BtoBマーケティングコラム Salesforce認定資格とは?難易度や需要が高い資格を紹介!

2022年11月16日

Salesforce認定資格とは

Salesforce認定資格とは、Salesforceの製品知識とそれに関連する業務知識・スキルを有していることを証明するグローバル共通資格です。

16種類の基本資格と、14種類の上位資格で構成されており、基本資格に合格すると上位資格が受験できるシステムになっています。また資格保持については、毎年の資格更新が必須条件です。

Salesforce認定資格の4つの分野

Salesforce認定資格は、基本資格と上位資格を合わせると30種類あり、以下の4つの分野に分かれています。

  • CRM管理者/コンサルタント
  • 開発者/アーキテクト
  • CRM Analytics
  • マーケター/コンサルタント

ここからは、まずこれらの分野について紹介していきます。

すべての資格を確認したい方は、こちらの「Salesforceの認定資格一覧」をご覧ください。

CRM管理者/コンサルタント

SalesforceのCRMシステムを管理する能力、システム設計や実装などコンサルティングとしてのスキルが認定されます。システムの設計、管理、カスタマイズする能力や、さらには業務要件に基づいて、より高度な管理機能を使って課題を解決する能力を求められるのが特徴です。また、営業業務や営業プロセス、カスタマーサポートの知識も求められます。

開発者/アーキテクト

VisualforceやApexといったプログラミング言語を使ってアプリケーションを開発するための知識やスキルが求められる分野です。プログラミングだけでなく、テスト、デバックについてもスキルが求められます。またアプリ開発に必要な、ビジネスロジック、プロセスの自動化、セキュリティなどの知識も必要になってきます。

CRM Analytics

「CRM Analytics」および「Einstein Discovery」の機能についての幅広い知識が必要な分野です。また、それに伴いビジネスインテリジェンス (BI)、データの抽出や加工、読み込み (ETL)、CRM Analyticsなどの知識やスキルも求められます。また、統計分析やデータモデリングに関する実務的な知識も必要になります。

マーケター/コンサルタント

「BtoB」マーケティングを支援するMAツールに備わっている「Webページのアクセス分析」や「ランディングページの作成」や「メルマガのシナリオ作成」など、これらの機能を使ったマーケティング施策を、フロー化して実装するスキルが求められる分野です。また「BtoC」や「One to One」マーケティングに関するスキルも必要になります。

【基本資格】需要が高いSalesforce認定資格5選

ここからは、Salesforce認定資格のうち「現場でのニーズが高い基本資格」について解説していきます。またこの記事では、16種類ある基本資格の中でも、とくに需要がある資格に絞って5種類ピックアップしました。

Salesforce認定 アドミニストレーター <CRM管理者/コンサルタント>

Salesforceに携わっている人に「最も認知されている資格」の1つです。この資格は、Salesforceに実装されている管理に関する機能に焦点を当てており、既にシステム管理者として実務経験がある人を対象にしています。エンドユーザーが利用できる機能や、システム管理者が利用する設定オプションなどの知識が必要です。

Salesforce認定 Platformデベロッパー <開発者/アーキテクト>

Lightningプラットフォームでのアプリ作成に関する知識、経験、スキルを持っている人を対象にした資格です。プログラミング機能を使ったビジネスロジックとユーザーインターフェースの開発経験も求められ、Apex、Java、JavaScript、C言語、Rubyなどの、プログラミング言語に関する経験も必要になってきます。

Salesforce認定 Platformアプリケーションビルダー <開発者/アーキテクト>

Lightningプラットフォームで、アプリの設計や構築、リリースまでを経験している人が対象となる資格で、目安として半年〜1年程度の実務経験があることが望ましいです。
また、データモデル、ビジネスロジック、アプリケーション・セキュリティ、プロセス自動化を作成、さらにそれらを管理、更新するスキルが求められます。

Salesforce認定 Pardotスペシャリスト <マーケター/コンサルタント>

Pardotプラットフォームを使ったマーケティングフローの設計と構築、さらに実装した経験がある人を対象にした資格です。メールマーケティング、リード獲得、スコアリングなど、ツールを活用したマーケティングプロセスの構築に関する知識やスキルを持っていること、そしてデータに基づいた意思決定ができることなどが求められます。

Salesforce認定 Marketing Cloudアドミニストレーター <マーケター/コンサルタント>

SalesforceのMAツール「Marketing Cloud」のセットアップ、顧客データの構築や管理ができる管理者向けの資格です。ユーザーからの要求を、適切に対処できるスキルも必要になります。そして、Marketing Cloudの管理経験があり、デジタルマーケティングにも精通していることも求められます。

【上位資格】需要が高いSalesforce認定資格2選

次に、Salesforce認定資格のうち「現場でのニーズが高い上位資格」について解説していきます。また、上位資格の受験には基本資格の取得が必要です。14種類ある上位資格の中から、需要が高い資格を2つ紹介していきます。

