各業界10サイト中、石油:3サイト 電力:5サイト ガス:9サイト が、「個人向け」と「法人向け(業務用・工業用向け)」、その他の会社情報でヘッダーを分けています。
また、ヘッダーでの区分をしていないだけで、トップページのコンテンツエリアで区分をしているサイトを含めると 石油:3サイト 電力:8サイト ガス:9サイト です。
同じ資源・エネルギー分野でも、担っているビジネス領域が異なる
個人、法人での情報の区分で、石油業界と電力・ガス業界とでは開きがあります。
これは、今回、石油業界の大手としてピックアップした企業のほとんどが、開発・精製・元売りといった川上をメインとする企業であることが理由と考えられます。
そのため、(個人向けではなく)電力・ガス企業等に向けた、事業紹介や研究開発の情報発信をWebが担っていると推測できます。
また、石油業界のうち川下の消費者供給まで担う企業の場合は、ホールディングスの企業形態を取っています。そのため、Webサイトにおいてもグループサイトと傘下事業会社でサイトを分けられ、サイト群としてそれぞれの役割に応じた情報発信をしています。実際に傘下の事業会社やグループ関連会社のサイトを見てみると、その中で「個人向け」「法人向け」に区分されています。
対して、電力・ガス業界として今回ピックアップした大手企業は、より公共性が高く、川下となる消費者供給がメインとなるため、サイトの役割も消費者向け情報発信やWebサービス提供となっていると考えられます。
統合再編が進む石油業界
再編が進んでいる石油業界。Webサイトの統合も活発です。
2017年4月にJXグループと東燃ゼネラルグループが統合し、JXTGグループを発足。傘下の会社を再編しJXTGエネルギー・JX石油開発・JX金属を中核事業会社として始動しました。
Webサイトにおいても、JXTGホールディングスとしてグループ情報を掲載するコーポレートサイトと、
サブドメインで中核事業の個別サイトを持つWebサイト群を形成しています。