「用語の統一性が無い」=「ダメな製品/企業ブランディング」
そもそも翻訳作業は、Googleの機械翻訳でなければ翻訳するのは「人」ですので、作業すると必ずミスをします。これは翻訳でも同じ。
20年以上翻訳している熟練の翻訳者でも、必ず「人的ミス」が発生します。
特に、翻訳する分量が増えるほど、文章内の用語に、統一性を持たせることが難しくなります。
そして、用語の統一性が無いと、海外のユーザーに対して、
- 単純に読みずらくさせる
- 誤解を招く
- 「自国のマーケットに力を入れていないんじゃないか。」と雑な印象を与える
というようなデメリットがあります。
つまり海外ユーザーに対して、「企業/製品の本来の実力」が正しく海外に伝わらないということです。
特に、プレミア品(高価格帯品)としてのブランド戦略が主流の日本製品において、「やっぱり日本製っていいな。」と共通の認識を持ってもらうことは重要なブランディングです。
「用語の統一性が無い」=「ダメな翻訳」=「ダメなブランディング」とならないよう、用語の統一を図りましょう。
表記ゆれコンテンツを見極める
用語の統一を図るためには、まず翻訳するコンテンツの中で、「翻訳時に表記ゆれの可能性があるコンテンツ」を見極めることが重要です。
今あるコンテンツは下記のように3つに分類してみましょう。
① そのまま翻訳依頼でOKなコンテンツ
例)製品の寸法、性能
→寸法や性能は変わらないので、日本語の文章を忠実に外国語に翻訳でOK。
② 翻訳後、調整が必要なコンテンツ
例)製品の値段、電話番号、住所
→翻訳した後、国によって単位など表記方法を調整する必要がありますね。
③ 表記ゆれコンテンツ(重要)
例)
固有名詞(組織名、人名、製品名など)
「社長」→「CEO」?「President」?カタカナ表記?」
「山田 太郎」→「Taro Yamada」?「TARO YAMADA」?→翻訳側では判断できないので、依頼元の企業が教えてあげないといけません。
業界特有の名詞や動詞(技術的な用語など)
製品の「寸法」→「Size」?「Dimension」?
製造ラインの「稼働」→「run」?「operate」?→翻訳者の「その業界における熟練度」によっても表記ブレが発生しやすいです。
もし、すでにリアルの資料(外国語の製品カタログなど)がある場合は、その表現に合わせるのがいいでしょう。
キャッチコピー
→すでに翻訳ではないですね。 現地語で新たに原稿作成する必要があります。
簡単な対訳集を作る(または、作ってもらう)