Salesforce認定 上級アドミニストレーター <CRM管理者/コンサルタント>

基本資格「Salesforce認定アドミニストレーター」を取得した人のみが受験できる資格です。Salesforceの設定を熟知し、高度な管理機能や設定を扱いながら「ビジネス課題を解決」できる人が対象になります。また、新しく提供される機能についても積極的にリサーチし、導入企業にメリットがあるかを評価するスキルも求められます。

Salesforce認定 Sales Cloudコンサルタント <CRM管理者/コンサルタント>

こちらも、基本資格「Salesforce認定アドミニストレーター」を取得した人のみが受験できる資格です。顧客と直接関わるような役割を担ってきた実績、Sales Cloudを実装した経験のある人が主な対象になります。また、クラウドコンピューティングを実装する専門家として知識やスキルを発揮したい人に向いています。

Salesforce認定資格の難易度

Salesforce認定資格の難易度はやや高めで、Salesforceユーザーとしての実務経験がないと合格するのは難しいです。実務経験が少ない方は、基本資格の「Salesforce認定アドミニストレーター」から受験すると良いでしょう。その他の資格については1〜3年の実務経験があると合格しやすくなります。また上位資格になると、より専門性が問われるため難易度も高くなります。

Salesforce認定資格合格に向けての勉強方法は3つ

現在、Salesforce認定資格に関する書籍や問題集がほとんどないので、以下の3つの方法で勉強するのがおすすめです。

  • 公式トレーニング
  • 認定講師に学ぶ
  • コミュニティを活用

実技試験が中心となるため、実際にSalesforce製品を使って慣れておきましょう。

Trailheadを利用して自主学習をする

Salesforceについて独学したい方は「Trailhead」の利用がおすすめです。このTrailheadは、Salesforceが無料提供しているe-learningサービスです。学習すべきトピックが細分化されているため、学びたい場所だけを選んで効率よく自主学習できます。
ただし、一部のトピックは英語版しかないため、英語の理解が必要になることもあります。

Trailhead Academyで認定講師から学ぶ

先ほど紹介した「Trailhead」で理解できなかった部分については「Trailhead Academy」を利用しましょう。このTrailhead Academyは、有資格者の認定講師から直接学べる有料学習サービスです。学びたい資格に合わせてクラスを選ぶ方式で、参加費用はクラスによって6〜34万円の範囲となっています。

Architect Trailblazer Communityで情報を集める

「Trailblazer Community」は、Salesforceユーザーなら誰でも参加できるオンラインコミュニティで、製品や機能に関する情報を共有することができます。また、分からないことを質問することもでき、早いものだと数分で回答が来ることもあります。勉強中に分からない部分があったときは、オンラインコミュニティで情報を集めるのもよいでしょう。

Salesforce認定資格取得の3つの利点

Salesforceは国内外で大きなシェアを有しているため、認定資格を持っていると様々なメリットを享受できます。また、Salesforce認定資格は即戦力の証明にもなるため、転職活動にも有利となるでしょう。

業務効率が上がる

Salesforceが提供するツールやシステムは、営業支援や顧客管理といったことによって業務効率化を目指すことができます。ただし有している機能も多岐にわたるため、それを使いこなせないと効率化が十分に図れません。

認定資格を有するだけの知識やスキルがあれば、Salesforceのツール機能を最大限に引き出せ、業務効率をさらに引き上げることが可能です。

クライアントからの信頼が得やすい

Salesforceのサービスを提供する企業であれば、認定資格を有している人材がいることで顧客へのアピールにもなります。それと同時に、Salesforceの専門家がいるということで、導入を検討している顧客からも信頼を得やすくなるでしょう。

認定資格者が在籍している企業は、Salesforceの公式サイトにも掲載されるので、見込み顧客に対する自社アピールとしても有用です。

個人のスキルアップになる

認定資格を取得していく過程で、Salesforceの知識やスキルを身につけることができます。このSalesforce認定資格は世界的にも評価されているので、キャリアアップや転職する際にも有利です。

またSalesforceによると、世界に240人ほどしかいない認定テクニカルアーキテクトの年収は1500〜1600万円ほどなので、これから高収入を狙っていける資格でもあります。

Salesforce認定資格取得後は、年1回の更新が必須

Salesforceのサービスは定期的に機能がアップデートしていくため、2020年4月より認定資格は「年1回の更新」が義務付けられました。もしも更新条件を満たせなかった場合は、上位資格を含めた全資格が「無効」となります。

資格を更新するには、Trailheadで提供されている「更新モジュール」と呼ばれる課題をクリアしておく必要があります。

まとめ

Salesforce認定資格を持っていると、見込み顧客へのアピール材料になり、顧客からも信頼を得られます。また、認定資格を取得する過程でより高い知識やスキルが身につくため、さらなる組織の業務効率化に貢献でき、個人の転職やキャリアアップにも有利です。

認定資格の受験申し込みはWebから簡単に行えるので、Salesforceのツールを扱うならぜひ挑戦してみましょう。

イントリックスでは、Salesforceを始めとしたMAやCRM導入や、それらのツール全体のシステム構成や運用フロー、データ整備のコンサルティング、全体のデジタルマーケティング戦略まで幅広くお客さまの活動をご支援しています。
導入をご検討される際には、ぜひ一度、当社へお問い合わせください。

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