なぜいまイントリックスは自社サイトをリニューアルしたのか?
サイトリニューアルのきっかけ
――まず、今回のリニューアルでのお二人の役割を教えてください。
佐賀:私はプロジェクトの全体統括を担いながら、主にコンテンツ検討をリードしました。イントリックスが提供するすべてのサービスを棚卸して実績と照らし合わせながら整理し、田地野さん率いる制作チームと連携してサイトリニューアルを進めました。同時にイントリックスが「何をやっている会社なのか?」「これから何をやっていこうとしているのか?」の表現方法について経営陣と議論を重ね、それらの意向をサイトに反映していきました。
――今回のリニューアルのきっかけは?
佐賀:BtoB企業のデジタル活用の領域は拡大の一途を辿っています。それに伴って、ただWebサイトをつくるだけでなく、「デジタルで効率的に見込み顧客を育成したい」「Web担当者だけに作業負荷が偏らない、持続的なシステム構築を行いたい」「全コミュニケーションを一気通貫するクリエイティブコンセプトを策定したい」など、イントリックスへの引き合いも多様化しています。例えば、クリエイティブ制作ひとつとっても、ブランディングに役立てるコンテンツ制作から、オウンドメディアに掲載する記事コンテンツの企画・ライティング、製品検索・比較といった機能開発、写真撮影、動画制作までさまざま。イントリックスに求められるサービスの幅や深さが広がる中で、イントリックスがお手伝いできるリアルなサービス内容をきちんと伝えなければという想いから今回のリニューアルはスタートしました。
リニューアル以前の「サービスページ」
リニューアルのポイント
――今回のリニューアルのテーマを教えてください。
田地野:今回は「トップページ」「サービスカテゴリ」「実績カテゴリ」をリニューアルしましたが、共通のテーマは「今のイントリックスの姿をわかりやすく表現する」です。「一気通貫でWebサイトの制作を行える」という大括りの表現ではなく、グローバルWebサイト群やデジタルマーケティング、クリエイティブ、システムなどの支援領域のテーマを明示することで、より深く知りたいポイントが押さえられるようになっています。
佐賀:「今のイントリックスの姿をわかりやすく表現する」上で、実際のお客さまのニーズに応えることを意識し、イントリックスのサービス領域を8つにグルーピングし直しています。従来サイトでは、「Webサイト調査」「Webサイト戦略立案」といった細かいサービスが横並びでしたが、これがお客さまに伝わりづらかった。また、そもそも実際に支援しているサービスが網羅的に掲載しきれていませんでした。イントリックスは、「お客さまにとってのデジタルコミュニケーションのあるべき姿」の実現に向けて伴走しながら総合支援を行う会社なので、多くのお客さまに共通する課題を8つに整理し、そこにサービス領域を対応させていきました。イントリックスの支援する領域が多岐にわたることから、以前は単なるコンサル会社や制作会社と思われたり、そもそも何をやっている会社なのかイマイチわからないと感じるお客さまもいたと思います。今回のリニューアルでこの問題を少しは解消できたのではないかと思っています。
田地野:サービス領域を8つにグルーピングしたことは、デジタルコミュニケーションにおける重要施策テーマの可視化にもつながっています。加えて、サービスのトップはなるべく簡潔に、各サービスメニューの詳細ページはお客さまにとっての課題やメリットを中心に掲載したので、見やすく、そして伝わりやすくなったと思います。
リニューアル後の「サービスカテゴリ」
――「実績カテゴリ」についてはいかがですか?
佐賀:イントリックスは10年以上にわたってBtoB企業に特化したデジタル支援を行っています。製造業を中心に、日本BtoB企業のデジタル活用に関して深い知識を持っているし、豊富なノウハウがあります。単にBtoBといっても、扱う商材の特性やグローバル展開の状況などによって、デジタルのあるべき活用像は大きく異なってきます。素材メーカーから完成品メーカーまで幅広いBtoB企業への支援実績を紹介することで、豊富な経験を伝えようというのが今回のテーマでした。掲載しきれていない実績も山のようにあるのですが、各プロジェクトマネージャーにも協力してもらい、新しい実績も追加しています。
田地野:各サービス内容と実績を関連付けることで、イントリックスの強みのエビデンスとして読んでもらえるように構成しました。課題に対応するサービス内容とその具体例の実績を通じて、お客さまにも具体的にイメージを持っていただけるようになったのではないでしょうか。また、手掛けたWebサイトのビジュアルなども積極的に掲載し、視覚的にもわかりやすく見せることを意識しました。
リニューアル後の「実績カテゴリ」詳細ページ
イントリックスにとっての自社サイトの役割
――公開後数か月経ちましたが、反響はありましたか?
