2018年の注目トピック②:
戦略的データマネジメント/販促PIM
部品メーカーや完成品メーカーを中心にPIM(製品情報管理システム)に関する相談もここ数年で増えています。最近感じているのは、相談される企業の裾野が大企業だけでなく中堅企業にまで広がってきていることです。
背景として多く聞かれるのは、製品情報や販促情報をタイムリーにお客さまや代理店、自社の営業マンに提供できずに営業の機会損失や不要な業務負荷が至る所で生じている、という問題です。特に海外展開を推進されている企業がより深刻に悩まれています。
こういった問題を解決するために、戦略的データマネジメントという考え方が今後重要になってくると考えています。データマネジメントという体系化された考え方は従来からありましたが、より実利につながる販売工程などの領域に絞ってシステムやデータ、管理体制を整備していくという考え方になります。
例えばPIMの場合は、これまではカバーする工程や対象データ、関連部署が多く、投資対効果が見いだせずプロジェクト化に至らないケースが多くみられましたが、今後は売りにつながる販促工程のデータにフォーカスした“販促PIM”が主流となってくるのではないかと考えています。
2018年の注目トピック③:
デジタル活用時代の組織・人づくり
組織づくり・人材育成についても昨年は多くのご相談をいただきました。
Webサイトを営業支援ツールとして活用していくための基盤やツールは整備をしてきたが、それらを使いこなせる組織・人材づくりが追いついておらず十分な成果につながっていない、というのが多くのBtoB企業の現状だと思います。
こういった課題に気づきはじめ、一部の企業ではデジタル活用を推進するための組織づくりや人材育成に力を入れ始めています。
こういった動きは2018年はさらに加速してくると考えています。
終わりに
2018年はデジタル表現を駆使した質の高いコンテンツ・機能づくりに加えて、 サイトを裏側で支えるデータ、基盤、体制、プロセスの成熟度を如何に高めるか、に注力する企業が増えて来ると感じています。
デジタル活用先進企業では、データマネジメントや運用基盤づくりに非常に力を入れてきており、このテーマにどのように取り組んでいくかが数年後に大きな差となって表れてくると考えています。
経営層もその重要性は肌で感じはじめており、昨年は体制・プロセスに関する相談を受けることが非常に多くなりました。
イントリックスでは、デジタル表現を駆使したコンテンツ・機能づくりからサイトを裏側で支えるデータ、基盤、体制、プロセスづくりについても三位一体でご支援いたします。
社員一同、2018年もどうぞよろしくお願いいたします。