BtoBデジタルマーケティングやWeb制作の情報と、イントリックスの日常風景をお伝えします。

新サービス本格始動
―BtoBこそ、最高の写真が必要だ―

クリエイティブ
佐賀 文昭

去る8月17日、イントリックスはいよいよ創立10年目に突入しました。 より大きな節目に向かう原動力の一つとして、その日に始動したばかりの新たなサービスを紹介しましょう。それは、『INTRIX CREATIVE PHOTO SERVICE(イントリックス・クリエイティブフォトサービス)』。BtoB企業向けの撮影サービスです。なぜ立ち上げに至ったのか、背景にあるエピソードと私たちの想いをお話します。

本来の価値を伝え切るには、素材が全く足りない現実

イントリックスで初めて撮影を実施した案件は、ある部品メーカーのグローバルサイトリニューアルでした。そこで直面したのは、とにもかくにも「素材がない」事態。カタログや企業紹介冊子など、過去に写真撮影を行って制作されていたのですが、社内にある画像はサイズが小さい・古い・世界観がバラバラといった具合で、流用に難のある素材がほとんどでした。

小さい画像

このようにサイズの小さい画像なら、
たくさんあるものの……

最善を尽くしても表現や効果の限界は否めませんし、解像度が高くなったスマートフォンから見たら、画質が粗くなってしまいます。クライアント企業のどの部門がどのような画像を持っているかも分からないなか、少しでも使える素材を集めようと、お客様に全社的な協力をお願いして、各方面に一生懸命聞いて回るも、空振りに。万策尽きて、「もう、ストックフォトを使って何とかしよう」と苦渋の選択をする流れになりかけました。しかし、デザイナーをはじめ、イントリックスのプロジェクトメンバー全員が、本当は心の中で叫んでいました。

「こんなに素晴らしい製品と技術を持った企業のサイトなのに、ストックフォトだけで作り上げてしまうなんて」
「この企業ならではの強みやこだわり、この企業だけにふさわしい表現があるはず」
「悔しい……」

確かに、予算にもスケジュールにも限りはありました。だからといって、諦めてよいものか。もし、オリジナルの素材を撮り下ろすことができたら、Webサイトの出来は劇的に変化する。どうにかして、撮影しよう。クライアントチームと交渉に交渉を重ね、数十点のカットを撮ることになりました。

自由に使える自社素材を持つメリット

無事に撮影も終わり、Webサイトを公開しました。
「よいサイトが出来上がった!」とリニューアルプロジェクト自体は、ひとまず完了。世界各国の現地法人が持つローカルサイトリニューアルを目指し、フェーズ2をスタートさせたころ、クライアント企業では海外担当者から本社へ頻繁に問い合わせが届くように。「新しいグローバルサイトで使っている、あの写真を使わせて」。
そう伝え聞いて、よい写真が撮れたなと当初は単に喜んでいました。さて、想定外だったことに、公開からしばらくしても、海外販社からの問い合わせは続きます。冷静に考えてみれば、工場がない国は工場の写真を撮りようがないですし、開発部門を持たない国は技術力をアピールする写真を用意することすら、かなわないでしょう。そもそも、営業活動の最前線である現地で、イチから自社の写真を撮影することまで手が回らないのは、容易に想像できます。

製品を撮るカメラマン

さらに、本社の各事業部からは、撮影した写真を展示会や街頭広告、TVCMにも使いたいとの要望がイントリックスに寄せられます。通例、写真の権利関係は厳しく、使用権が法人や媒体・用途単位で区切られているなど、柔軟に使い回せないケースが大半です。紙媒体の時代は、それでもよかったのだと思います。しかし、デジタルが当たり前になって、誰もが簡単にコンテンツを作ったり情報を発信したりする今日、旧来のしばりは適切に機能するのでしょうか。

自由度の高い自社素材を所有することで、手軽に自社をアピールできる企業が、きっと増えるのでは――この発想から、『イントリックス・クリエイティブフォトサービス』の立ち上げに向けて、プロジェクトが始まりました。

