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新卒社員でもITコンサルタントの業務はできるのか?

イントリックスのこと
鍋倉 裕克
イントリックスに属する多彩な職種のひとつであるITコンサルタント。この職種名を聞くだけでも「経験のない若手には難しいのではないか」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんなITコンサルタントとして活躍する2021年新卒社員に、これまでの歩みを振り返ってもらいました。

こんにちは、2021年10月に新卒でイントリックスへ入社した鍋倉です。現在はシステムのあるべき姿を描き、システム課題を解決に導くITコンサルタントチーム(ITC)に所属しています。

私のバックグラウンドを少しご紹介します。私は、高校2年生の時にイギリスを構成する4つの国の1つであるウェールズに留学しました。その後、フットボールで有名なイングランドの都市・マンチェスターの大学に進み、経済学を3年ほど学びました。

新卒でITコンサルタントの仕事をしていると聞くと、「大学で専門的な勉強をしていたのだろうな」と思う方もいるかもしれません。確かに、大学の経済学部では理系の分野を中心に学んでいましたが、システムやエンジニアの領域に特段明るかったわけではありません。

そんな私がイントリックスに入社した経緯やITコンサルタントという職種を選んだ理由、実際に行った業務を紹介しつつ、新卒でもITコンサルタントの仕事ができるのかをお伝えできればと思います。

「お客様との向き合い方」が入社の決め手に

イントリックスを初めて知ったのは、CFNと呼ばれる海外留学者向けの就活イベントでした。当初、大まかにIT関連企業を志望していたのですが、CFN参加企業の中で五十音順の先頭に位置していたことがきっかけで、イントリックスを知りました。

そんな単純な出会いだったのですが、面接が進む中でイントリックスという会社の内側が見え、入社意欲が高まっていきました。

2022年1月に行われたCFNでのイントリックスブースで、代表取締役社長の氣賀がセミナーを行っている様子

2022年1月に開催されたCFNでのイントリックスブース。社長の氣賀が来てくださった学生の皆さんに向けたセミナーを行っています。

面接の中で特に印象に残っているのが、お客様との向き合い方に関する話です。「資料の言葉尻一つ取っても、何度も議論を重ね修正し、相手に伝わるものをつくる」という考え方に魅力を感じ、イントリックスへの入社を決めました。

入社後は、実際のWebサイト構築の流れに沿って、「調査・戦略」「設計」「デザイン」「制作」「運用」の順番で研修を受けていきました。Webサイトの制作から運用までの流れを体系的に学び、各フェーズで業務を行う人々がどのような思考で役割を全うするのか知ることで、イントリックスの業務の全体像を把握していきました。

戦略コンサルタントとITコンサルタントの違い

実は、イントリックスに入社した当初は、ITコンサルタントではなく「デジタル戦略コンサルタント」への配属希望を出していました。

ITコンサルタントを選ぶきっかけとなったのは、ITコンサルタントの研修担当だった先輩から教えていただいた、デジタル戦略コンサルタントとITコンサルタントの違いでした。

イントリックスのコンサルタントの中でも、戦略チームとITチームでは、それぞれ物事の見方が異なります。例えば新しいサービスに対して、戦略コンサルタントは「このサービスをどのように活用するか」を先に考えますが、ITコンサルタントは「このサービスはどのような仕組みなのか」を先に追求することが多いのです。

その話を聞いて、自分がどちらのタイプか考えたとき、サービスの仕組みを先に追求するタイプに近いように感じました。こういった思考の違いと自身の適性を始め、業務内容、キャリアパスを先輩方にお聞きした上で、ITコンサルタントへの配属希望を出したのです。

ITコンサルタントとしての初仕事はCMS調査

ITコンサルタントチームに配属されてから最初に行ったのは、業務に必要な基礎知識のインプットでした。「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」や「MA(マーケティングオートメーション)」などのツールについて学ぶ外部研修を受講したり、AWSサーバー上にオープンソースのCMSを導入し、実際に自分で手を動かしながらCMSの仕組みを学んでいきました。

基礎知識をある程度学習した後、本格的にCMS調査案件にアサインされました。このプロジェクトでは、お客様が使用しているCMSと、業界で需要が高い他のCMSとの比較を行いました。

私がこのプロジェクトで一番苦労したのは、調査した内容と、お客さまが求めている情報を分かりやすく資料に落とし込むことでした。お客さまが求めている情報を把握するためには、お客さまがなぜCMS比較調査を依頼したのかを正しく理解する必要があります。目的は企業によってさまざまなので、しっかりヒアリングを行い、仮説を立て、調査の方向性を定める必要がありました。

それを踏まえて資料を作成するのですが、私が当初作成した資料にはお客様視点が不足しており、調査内容が分かりにくいものになっていました。チームメンバーに伝わりやすい資料の構成や、ページ単位での見せ方についてアドバイスをいただきながら、完成させることができました。

イントリックスの新卒ITコンサルタントが作成した、CMSの比較表

筆者が作成した資料の一部。4つのCMSを比較し、評価や特徴を一覧表にまとめています。

新卒でもITコンサルタントの仕事はできるのか?

「できる・できない」のどちらかで言えば、私は興味次第で「できる」と考えています。もちろん、ITコンサルタントの知識がゼロに近い状態からのスタートなので、システムの仕組みや専門用語のインプットが必要です。

さらに、「コンサルタント」として自立するためには、それらを実務でアウトプットする能力が求められます。私自身まだその能力が十分でないことを自覚しつつも、チームメンバーにサポートしてもらいながら案件に携わる中で、少しずつ成長を実感する瞬間が増えてきました。

ITコンサルタントの知識や経験がなくても、「ITコンサルタントに興味がある」「サイトの裏側にある仕組みについて学びたい」という新卒の方には、選択肢の一つとしてITコンサルタントをぜひオススメします。

新卒として入社してから1年以上が経った今、イントリックスには非常に幅広い知見や経験を持った人々がたくさんいることを感じています。IT領域だけでなく、プロジェクトの性質やアサインメンバーで異なるマネジメント方法、お客さまにとって分かりやすい資料作りなどにおいても、さまざまな学びがあります。そのため、イントリックスは周りの人々から学ぶ機会に恵まれた環境であると実感しています。こうした環境に身を置くことに興味がある方は、ぜひ門を叩いてみてはいかがでしょうか。