BtoBマーケティングコラム 企業の周年記念ロゴの効果や活用事例〜制作のポイントと企業事例を紹介

2023年2月21日

企業が周年ロゴを作る意味とは

近年、企業が周年ごとの節目として、コーポレートロゴとは別に、オリジナルの周年ロゴを作成することがあります。

企業が周年記念ロゴを作る際、ステークホルダーに対して「周年記念事業」や「企業コンセプト」をアピールすることがねらいの一つです。

また、ロゴを通してメッセージを伝えることもできます。長年にわたって愛されてきたという信頼性のアピールにもなりますし、自社の認知拡大にも繋がるでしょう。

また、周年記念を迎えるたびにロゴを作成すれば、そのロゴの軌跡を辿りながら自社の歴史を振り返ることもできます。これにより、ホームページの会社沿革や事業沿革といったコンテンツにも活用できるのもメリットです。

周年ロゴの効果

周年記念ロゴには、以下の効果が期待できます。

  • 企業や商品の認知度向上
  • グッズやノベルティへの使用で認知度・売上の向上
  • 社内のモチベーション向上
  • 消費者・顧客からの信頼度向上

それでは、これら4つの効果について解説していきます。

企業や商品の認知度向上

周年記念ロゴの1つ目の効果は、記念ロゴを発信していくことで企業や商品に対する「認知度」がアップすることです。

単に「○○周年を迎えました」といった文字よりも、視覚的情報が多いロゴをデザインすることで、よりユーザーの興味や関心を引くことができます。また、文字だけのメッセージよりも、SNSでの拡散が期待できるでしょう。

グッズやノベルティへの使用で認知度・売上の向上

周年記念ロゴの2つ目の効果は、デザインしたロゴを「グッズ」や「ノベルティ」に使用して認知度や売上をアップできることです。特定の「ファン」を持つ団体、企業、商品などは、周年記念ロゴをグッズ化すれば売上に貢献してくれるでしょう。

また一般企業でも、ロゴを使ってノベルティを作れば一般ユーザーの認知度向上に役立ちます。

社内のモチベーション向上

周年記念ロゴの3つ目の効果は、ロゴ制作を通じて「社内モチベーション」がアップすることです。さらに、自社理念の理解や、愛社精神の高まり、といった効果も期待できます。

社員が中心となってロゴの企画やデザインをしていく過程で、社員同士のコミュニケーションも深まり、自社の歴史を感じながら未来に向けた議論にも繋がるでしょう。

消費者・顧客からの信頼度向上

周年記念ロゴの4つ目の効果は、あらためて消費者や顧客からの「信頼度」がアップすることです。

周年を迎えるということは「継続して活動してきた」という実績であり、その間ユーザーから信頼され続けてきたという証拠でもあります。信頼を得られるだけでなく、これからも今まで以上に「ユーザーの期待」に応えていくという約束にもなるでしょう。

周年ロゴの作り方は3パターン

企業が周年記念ロゴを作る方法としては、以下の3パターンがあります。

  • Webサイトやロゴの制作会社へ依頼
  • クラウドソーシングサイトで依頼
  • 無料の制作サイトやアプリを使用

これらの方法について、簡単に説明していきます。

Webサイトやロゴの制作会社へ依頼

Webサイト制作、ロゴ制作会社へ周年記念ロゴを依頼する方法もあります。当社イントリックスのようにWebサイトの制作やデザインも手掛けている会社であれば、企業のブランドイメージを活かした周年ロゴの制作が期待できます。

クラウドソーシングサイトで依頼

周年記念ロゴをクラウドソーシングサイトで「外注」する方法もあります。有名な外注サイトとして、クラウドワークス、ココナラ、などがあります。比較的安い価格でデザインを依頼できるのが、クラウドソーシングのメリットです。

無料の制作サイトやアプリを使用

周年記念ロゴを「無料」で作るために、DesignEvo、freepik、Canvaといったツールを利用する方法があります。オリジナルのテンプレートも用意されており、デザインの専門家でなくても手軽にロゴを作れます。

周年ロゴを作成するときのポイント

周年記念ロゴを作成する際には、まず以下のポイントを押さえておきましょう。

  • コンセプトを決める
  • キャッチコピーを検討する
  • ロゴのイメージを探す

これら3つはロゴを作る前の「準備段階」として、とても大切な作業です。

周年ロゴのコンセプトを決める

周年記念ロゴを制作する前に、まずは「コンセプト」を決めましょう。ロゴを作る目的、ロゴに望むイメージ、ロゴの活用方法、ロゴに持たせる役割などを、あらかじめ明確にしておきます。そうすることで、ロゴのデザインもしやすくなりますし、社内外に対してロゴのイメージを浸透させやすくなります。

