BtoBデジタルマーケティングやWeb制作の情報と、イントリックスの日常風景をお伝えします。

12職種を回る研修、社長主催の勉強会 新卒1年目から見たイントリックスの教育制度

新卒
山中 翔太郎

 

こんにちは。新卒1年目の山中です。現在はコンサルティング&PM課に所属しており、主にアナリストとして戦略調査業務、プロジェクトの全体推進を行うプロジェクトマネージャー(PM)のサポート業務に日々励んでおります。本日は私が新卒1年目の視点から見たイントリックスの育成・教育制度をご紹介したいと思います。

企業選びの基準は「人を育てる組織」であるか

みなさんが企業選びをするうえで重視しているものは何ですか?日々の仕事内容、月給やボーナスなどの待遇、年間休日などの福利厚生、働いている社員の雰囲気など、人によって重要だと感じるものはさまざまだと思います。

私は就活中、日々の業務内容だけでなく、企業の教育環境にも注目していました。教育に力を入れているということは「社員を育てていきたい」という意欲の表れであり、育てるという名目のもと若手のうちから裁量を与えられ、早いうちから成長していく機会が豊富にあると考えたからです。
企業が教育制度に力を入れているかを評価するうえで重点的にみていた点は大きく2つあります。

  1. 新卒研修がどれだけ充実しているか

  2. 新卒研修後にどれだけ勉強の場があるのか

①の新卒研修の充実度は実施期間や実施内容、②の新卒研修後の学びは勉強会の実施頻度や実施内容を調べていました。

新卒からベテランまで学び続けられるイントリックス

図1:教育制度の全体像(イントリックスの教育・評価制度

図1にイントリックスの教育制度の全体像をまとめました。イントリックスの教育制度は大きく「社内研修」と「社員の成長を支える制度」の2つに分類できます。「社内研修」は新入社員研修のほか、マネジメント層などに実施される職階別研修、専門分野のスキル向上を目指す部門別・職種別研修などを指します。「社員の成長を支える制度」は新卒、中途にかかわらずメンターが面談などを通してサポートを行うメンター制度や、外部のセミナー参加、書籍購入を会社が負担してくれる自己啓発支援制度など社内外での成長を後押ししてくれる各種制度です。
今回の記事では「社内研修」のうち、私が深く関わってきた新卒研修、社長主催のワークショップ、氣賀塾をご紹介したいと思います。

「戦略から制作から運用まで」を体験する新卒研修

イントリックスの新卒研修は約2か月の期間で12の職種を回り(各職種/研修2-4日)、Web活用支援の戦略、制作、運用を一気通貫で行うイントリックスの仕事の全体像をつかむことを目標としています。新卒研修は実在するBtoB企業の調査を通したWeb戦略の立案から始まり、次にデジタルマーケティングやWebサイトの裏側にあるシステムやインフラに関する専門知識の基礎を学びます。その後、戦略研修であぶりだしたWebサイト上の改善点を要件定義書に沿って具体化させ、デザインに落とします。そしてWebサイトの実装にあたるHTMLやCSSのコーディングを体験し、制作のディレクションについて学び、運用・伴走支援の疑似体験を行って終了。イントリックスが実際に行っているBtoB企業のWeb活用支援を順を追って体験していきます。

イントリックスの新卒研修のもう一つの特徴は、約2か月の研修期間を純粋な研修だけに費やせる点です。多くの中小企業では主に人手が足りないという理由から、OJT(On the Job Training:実際の業務を通じた研修)が研修の中心となっているケースが多い印象です。イントリックスは業務の幅が広く、研修後に配属希望を出すことから、2か月間は純粋な研修を行います。業務に追われることなく事業や業務全体の理解に時間が費やせるのはもちろんのこと、研修の合間を縫って気になっている職種の人にヒアリングを行い、現場のリアルな声を聴いたうえで配属希望を検討できます。
その中でも特に印象に残っているWeb戦略の立案を行う戦略研修、画面設計体験を行うIA研修をご紹介いたします。

