【イントリックス流の制作極意】
コンテンツ構成を見据えた情報の体系化
次に、前項のヒアリング取材で得られた情報をエクセルシートを使って体系的にまとめていきました。
具体的には、現在のターゲット市場と今後狙っていく市場で求められるニーズの比較と、ターゲット課題ごとのリプレースによるベネフィットです。特に課題とベネフィットの紐づけは、SEOキーワードを検討する上でも重要な示唆となるため、項目を細分化して丁寧に言語化しました。
例えば、「人材不足」という課題であれば、「専門知識を要する成分分析において熟練者が減少傾向にあり、かつ次世代伝承が困難な作業である」という背景がありました。そうした課題を抱えるターゲットには、「完全自動化による24時間稼働が実現できる」といった導入ベネフィットを紐づけていったのです。
これにより、製品の訴求点が明確になり、納得感の高いコンテンツ構成につながっていきました。また、こちらのシートをお客様とも共有することで、その後のプロジェクト進行に大きな安心感が生まれていたように思います。
【イントリックス流の制作極意】
アナリストとの緻密なキーワード選定
イントリックスでは、コンテンツプランナーはアナリストと組んでSEOコンテンツの制作に当たることがほとんどです。本プロジェクトにもアナリストが参加し、専門ツールを使って検索ボリュームや対策難易度などの定量データからキーワード候補を選出することになっていました。
しかし、専門性の高いBtoB商材においては、キーワード選定のため決定的な調査データを得ることが難しい場合があります。そのような状況では、私たちの持つ情報が大きな役割を果たします。つまり、製品の強みやターゲットの課題について詳細に分析された情報が、潜在的な検索キーワードを検討する貴重な指標となるのです。
本プロジェクトの製品も非常にニッチでしたので、キーワード選定の決め手を欠いていました。そこで、これまでの情報整理を手掛かりに、検索エンジンで高い検索ポテンシャルが見込まれる候補をアナリストと検討。その結果、お客様にも納得いただけるターゲットキーワードが浮かび上がってきました。