また、コンセプトを決めておくことで、ロゴの制作過程において方向性がブレにくくなり、デザインを選択する際にも大きく迷うことが無くなるでしょう。

周年ロゴに入れるキャッチコピーを検討する

次に、周年記念ロゴへ入れるキャッチコピーを考えましょう。キャッチコピーをロゴに入れることで、企業のメッセージをより多くの人に伝えられますし、自社の社員とも想いを共有できるという効果があります。

キャッチコピーを考えるときは「文字の大きさ」や「文字数」にも注意します。よくある失敗として、小さな媒体にプリントしたときに文字が読めなくなるケースが起こりがちです。どのような媒体にプリントするか、事前に想定しておくと良いでしょう。

作成したい周年ロゴのイメージを探す

周年記念ロゴの作成において、プロのデザイナーやデザイン制作会社に依頼するときは、あらかじめ見本とするロゴデザインを探しておくといいでしょう。

デザイナーへロゴのイメージを言葉で伝えようとしても、うまく伝わらないことが多々あります。イメージに近いロゴを探しておき、そのロゴをデザイナーに提示しながら徐々に擦り合わせていきましょう。また、イメージに近いロゴを提示することで、より良いデザインをデザイナーからも提示してもらえます。

周年ロゴのデザイン3種類

周年記念ロゴの作成には、以下の3つのパターンがあります。

  • 既存ロゴと組み合わせ
  • 既存ロゴを改変
  • 周年記念ロゴを新規作成

それぞれのパターンには特徴がありますので、自社の目的に合わせて作成方法を選びましょう。

既存のロゴと組み合わせる

既存ロゴとの組み合わせを想定して、周年記念ロゴを作るパターンです。たとえば「字体」や「色合い」などを既存ロゴと合わせることで、統一感を出すことができます。2つのロゴを並べたときに「違和感がなく」まとまったデザインにしましょう。

既存ロゴと一緒に使うなら、周年記念の数字をより強調したデザインにすると良いです。

既存のロゴを改変する

既存ロゴのデザインをベースにして、周年記念の数字やキャッチコピーを追加して周年ロゴを作成するパターンです。いま使っているロゴとの関連性が伝わりやすいので、より身近に感じてもらうことができます。

既存のデザインをそのまま使うよりも、字体や色合いを変えたり、一部分だけデザインを新しくすれば、より特別感が出せるでしょう。

新規で周年ロゴを作成する

全く新しいデザインで周年記念ロゴを作るパターンです。既存ロゴを意識することなく、自由度が高いロゴ制作ができるメリットがあります。

自社のキャラクターを用いたり、周年記念の数字を組み合わせることで、新規ユーザーにもアピールすることができるでしょう。また、感謝の気持ちを伝えるために使われるパターンでもあります。

企業の周年ロゴの事例まとめ

企業の周年記念ロゴの事例をいくつか紹介していきます。

それぞれの企業が周年記念ロゴに、どのような「コンセプト」や「メッセージ」を込めているのか、ぜひロゴ制作の参考にしてみてください。

株式会社プラッツ 30周年ロゴ

出典:30周年記念サイト|株式会社ブラッツ
※こちらの周年記念ロゴは、イントリックスが制作したものではありません。

株式会社プラッツは、医療・介護用ベッドの製作と販売をしている企業です。この周年記念ロゴでは「30」という数字に様々な文字色が使われており、個性豊かな社員が集っていること、持続可能な社会の実現に貢献する姿勢を表現しています。

  • 30年間築いてきた礎をもとに新たなステージに「立つ」
  • 利用者の「自立」を支援する製品とサービスを届ける
  • 全社員が自ら考え行動できる「自立型人材」を目指す

こういった想いも込められています。

新日本製薬株式会社 30周年ロゴ

出典:新日本製薬株式会社|創立30周年記念サイト
※こちらの周年記念ロゴは、イントリックスが制作したものではありません。

新日本製薬株式会社は、化粧品・健康食品・医薬品の研究開発や販売をしている企業です。既存ロゴのデザインを踏襲しつつ、30周年ということが一目で分かる記念ロゴが制作されました。これから先の10年、100年も必要とされ続ける企業でありたい、いまの常識にとらわれない「新しい」を生み出し続けること、という想いが込められています。

