とあるPMが転職した外資系コンサル会社からイントリックスに戻ってきたワケ
みなさんこんにちは、PMの金丸です。
この記事を読んでくださる方の中には「はじめまして」の方もいる一方で、「あれ?金丸さん??」と驚かれている方もいらっしゃるのではないでしょうか(いや、むしろいてほしい)。
というのも2019年初頭に、当時お世話になったお客様やパートナーの方々に「大変お世話になりました!ありがとうございました!!」とONE PIECEのサンジばりの挨拶をしてイントリックスを卒業したのですが、2021年の2月に復職をしまして、再びイントリックスでお仕事をさせていただいております。
いわゆる「出戻り」ですね。
今回はそんな私、金丸がイントリックスを離れてみて気づいたことや、復職を決めた理由などを赤裸々にお話したいと思います。
イントリックス入社前はSIer
まずはこれまでの職務経歴を簡単に紹介させてください。
私は大学を卒業後、地元である神奈川県の中堅SIerに入社し、生産管理や販売管理など基幹システム構築のプログラマーからキャリアをスタートさせました。お客様の業務を理解し、ビジネスに貢献できるモノ作りが自分に合っていたようで、12年ほどそのSIerにおりました。
多くのお客様のシステムを開発していく中で、プログラマーからシステムエンジニア、プロジェクトリーダーと徐々にステップアップしていきました。コーディングから詳細設計、基本設計、要件定義というふうにだんだんと上流工程にも携わるようになり、プロジェクトのリーダーを務めるなど業務領域を広げていきました。
イントリックスに入社、そして卒業
35歳になり、さらに上流のシステムの企画段階から携わりたい、オープン系やWebシステム領域にも挑戦したいという思いが強くなっていたころ、イントリックスからオファーを受け、2015年に転職してきました。
入社後はテクノロジー部門(現、マーケテック部門)に配属し、Webサイトの刷新やサイトに連動した業務システムの構築プロジェクトを担当。その後、エンタープライズCMS構築やPIM構築、マーケテイングサイト制作など、日本を代表するBtoB企業様の案件に数多く携わらせていただき、かなり充実した日々を送っていました。
ただ……自分の性格もあるのでしょうが、イントリックス入社から4年が経ち、40歳を前にもう一段成長したい、もっと大規模な領域でのDX案件に携わりたい!スキルを身につけたい!という気持ちが強くなり、2019年にイントリックスを卒業。そのころお声がけいただいた外資系コンサルティング会社に転職をすることにしたのです。
転職先で覚えた違和感
ここまでがイントリックスを卒業するまでのいわば「まえがき」でして、これからようやく本題になるのですが(もう少しお付き合いください!)。
転職先でアサインされたのは、これまで経験したことがない、予算も人数もスケジュールもすべてが桁外れな大規模物流システムの構築案件でした。
クライアントはグローバルで活躍されている大手物流会社様で、国際的な物流システムを刷新する案件。日本法人が主担当の案件でしたが、各国とも連携し、完成した際には代表的DX事例として日本のみならず世界に発信できる。そんな案件でした。
「日本屈指の外資系コンサル会社で、日本屈指の大規模なDX案件」
と、傍から見ると描いていたプラン通りのキャリア形成ができているように見えたでしょうし、自分自身にもそう言い聞かせていたのですが、実際のところは入社当初から戸惑いや違和感があり、その感覚は日に日に増していったんです。
というのも、これまでのキャリアでは自分がPLやPMとして全体に目が届く規模のプロジェクトをコントロールして推進する役割がほとんどで、そこに楽しさややりがいを感じていました。
ところが超大規模プロジェクトになると、サブシステムの数と、関係するメンバーやステークホルダーの数が非常に多くなります。そうなると当然ながら、プロジェクトの全体像が見えにくくなります。当時、あるサブシステムのサブリーダーを任されていたのですが、自分がプロジェクト全体を把握、コントロールできないもどかしさを、日に日に強く感じるようになってしまいました。
