学生の心に響く採用サイト3つのポイント
イントリックスの中井です。
入社して約1ヵ月、やっと会社に慣れてきました。勉強勉強の毎日ですが、日々、自分がWebサイトを見る目が変わってきているなと実感しております。
BtoB企業の名前って学生の頃は全然知りませんでした。今回はそんな私が「就活生だったら就職したくなるようなBtoB企業の採用サイト」について、3つのポイントを紹介します。
1.魅力的なトップページ写真・動画
“採用するかしないかはドアを開けた数秒の印象で決まる。”
これは、就職活動の面接に関してよく就活生が耳にする言葉です。
これは就活生が企業を選ぶときの第一印象にも通じるところがあるのではないでしょうか。
星の数ほどある企業の中から受けたい企業を探すのは大変な作業です。
名前は知らずBtoB企業の採用サイトを訪れることはよくあり、そのサイトに訪れたときの写真や動画を見て、やりたいかもと思うことはよくあります。
印象が強かったので惹かれた、だから応募した、というパターンはあるあるです。
三井造船や住友電装のように製品の大きい写真を一枚ドーンっと大きくおかれたトップページデザインは事業内容を一瞬で掴んでもらうだけでなく、印象を残すのにもってこいの手法です。
住友電装 Recruiting Information SWS 2016
トップページにドーンと動画を使ったRICOHでは実際に働くということがどういう事なのか視覚的にわかりやすく、自分もこんな感じで働いてみたいなーと思うきっかけになります。
らしく、行こう。RICOH JAPAN Recruiting 2016
2.方向性が同じだと感じるキャッチコピー
デザインももちろんですが、目に飛び込んでくる文字も心に響きます。
「自分に合った企業に入りたい!」と思う就活生が基本的に多い中、その「自分に合うかどうか」を最初に感じるのは、やはりWebサイトを見た瞬間です。
ポイント1で取り上げた三社のメッセージも素晴らしいのですが、ミスミの採用ページもキャッチコピーの印象が大変強い採用ページです。
「世界」「無限」「成長」「チャレンジ」という言葉が印象的で、文言は短く、一つにまとまっているため、就活生の心にこの言葉がすっと入ってくることは間違いないでしょう。将来グローバルに活躍したいなぁとぼんやり思っている就活生へは確実に届く採用ページです。
就活生が企業に求めることが千差万別ではありますが、会社の方向性をメッセージで伝えることができると、企業が求めている人材と就活生が求めている企業の不一致も少なくなるでしょう。
膨大な数の企業を見ている就活生にとって、隅から隅まで見ている暇などない、というのが本音です。BtoC企業に比べ知名度が低いことが多いBtoB企業の採用ページを見るきっかけは、就活サイトで業種や職種から絞って検索した、たまたまおすすめに出てきたからクリックしたというのが多いのです。その中で、「あっ」と何か感じさせないWebサイトでは、残念ながら学生から全くクリックさえしてもらうことなく去られてしまいます。
自分の人生をぼんやりと考え始めた就活生本人にもよく見えていないその方向性を見させるキャッチコピーは伝わる物でなければならない重要なポイントではないでしょうか。
3.何しているかわかる、先輩社員の日常ページ
ちょっと惹かれた後、次に気になるのは、「実際に自分が働いたらどんな感じになるのか」です。先輩社員の一日のスケジュール等を知ることができる仕事情報から、それを想像する就活生は多いでしょう。
そんな項目の配置や情報の細やかさも重要です。
ナビゲーションのタブの一つに「先輩社員の日常」や「仕事情報」や「先輩社員紹介」といった項目があると見つけやすいのではないでしょうか。
就活生が見るとき、「文系/理系」「一般職/総合職」「男性/女性」等のフィルターを通してみている場合が多く、自分に近しい経歴の人がどういう働き方をしているかを知ることで、会社で働くということに対してわくわくしたり、安心したりします。
堀場製作所の採用ページはこれらフィルターをかなり意識して作られています。
また、住友電装のように、顔写真付きの一覧を「~学部卒」「○○年入社」と情報つきで載せていて、自分と同じような経歴の人が実際にどんな風に働いているか、どんなことを考えているのかを知る窓口になっています。
WORK 社員紹介インデックス|住友電装 Recruiting Information SWS
給料や福利厚生、ライフワークバランスを気にかけて就活している人も多く、「一日のスケジュール」の項目から、退社後の過ごし方なども見ている人も多いはずです。
特に女性は結婚や出産後の働き方が気になる人も多く、特に総合職を目指す女性にとって仕事でのやりがいそれに付随して残業時間等も気になるので、実際に働いている人の声やスケジュールを知れるコンテンツは必須かつクリックしてもらいやすく作る必要があるでしょう。
まとめ
BtoB企業の名前を知らない、採用ページにたどり着いたのもたまたまであるという就活生を想定した話でしたが、いかがでしたでしょうか。
よっぽど最初から狙っている企業でなければ、就活生はホームページの細部まで読まないのが現状です。
トップページのデザインやキャッチコピーで惹きつけてから、先輩社員の日常がわかるページで実際にどう働くのかイメージを持ってもらうことが大切で、そのようなコンテンツページまでコンマ何秒でたどり着けなければ途中で探すのをあきらめてしまう人も多いでしょう。
ダイナミックな写真や動画で惹きつけるのもよし、シンプルにキャッチコピーで伝えるだけでもよし、です。
Web業界に入り1か月と少しの中井が就活生目線でお送りしました。