優秀なIT人材としての価値を高めるためにはビジネス視点を意識する
優秀なIT人材として必要となるスキルは具体的には以下の3つだと思っています。
1. 幅広い技術スキルと業務知識を持っている
2. 立場が違う人の思いをくみ取れる
3. 立場や知識量の違う人に情報を正確に伝えられる
1つ目の幅広い技術スキルは当然として、業務知識はなかなか意識していない部分ではないかと思います。例えば会計システムを作成する場合、簿記の技術などのシステムに関係する部分以外にも、どういった使い方をしているかも把握することで、運用を意識したシステム、デザインを考えられますし、誰が使うかを意識することで、そのシステムに必要なサーバ、ネットワークなどが見えてくるものですが、ここがシステムエンジニアだと業務範囲外ということもあり意識が向かない部分だと思います。
2つ目は、 新サービスの説明を行うときに、相手が実務担当者であれば、自分の業務負担が減るのか?使い勝手はどうか?上司であれば、コストは適切か?セキュリティはしっかりしているか?役員であれば、経営計画にあったサービスか?自社内のサービスと連携が出来ないかなど、 立場によって気になる項目が違います。 自分が話したい情報を伝えるのではなく、相手の知りたい情報を伝えることが重要です。
3つ目は、 同じプロジェクト内でも、プログラマやエンジニアとはスムーズに意思疎通ができるのに、クライアントや自社の営業に対しては、スムーズに話が進まないことはないでしょうか?ITを知らない人にITに関することを伝えることは難しく、IT用語ではない言葉で機能を説明したり相手に不足している情報を考えて補足する必要が発生します。
この3点に共通している、「システムではないところに意識を持っていく」ことがIT人材としての価値を高める方法と考えています。