また、ロゴ制作以外にも「お客様への感謝の手紙」や「お客様の願いを叶える」企画も実施されました。

東京ひよ子 50周年ロゴ

出典:東京ひよこ|50周年ロゴマーク
※こちらの周年記念ロゴは、イントリックスが制作したものではありません。

株式会社東京ひよこは、名菓ひよ子を製造販売している企業です。50周年を記念して、キャラクターをモチーフにした新しい記念ロゴが制作されました。50周年記念ロゴには、企業メッセージでもある「東京から笑顔を贈ろう」という言葉も載せられており、お客様への感謝の気持ちが表現されています。

また、情熱や活力をイメージするような赤色がベースになっていて、一目見て「50周年」ということが分かる非常にシンプルなデザインです。

株式会社西鋼 50周年ロゴ

株式会社西鋼は、ステンレス製品の加工販売をしているステンレス商社です。創業50周年を迎えるにあたり、記念ロゴが制作されました。既存のロゴマークをベースにしつつ、勝利と栄光のシンボルでもある月桂樹を入れることで、さらなる成長と発展の願いが込められています。

また「50」という数字の中には、西鋼の企業理念である「健全・信頼・社徳」を意味した3本線が描かれており、50周年を迎えた熱い想いがロゴに表現されています。

ロゴの現物は、こちらのページからご覧いただけます。

株式会社オーハシテクニカ 70周年ロゴ

出典:70周年記念ロゴのご紹介|株式会社オーハシテクニカ
※こちらの周年記念ロゴは、イントリックスが制作したものではありません。

株式会社オーハシテクニカは、自動車関連部品を設計開発から製造・販売するグローバル・サプライヤー企業です。創業70周年にあたり、記念ロゴが制作されました。ロゴには全ステークホルダーへの感謝と、車づくりに欠かせない会社を目指すというメッセージが込められています。

また、オーハシグループの存続と反映を実現する決意が、中央にある赤のラインとして表現されており、全体的には赤と黒のみを使ったシンプルなデザインです。

日本気象協会 70周年ロゴ

出典:70周年スペシャルサイト|日本気象協会
※こちらの周年記念ロゴは、イントリックスが制作したものではありません。

日本気象協会は、気象業務を行う日本の一般財団法人です。創立70周年を記念して、周年ロゴが制作されました。デザインは「70」という数字がメインで描かれており、オレンジの太陽から未来へと吹く風と、自然と社会をつなげる架け橋をイメージしています。

また、既存ロゴの色や書体をベースにしつつ、自然の柔らかな曲線を組み合わせることで、日本気象協会の企業メッセージ「Harmonability(ハーモナビリティ)」も表現されています。

Nikon 100周年ロゴ

出典:ニコン創立100周年記念ロゴの制定と記念サイトの開設について|Nikon
※こちらの周年記念ロゴは、イントリックスが制作したものではありません。

Nikonは、光学機械器具の製造、ならびに販売をしている企業です。創立100周年を記念して、新たにロゴとサイトが制作されました。100周年記念ロゴは社内のデザイン部門が制作を担当。創立100周年のシンボルとして世界展開されて、ニコン創立100周年のメッセージの発信に役立てられました。

また、ロゴ制作だけでなく100周年記念モデルやグッズなども企画され、併せて制作された記念サイトにて情報が発信されました。

日活株式会社 100周年ロゴ

出典:日活100周年アーカイブサイト|日活株式会社
※こちらの周年記念ロゴは、イントリックスが制作したものではありません。

日活株式会社は、映画の製作・配給、メディア事業などをしている企業です。創立100周年を迎えるにあたり「新たなるステージへ」というキャッチコピーで記念ロゴを制作しました。映画や日本という枠を超えて、新たなるステージへ踏み出していく日活の姿を表現しています。

ロゴに使用されている「天色(あまいろ)」というイメージカラーは、空の色よりも濃い天の色を表していて、未来に向かって飛躍するという想いが込められています。

まとめ

企業が周年記念を迎えるにあたり、自社の「コンセプト」や「記念事業」をアピールするために、周年記念ロゴの制作は大きな役割を担っています。

記念ロゴを作ることで、認知度が拡大したり、売上がアップしたり、信頼性が高まるといった効果も期待できます。また制作過程において、自社社員のモチベーションアップにも繋がるでしょう。

周年記念ロゴを制作するには、自社のデザイン部門が主導するか、ロゴ制作会社へ依頼するというのが一般的です。どちらの方法でロゴ制作をするにしても、あらかじめ「コンセプト」や「キャッチコピー」を決めておくことがポイントになります。

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