BtoB向け撮影を行ってきたイントリックスだからこそ、提供できるサービス

以来、さまざまなクライアント企業から撮影の機会をいただきました。その中で、多くの企業に共通する課題が見えてきました。

  • ブランディングコンセプトが一貫せず、既存写真のテイストがバラバラ
  • 工場や研究室は機密保持の理由から、なかなか撮影協力を得られない
  • 許可を得られても、現場が撮って欲しいと望む場面は、写真に適した「メッセージ性のある」内容と乖離している場合も多い
  • 著作権・肖像権が曖昧で、再利用可能か不明瞭
  • 使用許諾範囲が厳しく、社内で自由に展開できない
  • 過去に撮影した写真のデータ管理がうまくいっていない など

そこで、『イントリックス・クリエイティブフォトサービス』では、以下3つの特長を打ち出しました。

1. ビジュアルコンサルティング

ブランドコンサルティングやクリエイティブディレクション案件の経験・実績を活かし、企業ビジョンやブランドを体現する世界観を考え、お客様に必要な素材は何かを洗い出すところからお手伝いします。そのうえで、関係各所との調整や中長期的な撮影計画立案を行います。

2. 写真・動画撮影

私たちが行う撮影が目指すのは、どのような媒体にも使いやすい素材です。数多くのWebサイトやブランドコンテンツのデザインを手掛けてきたビジュアルデザイナーのディレクションのもと、構図やアングルを複数パターン撮影。高品質であるだけでなく、あらゆる媒体への展開性を考慮した写真・動画を用意します。
※もちろん、特定媒体向けの“決め”写真にも対応します。

3. 素材管理システムサービス

ひとたび提供した撮影素材は、「企業資産」として数年後も、もっといえば、クライアント側で担当される方が変わった後も、使い続けられる環境下で管理して、十分にメリットを発揮するべきもの。Webシステム構築の豊富な経験を有するイントリックスのシステムチームが、運用まで見据えた素材管理システムを構築します。そして、柔軟な素材管理を実現すべく、フレキシブルな権利体系を前提に、本サービスを提供します。

BtoBこそ、最高の写真が必要だ。

BtoB企業にブランディングの概念が浸透し始めたのは、BtoCよりもずっと後、最近になってからです。
インターネットの登場によって、人々は気軽に、あらゆるタッチポイントで、企業と接点を築けるようになりました。WebサイトやSNS、ブログなどいかなる媒体においても、目にするのは写真です。今までビジュアル訴求の視点で、BtoB企業が本来持つ価値が対外的に発信されることは、ほとんどありませんでした。そこに予算をかけてきた企業も、決して多くはないと思います。しかし、日本のBtoB企業には、語りつくせぬほどの想い・工夫・苦労・物語が存在します。製品・技術・サービスの質自体を世界から高く評価される、この国の製造業が視覚的な訴求効果を兼ね備えれば、威力と可能性は計り知れません。

『イントリックス・クリエイティブフォトサービス』を牽引するメンバー

「日本のINDUSTRYをINTERNETでINNOVATEする」と掲げ、イントリックスは創業以来、Japan Brandならではの優位性を世界に広く伝えるため、多岐にわたるプロジェクトに取り組んできました。
10年目を迎え、『イントリックス・クリエイティブフォトサービス』始動を機に、ビジュアル戦略の側面からも、日本のBtoB企業の潜在価値をいっそう魅力的に、余すところなくお伝えする支援をしたいと考えています。私たちは、日本のINDUSTRYを「写真」でもINNOVATEしていきます。

●日本のBtoB企業をビジュアルで支援する新サービス開始

日本のモノづくりの高度な技術や品質をビジュアルを通して世界に発信していく
『INTRIX CREATIVE PHOTO SERVICE(イントリックス・クリエイティブフォトサービス)』

ビジュアルコンサルティングから写真・動画撮影、社内ストックフォトが構築できるところまで
丁寧にサポートします。

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