課題 海外Webマスターとのコミュニケーション不足
海外売上比率が7割を超える大手情報機器メーカーのコニカミノルタホールディングス株式会社(現コニカミノルタ株式会社)では、新興国を中心に海外事業の展開を加速させており、グローバルマーケティングの重要性がますます高まっていました。
これまで同社は、2003年のコニカとミノルタの合併や2007年のカメラ事業からの撤退という大きな事業転換を契機に、積極的なWeb活用を推進してきました。
しかしながら、海外サイトについては展開地域の多さや意識・スキルのばらつき、言語や文化などの違いから各国Webマスターと十分な話し合いを持つことが難しく、各地のWeb活用促進に向けたコミュニケーション強化が待ったなしの状況でした。
グローバルに約50のサイトを展開
イントリックスの解決策 主要国によるワールドワイドWebマスター会議の開催
現状を打破するためにはまず互いの要望・本音を知ることが重要と考えた広報・ブランド推進部では、ワールドワイドWebマスター会議の開催を決定。情報機器事業の主要海外販社のWeb担当者が東京に集まり、それぞれの取り組みやノウハウを共有した上で、グローバル全体での今後進むべき方向性に関して議論をすることにしました。
イントリックスは会議の企画・準備から開催日までの海外とのコミュニケーション、そして会議当日の進行、および会議の報告書作成まで、半年以上に渡る支援を行いました。
成果 会議の開催を契機に、グローバルWebの抜本的な見直しがスタート
会議では、これまで満たされていなかったコミュニケーションの不足を埋めるかのように、活発な議論の応酬がありました。その結果、Web活用が進んだ地域の施策の採り入れを計画したり、コンテンツの再利用を希望する地域が現れました。
相反する見方が交錯する場面もありましたが、Face to Faceのコミュニケーションがもたらした効果は絶大で、参加者は皆、互いの意見やその背景の思いを深く理解することの出来た二日間の会議を高く評価してくれました。
ワールドワイドWebマスター会議の開催から数カ月後、Web先進国と途上国との要求の違いを埋めるWebガバナンスの再構築という大きな取り組みが、具体的な形で動き始めています。
会議報告書より抜粋
会議の成功の背景にあるのは豊富なグローバルWebの支援経験
コニカミノルタ株式会社
CSR・広報・ブランド推進部 ブランドマネジメントグループ
武田 冬彦様
イントリックス様のユニークさはいろいろあるのですが、今回はグローバルWebに関する幅広い知見が、周到な準備と中身の濃い議論を可能とし、ワールドワイドWebマスター会議の成功をもたらしてくれました。
「グローバルのWebガバナンスはFace to Faceのコミュニケーションから」ということは理解していたのですが、自社内でリソースやスキルが不足しており二の足を踏んでいました。これをイントリックス様に補っていただき、会議の開催に至りました。これをきっかけに新たな大きな動きが生み出されたことで、コニカミノルタサイト群全体がより良き方向に動き出していることを実感しています。