KDDI株式会社 世界中のデジタルマーケティングの土台となる、全18カ国・地域サイトの多言語グローバルサイト群リニューアルのご支援

  • 多言語・グローバルWebサイト群構築
  • BtoBサイト制作・運用支援
  • クリエイティブデザイン制作
  • プロジェクト全体推進支援

KDDI法人事業におけるグローバルビジネスのさらなる拡大を目指し、全18カ国・地域サイトをリニューアル。全世界に対する情報発信を強化し、各国のデジタルマーケティング施策が機動力をもって推進できるWebサイトシステム基盤が完成しました。

  • 新CMSの導入でグローバルサイト群管理をさらに効率化
  • よりユーザーの行動フローに寄り添うサイト設計の見直し
  • 「信頼性」「先進性」をさらに感じさせるデザインの刷新
  • 容易なページ制作を実現するためのコンポーネント活用

 

背景と課題 効率的な情報発信や今後のデジタルマーケティング強化に向けて、見直しが必要だった以前のグローバルWebサイト統合基盤

通信サービス中心にDXやスマートオフィス構築、カーボンニュートラル対応支援など総合的に手掛ける大手電気通信事業者のKDDI株式会社。

日本を含む世界108都市302拠点で展開し、お客さまの目指す姿やヴィジョンを実現するため、現地環境に精通したナショナルスタッフと日本本社からのスタッフが、国内・海外で連携し、お客さまの海外ビジネスをご支援しています。

世界中のより多くの企業にKDDIグループの海外でのケーパビリティをより分かりやすくお伝えするために、同社はグローバルサイト群のリニューアルを検討していました。

既存サイト群にはいくつかの改善できるポイントが存在していました。
まず、情報発信効率性。企業の情報発信には、「全世界に共通的に発信すべき情報」と「国・地域のローカル性に併せて個別で発信すべき情報」が存在しますが、本社と海外拠点がそれぞれの領分により注力できる仕組みをつくることで、より効果的に情報発信できることが見込まれました。他にも、顧客がよりスムーズに求める情報や問合せにアクセスするためのサイト設計上の見直しや、KDDIブランドをさらに体現するためのデザイン、ビジネス訴求を高めるためのコンテンツなど、裏側のシステムからWebサイト上の各要素まで、さらなる進化が求められました。

イントリックスの解決策 CMSを中核とするシステム刷新、およびグローバルを俯瞰したデザイン・設計の抜本的なリニューアルを推進

イントリックスは今回のプロジェクトのゴールを、KDDI海外拠点のさらなるデジタルマーケティング活動促進のための礎作りと定めプロジェクトを推進しました。

まずはKDDI本社がグローバル基盤で実現したいことを丁寧に紐解き、解決手段として最適なCMSの選定から支援を行いました。最終的に、グローバルサイト群を効率的に管理することを得意とするAdobe Experience Manager(以下、AEM)を根幹ツールとし、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社と共同で構築支援を推進しました。AEMはコンテンツの要素レベルで権限設定を行うことができます。具体的には「本社が全権を担う、全世界共通コンテンツ」「本社と各国で分業的に管理にあたる、全世界共通・各国独自のハイブリッドコンテンツ」「各国が制作から運用を担う、各国固有コンテンツ」というような形でコンテンツ種別や権限設計を整理しました。これにより、共通項を効率的に管理しつつ、国ごとに高いレベルで情報の出し分けが実現できるようになりました。

大規模サイト群においては構築の効率性も重要なポイントです。

まず、マスターサイト構築において、AEMの標準仕様として備わっているコアコンポーネントを最大限活用することで、カスタマイズ開発量を最小化しました。ページに存在する各要素(コンポーネント)の独自開発数が多ければ多いほど無用なコスト増につながるだけでなく、管理の複雑さが増してしまいます。もちろん、実現したいことが出来なければ本末転倒。どこまでカスタマイズ開発を行うべきか、バランスを見極めつつWebサイト用のコンポーネントを整備しました。

展開フェーズにおいては、サイト群の展開をいくつかのステップにわけて定義しました。まず、グローバル全体のマスターとなるマスターサイト日本語版を構築し、その後にマスターサイト英語版に展開。その後、日英のマスターサイトを各国サイトに展開し必要なローカライズを実施。ローカライズされた各国サイトをベースに第3言語展開を施すという手法で効率的、かつスピーディに展開を推進しました。

サイトの構造については、ユーザーが問い合わせに至るまでの行動変容を整理した上で、ユーザーにとって使いやすく、かつビジネス成果につながるサイト設計を実施。KDDI のグローバルビジネスを体現するため、歴史ある企業だからこその「信頼性」や顧客の未来を支えるための「先進性」をコンセプトに定め、デザイン刷新を行いました。

ユーザーが問い合わせに至るまでの行動変容を整理した図

良い仕組みを作っても運用が回らなければ意味がありません。重要なのは導入したシステム・ツールを担当者に使いこなしていただくことです。本プロジェクトでは、AEM講習を行ったのちに、既存サイトからの移行作業をKDDIと分担して実施しました。これにより、移行フェーズ自体がAEMの習熟期間となり、リニューアル後、スムーズに運用フェーズが走り始めることにつながりました。

成果 各国から運用のしやすさも評価

運用面では各国から「やりたいことの実現が以前より簡単になった」など好意的なコメントがある他、本社側でも新たなページ制作や全世界共通コンテンツの更新が容易になり運用効率がアップ。今後さらなるデジタルマーケティングを推進していくための運用しやすいシステム基盤ができあがりました。

実現したいことの丁寧な紐解きと細やかなサポートにより、これからのデジタルマーケティングを支えるサイト群が実現しました。

事業企画本部 マーケティング部

グローバルマーケティンググループ
藤井 友美

「お客さまとのデジタル接点強化による、グローバル案件創出およびビジネス拡大支援」が今回のプロジェクトのゴールでした。そのためにサイト群はユーザーにとっても運用者にとっても使いやすく、常にその国や地域に合わせた最新の情報が提供される場でなくてはなりません。イントリックスは新システム基盤の導入にあたっての弊社の疑問や不安点も、常に細やかなコミュニケーションで解決してくださったため、安心してプロジェクトを推進できました。リニューアル後は各国担当者からも、その運用のしやすさに好意的なコメントがあり、グローバルでのデジタル活用強化の大きな起点になったと感じております。

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