見込み客へ「個別」にオフラインセミナーの案内を行う。マーケティング任せにするのではなく連携が大切に
④:オフラインセミナー
「オフラインセミナー」は、会議室やオフィスなどで対面で行うセミナーのこと。INTRIXでは、セミナーを実施するだけではなく、後半の30分は相談会として、当社の社員(登壇者)がファシリテーションしながら、参加者とWebサイトを担当している方々(当社のお客様)との意見交換の場をつくるようにしています。
「オフラインセミナー」は、だいたい平日の夕方(17時〜19時)、参加者が仕事終わりに来ていただける時間に行っています。参加者は最大で10名程度。1~2名の時もあります。少人数で行っていますので、ほとんど本気の人しか参加しないので、見込み顧客のフィルタリングにも活用できます。
今はリモートワークが当たり前になっているため、オンラインで、新規のお客様を獲得して、成約までつなげることも増えてきましたが、高価格の商材では、BtoBのため、それが非常に難しい状況です。
なぜなら、お客様のベンダーの選定基準として、その会社への信頼感や安心感が非常に重要だからです。そこで、お客様へ提案を差し上げている途中に、このオフラインのセミナーをご案内することによって、足りない信頼感・安心感を醸成することができます。当社のオフラインセミナーでは、取締役(2名)がファシリテーションを行うことで、BtoBの抽象的な最終決定に関わる、心理的なハードルを解消しています。
またBtoBでの購買プロセスにおいては、複数の人が購買決定に関わってきます。窓口担当者、課長、部長、購買部の他に、技術スタッフが関与する企業もあります。こうした中では、窓口担当者が「ぜひやりたい!」と主張しても、他の人たちから賛同を得られなければ、最終的に失注してしまいます。
提案している営業担当者からは、窓口担当とその上司の方以外は、顔が見えない可能性もあり、そうなると説得もなかなかできません。
その点、オフラインセミナーを利用すると、窓口担当者以外の関係者も参加してくださることができるので、その方々がセミナーでの熱を社内に持ち帰っていただくことができます。それがポジティブな印象を関係者に与え、最終的に「受注」へつなげる可能性を高めます。これまでの私たちも、実績を通じて、そういう感覚を持っています。
営業とマーケティングとの連携ポイントは、見込み客(参加者)へのオフラインセミナーのご案内のタイミングです。デジタル上で獲得したリード(見込み客)のオフラインセミナーの参加率は、全体の10%ぐらいにとどまっています。つまり、「顔を合わせたことがない」あるいは「お話したことのない」企業の人たちのセミナーに足を運ぶというのは、心理的ハードルがまだまだ高いです。
今提案中で、既にお話もしている見込み客や、関係をさらに強めたい既存のお客様、休眠のお客様など、一定の関係があるお客様に対してであれば、人と人とのコミュニケーションを丁寧に行えば、参加率がぐっと高まります。その場合、一斉配信ではなく、「あなたのためになるので、このタイミングでご案内をしています」というようなメールや電話での「個別案内」が非常に大切なアプローチになってきます。そこはマーケティング担当だけに任せるのではなく、営業も率先して行う必要があるでしょう。