私たちが歩んできた、イントリックス流ITコンサルタントへの道
と書くと、難度の高い職種と思われるかもしれませんが、イントリックスのITコンサルタントたちは、入社当初から業務に必要なスキルや経験を満たしていたわけではありません。では、彼らはどのような経緯で入社し、スキルアップして現在に至ったのでしょうか? 現職者である二人が、赤裸々に語ります。
<対談者プロフィール>
プロジェクトマネージャー/ITコンサルタント
千代 康彦(ちよ やすひこ)
大手システムインテグレーターを経て入社。大規模サイト構築PM、システムグランドデザイン策定グローバルサイト群戦略立案など、デジタル領域に関する幅広いキャリアを重ねる。
シニアITコンサルタント
塚田 広造(つかだ こうぞう)
米コロンビア国際大学 MA修士号取得。コニカミノルタ(株)の外国特許出願に関わる英文特許明細書の作成業務と、特許成立までの支援業務を約12年間担当。その間、ほぼ単独で海外特許出願業務システムを構築。
目次
入社前に抱いていた、イントリックスへの期待
塚田:私は3年前に入社したのですが、実はイントリックスが設立される前に、ある案件で氣賀社長、猪目CTOとご一緒する機会がありました。元々はイントリックスのことを10年以上、外から見ていた人間なんです。
当時、BtoB企業に対するデジタル関連の支援をメインとした会社だとはわかっていましたが、どちらかというと、「上流の戦略までストレッチできる制作会社」というイメージを持っていたんです。なので、声をかけられた時は、私がお役に立てる場所があるのか、正直よくわからなかったです。
千代:なるほど。「よくわからないけど、とりあえず行ってみよう!」と、思わせる何かがあったんですね?(笑)私は、もともと業務基幹系・情報解析系のシステム構築が中心業務のシステムエンジニアでした。イントリックスの業務領域からは多少離れた領域でキャリアを積んできました。
当時から、システムを構築する上で「業務を効率化するためにどのような仕様が最適解か」という業務視点であったり、「適切な投資効果を生み出せるのか」といったビジネス視点を持ってシステム企画・構築に携わっており、自分の興味関心は、技術だけでなくビジネスレイヤーまで拡がっていたんです。
SIerの方になら共感いただけると思うのですが、「よりお客様視点でシステムを考えたい」「よりお客様と近い距離で仕事がしたい」「本質的な課題解決に向き合いたい」と考えるようになり、さまざまな会社を探していました。イントリックスも、検討段階においてはたくさんある会社の中の一つではあったのですが、実際の業務内容をCTOの猪目から直接聞いたことが入社の決め手となりました。
イントリックスでは、複雑で粒度の細かい情報をわかりやすく伝えたり、達成したいゴールから逆算して検討プロセスを可視化し、お客様をリードすることでビジネス課題を解消していきます。要するに「ビジネスを動かすのは、システムだけではない」ということです。システム導入・改善は、あくまでビジネス課題を解決する一手段であると思っていた自分にとって、伝えることにこだわり、あらゆる手段を用いてお客様の課題解決に取り組んでいるイントリックスは、非常に興味深く、とても魅力的に感じました。
入社後、「良い意味で裏切られた」こと
塚田:千代さんおっしゃった魅力については、私も入社前から感じていましたが、実際のところ予想以上と言いますか、良い意味で大きく裏切られました(笑)。戦略までストレッチ……どころではない。むしろ「戦略の方が得意なコンサルファーム」 だったんです! 入社してようやく、戦略・ユーザーエクスペリエンス・テクノロジーを三位一体でバランスよく支援できることが特徴であり、強みであることがよくわかりました。
もしかするとお客様に対しても、制作会社としての色合いが強く出ているかもしれませんが、いざ入社してみたら、ビジネスレイヤーに対する思いやコミットが強いことがわかり、「そちらもできるんだ!」という喜びがありました。また、「自分もこういう仕事がやりたかったんだなぁ」と気が付くこともできました。
千代:私の場合、入社直後に携わった案件が、海外売上比率80%を超えるグローバル展開企業のWebサイト群調査で、SIer時代には関わったことがない、超上流工程の戦略フェーズ案件でした。「システム業界出身者であっても、超上流工程に携わるチャンスをくれる会社なのだな」と、私も良い意味で裏切られた感じですね(笑)。
もし、私と同じように伝えることにこだわり、よりビジネス視点をもってお客様の課題解決に挑みたい方がいたら、学びたい気持ちと、コミュニケーションスキルがあれば、勇気を出して踏み込んできてほしいです。ただし、初期段階でのギャップはあると思います。
塚田:千代さんは何かギャップを感じていたんですか?
