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Myプロジェクト
賃貸の部屋で使えるキャットウォークを作る!

ゆるふわ
ゆるやか広報班 編集部
ぽっちゃりしてきた猫様が楽しく運動できるスペース「キャットウォーク」がほしい、でも都内の「一人暮らし」「賃貸」のお部屋はいろいろ制限が。猫と暮らすゆるやか広報班が、課題の多いプロジェクト!?を試行錯誤しながら、DIYで解決してみました。

こんにちは、ゆるやか広報班です。

イントリックスの社内SNSでは「おにゃんこくらぶ」(ピンとくるかこないかで世代がわかりますね)という世間の猫動画や写真などの情報を共有してほんわかするグループもあり、猫好きが多いです。

かくいう私も猫飼いの一人です。最近そんな猫様のことでちょっと気になることが……
太った猫のお腹

ご覧のとおり。猫が走れば余ったお肉が、振り子のように揺れています。ぽっちゃりもかわいいですが、これ以上の増量はNGです。今より運動できる環境を作らなければいけません。

一人暮らし猫飼いあるある

都内の一人暮らし、お部屋の広さは知れています。私の住まいも例に漏れず、広いところに引越せばいいじゃないと突っ込まれそうですが、都内で!ペット可で!広い部屋ってどれだけお家賃がお高いか!おわかりいただけるでしょうか、(まずペットを飼育する時点で敷金は1か月増し)そんなところに住めるのはセレブだけです、イントリックスの素敵な(※)お賃金をもっても難しいのです。(※個人の感想です。これを機にもっと素敵なお賃金になってほしい。)
そこで、緊急プロジェクトです。ターゲットは、ふくよかな猫様。ゴールは『猫様のストレスにならないように「うっかり運動」してもらうための、都内の一人暮らしの賃貸ルームで置けるキャットタワーやキャットウォークの設置』です。

東京の賃貸の部屋に最適なキャットタワー・キャットウォークとは

数日後、猫用運動設備への願望をまとめてみました。
プロジェクトの“要件の洗い出し”“要件定義”です。

  • 省スペースであること
  • 猫様の承認欲求を満たし、かつ人間は猫様の上から目線を堪能できる「高さ」が確保できること
  • アグレッシブな猫様の荷重に耐えられる強度があること
  • 賃貸でも部屋を傷つけることなく設置できること
  • ペットの使うものは消耗品!お手頃なお値段であること

これらの条件を元にいろいろな製品を調査してみました。結果、なかなか良いお値段のものばかり。それなりの運動量を確保したいとなればスペースをとるものであったり、高さが必要になります。高さがでれば、倒れる心配のない安定性が良いものが必要になります。当然お値段もポポンと数万円にグレードアップ、さらにサイズ感を考慮するとコレ!というのがみつけられません。既製品では、費用と要件がなかなかマッチしないというこの現実、これは……。

最適なものが無いなら作るしかない

とはいえ、自作するにしても軸になる柱を部屋に穴を開けずに設置する方法がなければ話になりません。そう、我が家は賃貸。
「DIY 柱」をキーワードに、ネットで調査しました。すると突っ張り棒の要領で、壁に穴をあけずに柱を立てるアイテムがあるんですね。早い話がつっぱり棒の端っこの「つっぱる部分」を製品化したようなアイテム、つっぱり棒の「棒」の部分を市販の2×4(ツーバイフォー)の木材を使う仕様のもの。これで賃貸の部屋に壁や天井に穴を開けずに「自由に穴の開けられる柱」を作ることができるのです。素敵!素晴らしい!早速ポチっと。

猫様の動きを考慮し概略設計を考えてみる

柱が作れたらキャットウォーク作れるはずと、猫様の”導線”を考慮した“概略設計”(=要はイメージ図)を描いてみました。柱を中心に、棚をいくつか作り猫が乗れるような形にしていきたいと思います。
渾身の設計図
はい、バッチリですね!

ここまではOK。さて、プロジェクトついこうには“プロジェクトメンバー”も必要です。
早速友達に画像を送信して手伝ってほしいと依頼

私「これが作りたいのでお手伝いお願いします」
友人A「全然わからない」
私「大丈夫!大丈夫だから!」

というわけで早速人手も確保できたので、あとは“素材”の計測と材料集めです。

部屋の構造を考慮しさらに詳細をつめてみる

まずは、“詳細設計”となる計測。
私の部屋は、梁があるため天井ではなくこの梁に柱を設置しようと思います。

設計

床から天井までの高さは179cm、ここに先ほどの器具をとりつけて設置する場合はマイナス4~4.5cmが妥当ということなので175cmの木材を用意することにしました。

■購入したもの

  • 柱を取り付ける道具と 5セット 958円×5=4,790円
  • 棚を付ける道具 5セット 318円×5 1,598円
  • 2×4パイン材 5本 300円×5 1,500円
    あらかじめ、ホームセンターでカットしてもらいました。(工賃100円×5)。
  • 棚用板 5枚(700円×5=3,500円)
    ちょうど片方の端の角が丸くなっている板があったのでそれを購入。猫様にも安全です。
  • 紙やすり 粗・細各1枚 30円×2
    ささくれてる箇所とかあるので、部分的にヤスリがけします。(これ、重要なポイントです!)

