PIM(商品情報管理)の主な機能は6つ
PIMシステムに備わっている一般的な機能はいくつかありますが、その中でも主要な「6つの機能」について解説していきます。PIMの導入を検討する上でも、これら6つの主要機能を知っておくことはとても大切です。
整合性チェック機能
データベースにある各データの正確性と信頼性をチェックする機能です。
商品情報や価格などに誤表記があると、最悪の場合「法的問題」にまで発展してしまいます。しかも人的作業に頼っていると、商品数が多くなるほどデータの整合性チェックにかかる労力は増えていき、チェック作業も煩雑になってしまう恐れがあります。
PIMの整合性チェック機能があることで、面倒なチェック作業を短時間で正確に実施することが可能です。また事前にチェックルールを設定できるPIM製品もあります。
データ管理機能
PIMでは膨大な商品データを「カテゴリ」に分けて整理・管理することができます。さらに、それぞれのカテゴリを下に向かって「階層化」していくことも可能です。
たとえば「化粧品」というカテゴリの下に「ファンデーション」や「マスカラ」や「リップ」といった分類を付け加えることができます。
PIMを導入する前に、どうカテゴライズするか、どの階層まで掘り下げるか、こういったことを決めておくと導入後の作業がスムーズに進むでしょう。
データ管理・編集ができるGUI
GUIとは「Graphical User Interface」の略で、マウスやタッチパネルで操作できる画面のことです。PIMシステムでは、データの管理や編集をするための「専用GUI」が提供されています。
この専用GUIについては、操作性はもちろんですが、自社の業務内容に適しているかという点も重要な判断材料です。またGUIを利用する人が、自社の管理担当者だけなのか、または仕入業者も使うのかによって、GUIに求める操作性も変わっていくでしょう。
外部インターフェース機能
PIM製品には、社内や社外とデータ共有ができる外部インターフェースの機能も備わっています。対応できるデータ形式、連携方式(同期/非同期など)、出力先システムへの調整などは各PIM製品によって異なるので、自社のシステムや用途などを十分に考慮しておきましょう。簡易的なデータ加工機能(ETL機能)は持っているものの、高度にデータを加工する機能は備わっていないため、出力を踏まえた上でのデータ加工の準備が必要になることもあります。
承認フローシステム
申請や承認業務に関する一連の作業をシステム化した機能で、データ公開前に責任者への申請や承認作業が必要な企業では重宝するでしょう。この承認ワークフローシステムを活用することで、申請や承認にかかる手間や時間を短縮することができます。
ただし、PIM製品では基本的な承認フローシステムしか備わっていないため、複雑なワークフローが必要なケースでは自社でシステムを作るか、あるいは外部のワークフローシステムと連携するといった対応が必要です。
グローバル対応
商品の多言語化・多通貨化にも対応できる機能で、標準装備している対応言語は各PIM製品によって違います。
通貨・長さ・重さ・速さ・温度などの単位は国によって異なるため、海外製品を扱っている企業にとっては貴重な機能です。これからグローバル展開を視野に入れている企業がPIMシステムを導入する場合は、どの言語に対応しているかをあらかじめ確認しておきましょう。また、言語については拡張機能で対応できるケースもあります。