注意すべき点
Webを使って大量の製品に関する資料をデータベース化するに当り、注意すべき点は2つあります。
まず1つ目は検索性を損なわないこと。資料が多くなればなるほど、ユーザーは欲しい資料を探すことが困難になります。そこで必要となるのは資料の種類や製品カテゴリなど条件を指定する事で資料を絞り込んだり、製品を特定できるようなフリーワードでの検索機能でしょう。
電機機器メーカー・オムロンは製品検索機能を充実させ、製品ページに各種資料・ソフトウェアを配置する事で、ユーザーが必要な情報を探しやすい工夫をしています。
こういった機能がないと資料が埋もれてしまって、営業員やユーザーにとって探す手間が増大してしまいます。
そして注意すべき点2つ目が製品情報の管理です。BtoB企業では製品の原材料の供給状況や、法律などのルールの変更に伴い製品仕様が変わることが度々あります。そうなると仕様の変更に伴って各種資料の修正・変更が必要となります。
大型の機器で製品点数もそれ程多くない場合にはExcelなどで手作業の管理も容易いかと思いますが、小さな部品など取扱製品が数千、数万といった場合には手作業での情報管理は困難を極めます。
そこで必要となるのがProduct Information Manegement(商品情報管理)、通称PIMと呼ばれるシステムです。PIMについては詳しくは別の機会に説明をしようかと思いますが、これによって社内の技術資料を作る研究・開発部門やカタログなどの拡販資料を作る営業・マーケティング部門での製品情報の共有を可能にして、製品情報の行き違いを防止できます。
<ちなみに・・・>
PIMと引合に出される出されるものでDAM(デジタルアセット管理)がありますが、こちらは写真・画像・音声・動画などあらゆるデジタルコンテンツを管理するシステムとなります。