千代:調査・戦略フェーズでは、SIer時代の経験はほとんど役には立たなかったんです。そこが私にとって大きなギャップでしたね。ただ一方で、何もわからない状態から調査・戦略フェーズに関わったことで、苦しみながらもキャッチアップでき、その後、自分の仕事の幅が広がったと強く感じています。
また、調査・戦略フェーズのアナリストとして関与する案件、Webサイトリニューアルの要件定義から関わる案件などに関わったことで、異なるフェーズを同時に経験することができ、我ながら飛躍的に成長したと思います。こうした経験を積みながら、自分の中にあったギャップを埋めることができました。
イントリックスでフィットしたスキルと経験
千代:塚田さんは、入社後に活きたスキルや経験はありましたか?
塚田:これは誰にも信じてもらえないんですが、自分の想像をはるか大きく上回って、今までの経験が役に立ちました。「こんなことなら、もっと早く転職すればよかった」と、思いました(笑)。
千代:それはいいことですね(笑)。どんなところで役立ったのでしょうか?
塚田:今までは自分自身で案件をガリガリ回すことに集中していたので、自分が培ってきたことを共有できる相手がいなかったんです。インターネット黎明期からずっと暗中模索を続けてきていた私には、同じ視点で話せる相談相手がいませんでした。
でも、イントリックスに入ってみたら、みんなが同じ方向を向いている。それぞれ違ったスキルを持ちつつ、さまざまな知恵を出し合って共有している。それがすごく良かったし、意外でした。私は今、どの案件で誰と組んでも、自分が持っているスキルやノウハウを共有することができているし、逆に他のメンバーからも共有してもらえます。
千代:チームがワークするために欠かせない、知識共有の場で塚田さんのご経験が存分に活かされたということですね。
塚田:千代さんはどうですか?
千代:相手のITリテラシーを踏まえて、あまり専門用語を使わずに伝える力であったり、複雑な構造をわかりやすく伝えるためのドキュメント作成力であったり、ITの専門的な知識というよりもヒューマンスキル系が役立ったと感じています。
入社前までは、クラウドサービスを用いたインフラ構築や、Webサーバのパフォーマンスチューニング、CMSの構築など、インフラ構築やアプリケーション開発含めてすべて社内で完結させるのかな?と思っていましたが、それぞれの領域に強みがある開発パートナーさんと組んで進めるため、実際にはそこまでの技術は必要ありませんでした。自分にとっては良かったです(笑)。
塚田:どこの会社に行ったとしても、必ずギャップとフィットは両方ありますよね。私がイントリックスでピタッとハマったのは、千代さんが今おっしゃったようなコミュニケーションスキルです。
ナレッジや経験も重要ですが、それらは座学でも学べますし、誰でも経験を積めば習得できるもの。それよりも、蓄積したデジタル知識を、ITがあまり得意ではない方に伝えるスキルが重要です。自分が100%のIT人間ではなかったからこそ、お客様のわからないポイントを見定め、ITに不慣れなお客様に対して寄り添うことができたと思います。
千代:私の場合は、SIer時代に身に着けた、システム工程を進める上での勘どころが大いに役に立ちました。「どういう工程と品質管理でモノを作っているのかがわかる」というベースがあったのは、大規模システム案件をマネジメントする際に、非常に役立ちました。各工程のリスクポイントが肌感覚でわかることで、リスクを回避するために先回りして手を打つことができるなど、SIer時代の経験が役に立っているなと感じています。
イントリックスのITコンサルタントを、一言で!
塚田:専門職というよりは、「ITを、縦横無尽に活用する人」でしょうか。
千代:一領域の足し算ではなく、「IT×ビジネス×コンテンツなど、複数の掛け算で成長する人」です。
二人が話してきたように、イントリックスのITコンサルタントは、ビジネスの上流工程にあるデジタル活用戦略の立案から、業務プロセスの見直し、戦略を具現化するデジタルマーケティング基盤の実現まで、幅広く関わることのできる稀有な業務と言えます。「我こそは」と感じられた方は、ぜひご連絡ください。心よりお待ちしております。