コンバージョンの種類
「コンバージョンを上げていく」ということは全ての広告の目的でもあり、自社サイトでも大きな運営目的の一つです。最終的な行動であるコンバージョンを上げるためには、「直接コンバージョン」「間接コンバージョン」「クリックスルーコンバージョン」「ビュースルーコンバージョン」といった、手前の数値から計測し分析していくことが重要です。それにより改善すべき点や力を入れる箇所などが見えてきて、最終的なコンバージョンの改善へとつながります。
直接コンバージョンと間接コンバージョン
コンバージョンを設定することでサイトの分析や効果検証ができるのがメリットだとお伝えしましたが、しっかりと効果を測るには2つのコンバージョンを意識することが重要です。それは「直接コンバージョン」と「間接コンバージョン」の違いです。早速この2つの違いを見ていきましょう。
直接コンバージョンとは、リスティングでキーワード広告を出した際に、その広告経由でサイトを訪れたユーザーが、途中で離脱することなくそのままコンバージョンしたことを指します。ダイレクトに成果に結びついているので、とても重要な指標となります。間接コンバージョンは、広告経由でサイトにアクセスしたものの、一度サイトを離脱し、何らかの理由でその後に再び訪問してコンバージョンに至ることです。間接コンバージョンも、広告効果でコンバージョンに至ったと考えられますが、なぜ一度離脱したのか、なぜ再度戻ってきて購入に至ったのか、など分析をすることでサイトの質の向上が見込めます。
クリックスルーコンバージョン
実際に広告の効果を測る際、「どれくらいコンバージョンをしたのか」「どのようにコンバージョンしたのか」を知ることはその後の分析や効果検証のためにも重要です。その指標の一つが、「クリックスルーコンバージョン(click through conversion)」です。クリックスルーコンバージョンとは、広告から飛んできてダイレクトに購入や問い合わせ・会員登録などのコンバージョンをしたものを指します。これは、広告を見たタイミングでコンバージョンをしなくても、広告から離脱してから30日以内のコンバージョンも含みます。
コンバージョンの計測方法は、コンバージョンタグを設置したページのUU(ユニークユーザー)数をカウントします。「広告を見てすぐに行動したor一定の時間を置いて行動した」と広告効果がダイレクトにあらわれているため、クリックスルーコンバージョンが多いページは『広告の効果がとても高いページ』と評価されます。
ビュースルーコンバージョン
次に、クリックスルーコンバージョンと似た表現の「ビュースルーコンバージョン(view through conversion)」について説明します。クリックスルーコンバージョンが「広告をクリックして実際にコンバージョンに至った数値」であるのに対して、ビュースルーコンバージョンは、広告を目にしたのにクリックはせず、その後に他のサイトを見たり、自分で検索してWebサイトを訪れてコンバージョンに至ったことを指します。
その場で広告をクリックしなくても、バナーやキャッチを見て印象に残り、後から検索するなどその後の行動に影響を与えることもあるでしょう。これも十分な広告の間接的な効果であると考えられます。ビュースルーコンバージョンの定義は広告プラットフォームごとに決められていますが、ビュースルーコンバージョン数を確認することで、間接的な広告効果を把握しその後の改修やCVの改善に向けての施策などの手がかりにもなります。
マイクロコンバージョン
コンバージョンを詳しく計測し分析するために、「マイクロコンバージョン」を設定する場合もあります。マイクロコンバージョンとは、コンバージョンに至るまでの各段階に設定する中間地点・手前の行動の測定のことで、中間コンバージョンと言われることもあります。
たとえば、ECサイトであれば商品ページの「カートに追加ボタンのクリック」や手前の会員登録、会員登録の手間の情報入力ボタンや商品に関する問い合わせなどがマイクロコンバージョンになります。
通常コンバージョンのみを分析対象とすると「買ったか買わないか」「申し込んだか申し込んでないか」だけが指標となりますが、大変高価な物を販売している場合など、コンバージョンのハードルが非常に高く、1ヶ月に数件しか購入がなかったり分析さえもできないことが多くあります。その際に、一つ手前のマイクロコンバージョンを設定することによって、サイト訪問者の動向やデータの取得が可能になります。