佐賀:すぐに反応があったのは社内でした。「イントリックスのことを説明しやすくなった」と、営業を担当する社内メンバーの反響が大きかったです。入社間もない社員からは、「イントリックスの強みが分かりやすく、さらに理解が深まった」という声も届いています。デジタルサービスを取り巻く環境は日に日に変化していますので、お客さまの反応も伺いながら改善を続けていこうと考えています。
――そもそもの質問ですが、イントリックスにとって、Webサイトはどれくらい重要なのですか?
佐賀:今も昔も重要なチャネルであることに変わりありません。ただ、デジタル支援を求めているBtoB企業は間違いなく増えているし、サービスを提供する会社も増えています。だから、昔よりも何をやっている会社なのか、一体何を強みとしているのかをわかりやすく伝えないといけないと思っています。自社サイト経由の新規引き合いが3~4割ほどあることからも、お客さまの課題解決に寄り添ったサービス訴求を行っていく必要があります。
田地野:イントリックスは、専任の営業部門がありません。なので、ひとつのチャネルとして、自社サイトが重要なことは間違いありません。セミナー開催をメルマガやサイト上で告知していますが、顧客接点としてWebサイトは重要なポイントだと思います。
――あるべき自社サイトの姿から考えると、今回のリニューアルは何合目ですか?
佐賀:Webサイト全体でみれば、だいたい3合目くらいでしょうか。まずは、今回手を入れなかった「イントリックスについて」「セミナー・コラム」といった他カテゴリのリニューアルが待っています。サービス・実績カテゴリについても、今回リニューアルでイントリックスのサービス内容はわかりやすく整理されたものの、実際にプロジェクトをどのように進めていくのかといった「How」に関する情報や、デジタル活用に関するノウハウについてもまだまだ掲載しきれていない情報があります。ですから、今後は事例やホワイトペーパーを増やしていく必要があると考えています。
田地野:イントリックスの独自性や優位性を示すという点では、リニューアルで想定していた当初目標の7割くらいは形にできたと思います。残りの3割は、受注からローンチまでの制作フローをわかりやすく表現すること。段階的にリニューアルを行っていることもあり、ほかにもデザインの整合性や写真や図版の見直し、CMSの導入など、やることはまだまだ山積みです。
――自社サイトリニューアルによってイントリックスについて見えてきたことはありますか?
田地野:サービスそのものを具体的な強みとして訴求できること自体が、イントリックスならではだと思いました。ユーザー目線で情報を整理することで、イントリックスが多岐にわたるサービスを提供しているという持ち味が明確になりました。
佐賀:たしかに、田地野さんに言われて気づきましたが、振り返ってみると強みや差別化ポイントを考える中で、無理矢理捻り出す苦労がなかったです(笑)。イントリックスの取り組んでいることを棚卸して載せきることで、しっかり強みを伝えられる内容になったのではないかと思っています。あと、サービスカテゴリの原稿執筆の過程で、各領域の主要メンバーに広く協力を仰いだのですが、改めて腰を据えて各メンバーの話を聞くと全員が各々の領域に自信を持って、本気で向き合っているプロの集まりだなと感じました。次回のリニューアルでは、更にパワーアップしたBtoB企業のデジタルコミュニケーションを広範に支援する“総合パートナー”としてのサービスメニューを掲載できるよう、1つ1つのプロジェクトで確実な成果を残していきたいと思います。
まとめ
今回のお二人の対談の中で、リニューアルの裏側にとどまらず、イントリックスの独自性や強みについても知ることができたのではないでしょうか。
「BtoB企業のデジタルコミュニケーションといえば、イントリックス」をめざし、イントリックスの今の姿をわかりやすく伝えていくために、これからも改修は続いていきます。ぜひ、今一度Webサイトをご覧ください。
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