アネスト岩田株式会社:製品サイトリニューアル ECサイトへ送客する仕組みを作り「売りにつながる」Webサイトへリニューアル。PIM-CMSのシームレスな連携により情報の一元管理を実現

  • プロジェクト全体推進支援
  • マーケティングシステム基盤企画・構築
  • クリエイティブデザイン制作
  • Webサイト制作・運用支援
アネスト岩田株式会社

対面営業が主だった営業プロセスのデジタル化を実現するため、製品サイトの導線再設計、製品検索機能の追加に加え、PIMでの効率的な製品情報管理とCMSとの連携を実現したWebサイトリニューアルを実施しました。

  • PIMの導入で製品情報の管理精度を向上
  • ユーザーが製品関連情報を探しやすくするため、抜本的な導線再設計と検索機能の追加を実施
  • 分散していたサイトを集約し、サイト群全体を整理
  • PIM-CMS連携により、タイムリーな更新と効率的な運用を実現

背景と課題

非効率的かつ部門最適の運用体制、既存顧客の負担増……製品サイトの課題は山積み

アネスト岩田は、1926年に創業した、空気圧縮機、真空機器、塗装・塗布機器メーカーです。海外20カ国以上に30以上の拠点を持ち、ハンドスプレーガンのシェアは世界2位(アネスト岩田調べ)を誇ります。

同社は世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により、主流だった従来の対面営業の実施が難しくなったことから、Web商談やWebセミナー、VR展示会の活用、顧客の利便性を考慮したECサイトの開設など、ビジネスのデジタルシフトを国内外で推進してきました。

しかしながら、デジタルマーケティングの基盤となるべき製品サイトは当初、売上につながるサイトとは言いがたい状態でした。紙媒体の営業資料とは異なるテキストや製品写真が使われていた上に、製品のリニューアル頻度が高く、最新の情報への更新が追いついていませんでした。また運用面では、データ管理の統一ルールや部門間での役割分担が決められておらず、部門最適の運用体制となっていたことが課題でした。

ユーザー視点で見ると、製品の検索機能がなく、UIの質も不十分だったことも相まって、ユーザーが必要な情報にたどり着けない状態でした。結果、アフターサポートへの問い合わせが多く、既存顧客の負担を増やしてしまっていたのです。

イントリックスの解決策

リニューアルとPIM導入が円滑に進むようプロジェクトをリデザイン。専門家目線でのサイト構造再構築で、ECへの送客を実現したサイトへ

これらの課題を解決するため、アネスト岩田は当初、製品サイトのリニューアルを行い、その後PIMの導入・連携を計画していました。PIM導入がサイトリニューアル後に予定されていたのは、リニューアルしたサイトの公開日が決まっており、PIM連携まで含めると遅延リスクが発生するためです。

しかし、サイト上での製品情報の見せ方を検討する前にPIM導入を進めると、手戻りによるPIM・CMS構築コストの増加、各媒体で必要な製品データの不足による非効率的な運用といった問題が発生する可能性が高まります。

そこでイントリックスでは、アネスト岩田とPIM構築を担当するパートナー企業と密に連携しながら、サイトリニューアルとPIM導入の両プロジェクトの足並みが揃うように、プロジェクトのQCDを最適化。全体像を可視化してマイルストーンを置き、PIM-CMS連携を効果的に進められるプロジェクトデザインを行いました。

この時、機能と価格のバランスに優れたPIM「Content Serv」と、Content Servとの連携実績があるCMS「Acquia」の導入をご提案しました。製品情報をPIMで一元管理し、CMSとの連携により製品ページが自動生成される仕組みを作ることで、タイムリーな情報発信と効率的な運用を実現しました。さらにこのPIM-CMS連携は、新しく追加した製品検索機能の精度向上にもつながっています。具体的には、PIMから検索用のデータを検索ツールに連携し、CMSと同期させることで、精度の高い検索機能を実現しています。

ユーザーとの接点となるサイトのリニューアルにおいては、ユーザーが求める情報にたどり着くことを第一に、構造を抜本的に見直しました。

まず、製造業のサイトを数多く手掛けてきた経験と、UI設計の専門家の視点を元に、アネスト岩田の事業戦略を踏まえて製品カテゴリを再整理。さらに、バラバラに配置されていた製品サポート情報や導入事例、製品に関する基礎知識といったコンテンツを製品情報ページの配下に集約しました。1つの製品に関する情報収集を、1つのカテゴリ内で完結できるようにしたのです。その上で、製品詳細ページからECサイトへのリンクを掲載し、製品カテゴリからECサイトまで送客する仕組みづくりを行いました。

成果

直帰率約3割減の製品カテゴリも。ユーザーが欲しい情報にたどり着き、購買へつながるサイトに

イントリックスが行ったプロジェクトリデザインにより、製品サイトリニューアルとPIM-CMS連携の両プロジェクトが期間内に完遂。UI刷新、導線の再設計、製品検索機能の追加がなされた、デジタルマーケティングの基盤となる製品サイトが予定通り公開されました。

UIの刷新や導線再設計の成果は、数字にも表れています。コンプレッサ配下のページでは直帰率約3割減、塗装製品配下のページでは同1割減と、ユーザーが継続的に情報を取得していることが明らかになりました。

運用面では、PIM-CMS連携によってサイトの更新スピードが向上。製品の最新情報がすぐさま製品サイトに反映されるようになり、より正確な情報がユーザーに届けられるようになりました。運用が効率化されたことで、インサイドセールスに注力するなど、さらに効果的なデジタルマーケティングの活用が期待されています。

課題の真因を見定めた質の高いアドバイスによって、計画的なプロジェクト推進と「訪問者に合わせてコンテンツを最適化する」サイトが実現

アネスト岩田株式会社 国内営業本部

デジタルマーケティンググループ

世の中の急速なデジタル化に伴い、弊社も急激なDXに対応する必要がありました。

弊社では、お客様との最初の接点であるWebサイトをリニューアルすることで、ブランディングの向上と顧客との関係強化を目指しました。リニューアルのテーマは「訪問者に合わせてコンテンツを最適化する」ことで、ステークホルダーの満足度向上が狙いでした。そこで、BtoBに特化したイントリックスさんにプロジェクトのパートナーをお願いしました。コーポレートサイトと製品サイトにコンテンツを分けることで、目的の異なる訪問者の満足を得られるサイトを製作できたと考えています。

プロジェクト中は、雑然とした課題に対して粘り強く議論を重ねることで、真因の抽出と緊急度の評価、それぞれの解決までのアドバイスをしていただきました。結果として計画的なプロジェクト推進ができたと思います。さらにアイデアの追加や改善提案、弊社からの路線変更にも柔軟に対応していただきました。

計画通りの期日で公開できたのは、イントリックスさんの的確なマネジメントがあったからだと思います。

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