正解がない中で答えをみつけだす戦略研修

「戦略研修は最初にして”最恐”の研修」と研修を一通り終えた新卒社員に認識されるほどハードな研修です。研修内容としては選定された実在するBtoB企業のビジネス面での課題を調査し、それを解決するためにWebサイト上で実施すべきことを考え、改善策を示します。あえて決まった型や明確な指示を与えすぎないことで、「正解のない中で答えを見つけ出す」戦略プロジェクトの醍醐味を体験していただきます。難度も高く、調査や資料作成中は頭を常に回転させる必要があるため、私自身、受講当時毎日かなり疲弊したことを覚えています。しかし、大変だったものの、その後の研修や実際のプロジェクトのベースとなる論理的思考力や、考えを図式化する能力が鍛えられたのでこの研修には大いに感謝しています。

考えを具体的な形に落とすIA研修

続いては画面設計を行うIA研修のご紹介です。IAとはInformational Architect・情報設計士の訳であり、ターゲットユーザーに分かりやすく情報を届けるために、情報の分類、整理、設計を行う職種です。この研修では、戦略研修で考え、要件定義研修で具体化させたWebサイトの改善案を目に見える形に落とすことを体験します。Figmaというデザインツールを使い、実際のWebサイトのスクリーンショットを撮り、そこに必要なコンテンツや導線を適切な場所に配置していきます。ずっと頭の中で練ってきたことを絵に落とす作業は本当に新鮮で、イントリックスの業種の幅広さをそこで改めて感じました。もう一つ驚いた点としては、要素の追加、それらの配置場所など、すべての変更点に論理的な根拠が求められるところです。モノ作りの面白さと戦略的かつ論理的な思考の両方が必要な点がIAという職種の面白いところだと研修を通じて感じました。

毎週金曜朝9時に社員が集う、全社員向け研修の氣賀塾とは?

氣賀塾は毎週金曜日の9時から10時に開催されている弊社社長の氣賀が主催する勉強会です。BtoB企業とのビジネスに長らく関わってきた氣賀がその知識、経験をわかりやすく社員に伝えるべく2021年春に開講しました。2024年12月16日現在、152回もの勉強会が開催されています。扱うテーマは数か月おきに変わり、過去にはBtoBの豆知識や用語解説、BtoBデジタルマーケティングの課題などが扱われておりました。私が入社してから「顧客を知る」というテーマに基づいて、毎週一つのBtoB企業が選定され、その企業に関する会社紹介や業界動向などを紐解くセミナーと、その企業ならではの質問を考察し、発表するワークショップの二部構成のものが中心でした。取り上げるBtoB企業は様々で、過去取引のある企業やBtoB業界内で代表的な企業、ここ最近お問い合わせ依頼を受けた企業など多岐にわたります。

この勉強会の強みは2つあります。1つ目がBtoB企業、業界に関する多方面の知識を身に着けることができる点、2つ目が限られた時間で調査し考えをまとめ、発表する練習ができる点です。

氣賀塾では各業界の動向、各業界ならではのWebサイトのあり方、企業の調査をするうえで気を付ける点など、仕事に役立つ幅広い知識や知見を学ぶことができます。またワークショップを通じて、業界歴の長い先輩たちから調査をする際の視点や発表の具体的な方法などを見て学び、吸収することもできます。特に私はWeb戦略を扱う部署に所属しているため、この場で得た知識や知見は普段の業務においてもとても役に立っています。

また、前述したワークショップでは2~5個の質問を15分から20分の間で解き、氣賀に指名された人が発表を行っていきます。かなり短い時間で企業に関する各種資料やWebサイトに目を通し、考えをまとめて答えを出す作業は困難ではありますが、非常に良いトレーニングになります。特に私のような新人にとっては、人前で発表をする良い練習の場になります。
BtoBに関する幅広い知識を社長から直々に学ぶことができ、短時間で調査・検討・発表の練習ができる点が氣賀塾の強みです。

ずっと学び続けられる職場、イントリックス

本記事では新卒研修と氣賀塾を中心にイントリックスの教育制度についてご紹介してきました。イントリックスの新卒研修は中小企業にしては珍しくOJTを含まず、各種業務理解を深めるという点においてとても充実しております。またイントリックスは新卒研修後も氣賀塾をはじめとする全社員向けの研修が毎週あり、社員を育てる環境が整っています。私は氣賀塾に毎週参加することで、BtoB企業や業界に関する知識、各業界に適したWebの在り方について学ぶことができ、限られた時間の中で答えを出すという能力が向上したと実感しています。

この記事をみて少しでも心が動かされた方、興味を持った方はぜひCFNのブースに足を運んでみてください!