考えてみたら最初に入社したSIerも100人規模の企業でしたし、イントリックスも当時は40人程度です。1万人超の巨大な外資系企業で日本屈指の大規模DX案件で日々業務を行うものの、考え方になかなか馴染めず、自分はこのままでいいのか?と考えるようになりました。
自分らしい働き方を、「ありたい姿」で考える
そんな悶々とした思いがピークを迎えたころに、たまたまイントリックスの上層部と食事をする機会がありました。その際に、
「これからの働き方は何をやるかではなく、誰と働くかがより重要なんじゃないかと思う」
という言葉を聞いたんですよね。これがズドーンと響き、自分のキャリアを考え直す大きなキッカケになりました。
自分らしいと思える働き方とは何かと考えた時に、「Doing(やるべきこと、したこと、できること、どうやるか)」ではなく、「Being(どうあるべきか、どうあるか)」を一番に考える。自分自身はこうありたい、そのありたい姿に近づくためにこれをやる、というふうにキャリアを考えるべきなんじゃないかと。
この答えにいきついた時に、思い悩んでいたものがクリアになったと言いますか、視界が広がった感がありました。
自分は「人」を大事にしていきたい。一緒に働く仲間やクライアントといった目に見える「人」たちやさらにその先にいる「人」を幸せに導く。これが自分のありたい姿で、その姿に近づくために、プロジェクトマネージャーとしてチームやプロジェクトをリードし、ゴールに導く。
こうして見えてきたBeingやDoingができる場所はどこか考えた時に、いつも社員の声を大事にしてくれる経営陣や、経験豊か、個性豊かなイントリックスメンバーたちの顔が思い浮かぶとともに、イントリックスがまさに自分のBeingを満たせる場所であり、そのためのDoingができる場所だったんじゃないかと思い、復職させていただくことに決めました。
社員のBeingに応えてくれる場所
イントリックスが「Beingを満たせる場所であり、そのためのDoingができる場所」であるというのは、何も私にだけ当てはまる話ではありません。この会社は、何かやりたいと思ったときにチャレンジをさせてくれる風土がしっかりあるなと感じています。
例えば、私と同じ部署にいる若手ディレクターさんは、実装フェーズでもフロントエンドエンジニア任せにするのではなく、技術面も含めてしっかりとコミュニケーションが取れるディレクターになりたいという思いを持っています。「じゃあそうなるためにはどうしようか?」と上司と話をした上で、コーディングのスキルをもっと伸ばすべく、会社が用意したオンライン学習サービスを業務の隙間時間に受講しています。
また、「BtoB企業こそ、自社のサービスや製品を訴求するために最高の写真素材が必要だ!」という社内デザイナーの思いに賛同した会社が、その思いを存分に発揮してもらうために「INTRIX CREATIVE PHOTO SERVICE」というサービスを立ち上げました。
まだまだ少数でアットホーム感がある中でも、個々の思いに応えてチャンスを与えてくれる。こういう環境をどこか当たり前に思っていたのですが、いざ離れてみると「すごいじゃんイントリックス!」と気がつくことができました。
ダラダラと書いてしまいましたが、端的に言うと「イントリックスに戻ってきてよかった」と強く感じているところです。きっと周りの方々にも「イントリックスに戻ってよかったね」と言っていただけるんじゃないかという自信みたいなものもあります。
世界が急速に変化する中、イントリックスも大きく変わろうとしています。ただ、会社が変わるにはメンバーの一人ひとりが変化していかなければならないし、メンバーの変化に会社もしっかりと応えていかなければならない。イントリックスにはその仕組みがしっかりとある。自分自身の成長がそのままイントリックスの成長にも繋がっていると実感できる。これは凄いことだなと自社のことながら改めて感じております。
この記事を読んで頂いた方々にも、ぜひこれからのイントリックスにご期待いたただければと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。