoB企業のECビジネスが盛り上がっていくだろうと講演いただきました。
セミナー概要
- 開催日
- 2019年10月25日(金)
- 会場
- セールスフォース・ドットコム セミナールーム
- 講座名
- グローバル製造業向けデジタル活用セミナー
- 講師/パネリスト
-
- 第1部
猪目 大輔(イントリックス株式会社取締役/CTO) - 第2部
加藤 充孝 様(株式会社エクサ Smartシステム開発本部 Smartエンゲージ開発部 PIMエバンジェリスト) - 第3部
山浦 直人 様(株式会社セールスフォース・ドットコム Commerce Cloud Lead Solution Engineer)
- 第1部
セミナー講師 猪目 大輔からのコメント
「顧客接点のデジタル化」は、多くのBtoB企業にとって喫緊の課題となっています。
社会全体でデジタル化が急速に進むにつれ、購買プロセスにおける情報収集手段も変化し、自社の真の実力が顧客に伝わり切らないまま機会損失をしている、との声がBtoBにおいても様々な業種の企業から聞こえて来るようになりました。
また、それらの課題に対して30代の中堅社員を中心にデジタル推進ワーキンググループを立ち上げ、これからのビジネスの成長を牽引するデジタルコミュニケーション基盤を全社プロジェクトとして取り組む企業も急速に増えつつあります。
経済産業省が警鐘を鳴らしている「2025年の崖」問題に直面しない様、社会の変化に合わせて自社の「顧客接点のデジタル化」をどのように推進すべきか、全ての企業が抜本的に見直す時期に来ていると思います。
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