WebサイトにおけるUI/UXとは
WebにおけるUIとは、レイアウトとナビゲーション、ボタンの配置やカラーなどのビジュアル面を指し、UXとはユーザビリティやアクセシビリティといった「使いやすさ」のことを指します。UI/UXの満足度は、サイト訪問から離脱までのユーザー体験に大きく影響する重要な要素で、サイトの満足度やリピート率、離脱率にも大きく関わってきます。この記事では、WebサイトにおけるUIとUXの具体的な要素と、それぞれの役割・重要性について詳しく説明します。
UIとは
UIとは「User Interface(ユーザーインターフェイス)」の略称でInterfaceには、本来「接点、接触面」という意味があります。UIは、ユーザーとシステム、デバイス、アプリケーションなどの間のインタラクションに関わる部分を指すので、ユーザーの目に触れるものはすべてUIとも言えます。ユーザーが操作する画面だけでなく、マウスやキーボード、タッチ画面などもUIに含まれます。
Webサイトの場合は、一般的にUIは以下の要素を指します。
- ボタンやテキスト、画像などのレイアウト
- 色の選択とその組み合わせ
- フォントの選択と文字のスタイル
- 機能や操作を視覚的に示すアイコン
- リンクの見せ方
- 問い合わせなどフォームのデザイン
- ナビゲーションや一覧などのメニュー表示
UIは、ユーザーがデジタル製品やサービスを操作するために必須で、その使いやすさや見た目がユーザー体験(UX:User Experience)に大きく影響するとても重要な要素です。
UXとは
UXとは「User eXperience(ユーザーエクスペリエンス)」の略称で、ユーザーが製品、サービス、システム、またはブランドと関わる際に感じる全体的な体験を指します。UXは、ユーザーの満足度、使いやすさ、デザイン、機能、使い勝手、直感的な感覚など、さまざまな要素から判断されます。一般的に製品のUXの要素としては以下の項目が挙げられます。
1. 有用性(Utility)
製品やサービスがユーザーのニーズを満たし、目的を達成するために役立つか
2. 使いやすさ(Usability)
製品やサービスが、初めての人であっても直感的に利用できるか・操作性に優れているか
3. アクセス可能性(Accessibility)
希望する全てのユーザーが製品やサービスを利用できるか・特に障害を持つユーザーに対して配慮がされているか。
4.魅力(Desirability)
製品やサービスが視覚的に魅力的で、ユーザーが手に取りたい・使いたいと感じるか
5. 信頼性(Credibility)
そもそも、機能や発売元、情報管理など製品やサービスが信頼できるか
UI/UXの関係性
良質なUXを提供するにはUIへの配慮が欠かせないので、この二つは「より良いユーザー体験」としてセットで考えられることが多くなっています。UIとUXは相互に強く関係してユーザーの利用満足度に影響しているため、どちらか一方が欠けても優れた製品やサービスを提供することは難しいのです。
優れたUIは、美しいデザインや使いやすさを提供し、ユーザーがスムーズに操作できる環境を作ります。一方、優れたUXは、ユーザーのニーズや期待を満たし、全体的な体験を向上させることを目指します。この二つが調和することで、ユーザーにとって最高の体験が実現されます。
またこの二つは「目的と手段」の関係性にあり、目的として設定したUXを実現するため、UIをどのように改善すれば良いかを考える、といった関係性でもあります。UIによる複数の「接点」を含む一連の「体験」を、ひとつのUXと捉えることもできます。UIとUXは、異なる概念であるもののお互いに密接に関連し合う関係でもあるので、片手落ちにならないよう常に両方の質を上げていくための検証を繰り返す必要があります。