2014年も残すところ1週間を切りました。年末の締めらしく『今年の振り返り』と題して、今年1年間のBtoB業界におけるデジタルの潮流を弊社CTO 猪目の視点から語ってもらいました。
本格的なWeb活用にむけて、BtoB企業の動きはさらに加速していく
(猪目)これは2~3年前から感じていることですが、企業サイトを戦略ツールとして位置付け、フル活用しようというBtoB企業は急速に増えてきています。
今年は「マーケティングオートメーション(MA)」、「製品情報のグローバル管理(PIM)」、「クラウド活用(AWS)」といったキーワードがお客様と話をする中で多くでてきました。
また、「計画を立てる」ことの重要性を感じ、企画フェーズの相談を受けるケースも増えてきました。これまでは投資対効果が見えにくいためか、期間も要する企画フェーズは敬遠されがちで、いきなり構築フェーズから入るケースが多かったのですが、自社サイトを本格的に活用するステージにステップアップするためには、実行計画をきちんと立てないと失敗する、ということが理解されてきたのだと思います。
このような傾向から、本格的なWeb活用にむけてのBtoB企業の動きは来年もさらに加速をしていくと感じています。
全体視点で人、業務、情報の流れを設計することが、今後のWeb活用の鍵を握る
(猪目)Web活用意識の高いBtoB企業では、顧客・市場ニーズに応じた情報発信を行い、サイトを通じて将来の見込客を獲得するところまでを真剣に考えるようになってきました。
このレベルで企業Webサイトを活用するためには、「全体視点で人、業務、情報の流れを最適化する」ことが求められます。
これまで企業Webサイトを下支えするCMSなどのシステムは、各ベンダーが個別最適の視点で導入しており、全体の業務や情報の流れを意識して導入されるケースはほとんどありませんでした。結果として、導入後の業務が回らず、情報も十分に活用できない不完全燃焼の状態で停滞しているケースが多く見られました。
これまではその状態に甘んじている企業が多かったのですが、危機感を感じ始めたためか、デジタルマーケティング基盤としてWebサイトの再構築に取り組む意識の高いBtoB企業は本当に増えてきました。
今後はシステムや業務、情報の流れを横断的に眺めて全体設計を行い、全体を俯瞰してプロジェクトをリードすることがベンダーに求められるでしょう。
イントリックスは3つの視点(戦略、デザイン、テクノロジー)で全体を俯瞰しながらプロジェクトを推進することを1つの強みとしていますが、さらに磨きをかけながらBtoB企業の本格的なWeb活用を支援していきたいと考えています。