計 11,948円
※2016年時点での関東近郊の価格になります

ちなみに、大手通販サイトなどで“市場調査”してみたところ、市販のキャットウォークで同じように突っ張り棒仕様で天井までの柱1本のタイプでも約15,000円~からでした。柱が2~3本で猫の乗るスペースが複数あるもの複雑なものは約30,000円~でした。既製品でも組み立ては自分で行うものがほとんどですので、値段だけ比べるとDIYの方がお得かもしれませんね。

ちなみに使った道具は以下の通りです。

  • キリまたはドリル(棚設置に使うねじが入る穴をつけるため。)
  • ドライバー(棚設置のためのねじ用。)
  • メジャー(柱をたてるまえに棚を付ける位置を計測してしるしをつけておきました。)
  • スマホ(スマホの使い方については後述します。)

早速つくってみよう!

材料を組み立てるために、木材を切らなくていいというのはとても楽ですね。
柱を突っ張り棒にみたてて設置
柱を突っ張り棒にみたてて設置するだけなので、女性でも簡単に設置できます。

が、ここでまさかのトラブル

約築50年のマンションである我が家、老朽化のせいなのか、そもそももともと歪みがあったのか、梁の高さが右端と左端で違うようなのです。しかもその差1cm以上。そういえばうちの網戸って開ききれないのは、この歪みのせいったのね……とか考えておりましたが、それどころではありません。

まずは“課題”と更に起こりうる“リスク”の洗い出しです。
今回の木材の高さでとりつけられた柱は予定していた5本中4本。5本すべて設置できない場合、用意していた棚板も余ります。とはいえ、設置する4本に棚を増やしても棚と棚の幅が狭くなり、ジャンプがしにくいなど「猫の動きを制限する」ことが考えられます。せっかく設置しても猫が乗ってくれないのでは意味がありません。ここでは無理に設置せず、4本で取り付けられる棚をとりつけることにいたしました。設置できなかった柱と棚については、柱を再カット後、第2フェーズに持越しです。

そうと決まれば、棚にする板にも金具を取り付け、あとは柱に設置するだけで終わるはず……ですが、天井の高さが場所によって違うことから、柱に予めつけていた棚の位置のしるしはアテにならないことが発覚。しかし、なるべく安全な棚のためには極力水平につけたい。と、ここでスマホ登場!アプリで水平器があるんですね。
水平器スマホアプリ
こんなかんじで水平器と同じように使えます、しかも無料。
どんな“プロジェクト”にもトラブルはつきものですが、何とか解決。

そして、できた!

トラブルがありつつも、2時間後……。

できあがりはこんなかんじ
\デデン!/

実は設計図の時から入っていたのですが、左側の合板は、今回設置する柱を使って壁掛け収納を作れないかと思い、取り付けました。
定規をイメージでぶらさげていますが、こんなかんじで、よく使うものをS字フックでぶら下げたりできないかなと。
そして、あれやこれや片づけていましたら気が付いたら早速猫様が!?

早速キャットウォークで寛ぐ猫
フォオオオオオオオオオオ これ!この状態を待ってたんだ!
私は、座椅子で生活していますので、座っていると猫様から見下ろされる感じの高さになります。イイ!イイヨー!!


ああ~、かわいい……。キャットウォークで寝る猫様、かわいい!
サイズ感もバッチリだったようで、我がターゲットユーザーの猫様も大満足のご様子です。


くつろいでいるだけなのに、写真ばっかり撮られていて怪訝な顔している猫様♪


完全に飼い主にドン引きしているけど、とにかくかわいい。
この写真撮影時は、「もし、キャットウォークが猫様のお気に召さずに利用されなかった場合」を考慮して、収納として物を置いたりする棚として使えるか、いろんな物を置いてみていたのですが、きちんと棚の水平はとっているので安定感には問題ありませんでした。

とはいえ、今回はキャットウォークとして本当に汎用性があるのか、他の猫様でも“ユーザビリティ”の検証が必要です。と思っていたら、

あら、あっさり。

友達の猫を預かる機会があったのですが、部屋に放して早々に自分で登って行ってくれました。
完璧ですね。高いところに上りたい猫の要求を満たしつつ運動を促せています。
そしてこの「人の子よ」と言いたげに見下ろしている猫様、尊いです。

猫のために作りましたが、実はこのキャットウォークの下に私のPCなどの作業スペースを設置しており、飼い主と猫がお互いに見える位置に落ち着くことができ、かつ邪魔をされにくい(PCだけのときはPCデスクの上に猫がいました)ため飼い主の方が満足しております。
とはいえ当初のプロジェクトの目的は「キャットウォークで猫様の増量を止める」でしたので、体重増減については、また後日計測とともにお伝えできればと思います。

以上、現場からゆるやか広報班がお伝えしました。

最後に……。
猫好きの方、ぜひ我が社で、猫生活向上のための猫様プロジェクトについて一緒に語り合いませんか。
現在、いろんな職種の方を募集していますので、ぜひお気軽にご応募ください。

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