ーー仕事で大変だと思うところは何ですか?
道場:私のような戦略系プロジェクトマネージャーの場合、ゴールが決まっていないことです。
戦略の立て方次第で、全世界のサイト群をリニューアルすることになったり、ある事業の1ページだけをリニューアルすることになったりします。そもそもサイトではなく、システムに手を入れる可能性だってあります。イントリックスがお客様から重宝されるのは、ゴールに振れ幅があるプロジェクトにも対応できるからだと思いますが、AなのかBなのか正解がわからない話を現実的にまとめていくところが一番大変です。
でも、デジタルをどう活用していいか悩まれているお客様に、実現可能でプラスになるようなことを提案できた瞬間はうれしいですね。
例えば、事業部のサイトリニューアル支援のご依頼をよくいただきますが、事業部の方から信頼を得られていない状態からスタートすることがあります。でも、そこからお客様のビジネスを後押しする提案ができると、最後には「よく我々のビジネスを理解して現実的な戦略に落とし込んでくれました」と言っていただけます。その瞬間が一番やりがいを感じます。ちゃんとお客様のためになる仕事ができたんだって思えますね。
片目で理想を、片目で現実を見る
ーーイントリックスのプロジェクトマネージャーにはどんな人が向いていると思いますか?
道場:難しいですが、片目で理想を、片目で現実を見られるような人でしょうか。私自身は、あくまでお客様が実現可能な施策に一番価値があると思っています。一方で、お客様だけで実現できるならば、イントリックスが入る価値はないですよね。そこよりもちょっと上にある理想を見る視点が必要だと思います。
実際には、「完全な理想形」「理想形にたどり着くまでに少し無理をしないといけない段階」「今できる現実的なこと」といくつかの段階があります。それらを地続きで考えられる人は、戦略系のプロジェクトマネージャーに向いていると思います。
――スキル面では、どんなスキルが必要なのでしょうか?
道場:私の仕事は、ソフトスキルの集合体だと思います。まず、複雑かつ巨大なものを整理する力が必要です。例えば、膨大なページ数のWebサイト群の戦略を立てなければならない時、考えるべきテーマを整理して5つくらいに絞るような能力が求められます。
その上で、お客様に説明して納得してもらい、合意を得る力も必要です。場合によっては、5つに整理したうち、まずは1つだけ頑張りましょう、という話をすることもあります。やるべきことを整理して、現実的な話としてお客様に納得していただく、お客様目線を持てる人が良いのではないでしょうか。
ーーありがとうございます。最後に、道場さんにとってのイントリックスの魅力を教えてください。
道場:フラットな組織であることですね。最初にそう感じたのは、冒頭でお話した入社前の就活フェアです。当時の自分から見ても、ブースにいたデザイナーやWebディレクターなど、立場や職種が異なる人たちが垣根を作ることなくフラットに接していました。「プロジェクトを取り、みんなでお客様を喜ばせれば勝ち」みたいな、ゴールに対して全員が走っている空気がイントリックスの大きな魅力だと思います。