BtoBデジタルマーケティングやWeb制作の情報と、イントリックスの日常風景をお伝えします。

「2019クボタ新春のつどい」に参加!
宇宙好き新卒社員が見たBtoB企業の魅力

BtoB
ゆるやか広報班 編集部
こんにちは。2019年4月から、テクノロジー部門にアナリストとして配属された井上です。2018年秋に入社して、半年間の新卒研修を受けました。街に出てBtoB企業の製品を探し、選んだ企業のWeb活用戦略を立案する「街中BtoB」をはじめ、イントリックスの研修はとてもユニークでした。なかでも印象に残っているのは、当社がWeb活用支援を手掛けるクボタグループの展示会「2019クボタ新春のつどい」を見学したことです。

「2019クボタ新春のつどい」

2019年1月16・17日、産業機械メーカーとして知られるクボタグループの「2019クボタ新春のつどい」が、京都市内で開催されました。クボタ新春のつどいとは、クボタグループの全事業が一堂に会する製品展示見学会で、株主や取引先企業・パートナー企業の関係者、投資家やアナリストなどが来場します。
コーポレートサイトの戦略立案や支援を行っているイントリックスにもお声掛けいただき、当時入社4カ月目の私も見学の機会に恵まれました。新卒研修中の私が、イントリックスの社員としてクライアントの前に立つのは、本イベントがまったくの初めてでした。さらに、製品展示会に参加するのも初めて。京都に到着して先輩社員たちと和やかに昼食をとったにもかかわらず、緊張が解けないまま会場へ向かいました。

新春のつどい ウェルカムストリート

入場してすぐのウェルカムストリートは、想像していたお堅い技術的な展示会とは正反対。クボタとSDGsのストーリーが、絵本のようなタッチで語られていました。これまであまり知る機会のなかったクボタグループの食料・水・環境への取り組みの全体像を垣間見て、ますます見学が楽しみになりました。

宇宙好き女子、自動運転農機に試乗

メイン会場に到着。個人的に会場で一番の目当ては、直進アシスト機能付自動運転トラクタの試乗体験で、早々に整理券をもらいに行きました。実は私、大の宇宙好き。筑波宇宙センターはもちろん、米国のケネディ宇宙センター、ウクライナ郊外にある旧ソ連のロケット開発の父 セルゲイ・コロリョフが住んでいた家まで、見学に行ってしまうほどです。そんな私にとって、GPSを活用した農機の試乗は、地上での新しい宇宙技術の活用方法をいち早く体験する、絶好のチャンスでした。

予約していた時間になると、クボタのスタッフから試乗のためのレクチャーを受けました。ともに参加した先輩社員の田中は田植機、私はトラクタに挑戦。トラクタは、国内初のGPSによる直進アシスト機能付きコンパクトトラクタ、ファームパイロットシリーズ「NB21GS」です。

同製品の運転ルートは、最初の工程で作業の開始点と折り返し点を決めて基準線を設け、あとはGPSによって基準線と並行に自動走行となります。直線を保つハンドル操作を自動で行うため、路上の白線のように目安がないほ場でも、簡単に運転可能。作業の進捗確認や調整に集中できるので、効率も大きくアップする画期的な製品です。

自動走行トラクタの試乗(1)
自動運転トラクタを試乗している様子
自動走行トラクタの試乗(2)
自動運転トラクタの運転席

レクチャーが終わり、スタッフの指示に従って、いよいよトラクタに乗りました。事前に設定されていた基準線の情報が確認され、準備完了。エンジンをかける・ペダルを踏む・ギアを引く、一挙一動に少し戸惑いましたが、いざトラクタが動き始めると、スムーズでびっくり! ただ座っているだけなのに、ハンドルがひとりでに回り、トラクタが進みます。地面には小さな段差があって、走行しているうちに基準線から外れそうになっても、GPSのデータに即して、基準線の通りに調整してくれるのです。

 

アグリロボVR体験
アグリロボVR体験

試乗の後は、VR(バーチャル・リアリティ/仮想現実)を使った自動運転体験コーナーへ。ずらりと長い列が、試乗体験と同様に人気を物語ります。
順番が回ってきてVRゴーグルをつけると、水田で稼働中の田植機からとらえた風景が視界に広がりました。後ろを振り返ると苗が植えられている様子が確認でき、先ほどの試乗体験ではわからなかった現場の雰囲気も体感して、大満足です。

ちなみに、クボタではトラクタ・コンバイン・田植機を合わせて“トラ・コン・田(タ)”と呼ぶそうです。農業に慣れ親しんだ気分で、後日早速、社内の打ち合わせで「トラ・コン・田ですね!」と使ってみました。もはや、すっかり自動運転農機のとりこに(笑)

農機だけじゃない、クボタグループの魅力

新春のつどいのハイライトは、まだまだ続きます。ドローン体験ゾーンでは、田中が操縦を体験しました。シミュレーターで少し練習しただけで、操縦をこなしている田中。初心者が操作すると思わぬ方向に進んだり、誤って落下したりするのではとハラハラしたものの、田中の腕がよいのか、意外と簡単なイメージでした。

ドローンの操縦体験(1)
ドローンを操縦するリモコン
ドローンの操縦体験(2)
ドローンを操縦体験している様子

クボタのスタッフによると、農薬散布用のドローン(操縦体験をしたものとは別)を使用すれば、夏場の炎天下、時間をかけて広範囲に農薬を散布する作業が、簡単操作で大幅に時間短縮できるそうです。

 

玄マイナちゃん
玄マイナちゃん

そのほか、施設園芸のコーナーには、ラジコン草刈機の操作体験もあり、見どころ満載でした。そして、クボタグループのオリジナルキャラクター「玄マイナちゃん」とのツーショットもゲット! 会場内のクボタアーステラスでは、玄マイナちゃんがPRしている玄米パスタを味わいました。

 

さて、最も私の印象に残っているのは、水環境インフラゾーンです。学生時代の留学先はインフラがあまり整っていない地域で、蛇口をひねると濁った色の水が出てくる、あるいは水が出てこない実情に悩まされています。当時の生活経験から、水に関する設備に関心があり、参加前から楽しみにしていたコーナーのひとつでした。

説明を受けている様子

説明いただいたのは、ほ場の水管理システムや排水処理技術について。なかには、搾乳パーラー排水処理装置というものがありました。牧場の搾乳機器からの排水や施設床の洗浄水など、汚水を処理する装置です。産業排水の浄化もクボタグループの技術によって大きく支えられているのだと驚きました。

Webを通して企業の魅力を伝えるサポートをしたい

農機や建機、水環境インフラなど、クボタグループのさまざまな面と間近に触れた、クボタ新春のつどい。全体を通して感じ入ったのは、クボタ社員の方々の熱意です。訪れたすべてのコーナーで、非常に熱心に最新の製品や技術を案内していただき、自社の事業・製品に高い誇りを持って取り組まれる姿に感銘と刺激を受けました。
最終消費者にとって身近なBtoC企業と比べて、目に留まるケースが少ないBtoB企業。しかしながら、新春のつどいでお会いしたような熱意に溢れるBtoB企業の方々が、日本や世界の産業を支えているのだと知り、感動しました。そのことをより多くの方に知ってほしいと思っています。

新卒研修も終わり、私はテクノロジー部門に配属されました。実際のWeb制作のプロジェクトにも携わるようになりました。担当する仕事はまだ小さくとも、BtoB企業の皆さんの思いを届けるサポートになると思うと、とても責任とやりがいを感じます。あらゆるプロジェクトを通じてクライアントに寄り添えるよう、成長していきたいと思います。