コンセプトダイアグラムはユーザー目線で整理するため、ユーザーの行動・態度変容ごとに効果的な施策や、未着手の取り組みを把握するのに役立ちます。例えば、コンセプトダイアグラムの前半部分に記載のある「顧客が漠然と情報収集」「課題が明確になる」といった段階の人は、情報収集や課題解決のためにインターネット検索を行っているはずです。一方で、製品詳細ページのようなコンテンツをユーザーが求めるのは、中盤~後半部分に記載のある「ソリューションについて理解した段階」です。結果、SEO施策はコンセプトダイアグラムの前半で登場するコンテンツで行うと良いことが分かります。
SEOキーワード選定ではユーザーの検索意図を重要視する
Googleの検索品質評価ガイドラインで提唱されているNeeds Metという考え方があります。Needs MetとはGoogleの評価概念のひとつで、各コンテンツに対しユーザーのニーズ(需要)を満たしているかどうか、キーワードとコンテンツの内容に相違がないかを評価するものです。
言い換えれば、どんなに内容が充実した素晴らしいコンテンツを発信しても、キーワードの検索意図と合致しない、ユーザーが求めていないコンテンツであれば、SEO対策で効果を出すのは難しいのです。そのため、キーワード選定においてはユーザーの検索意図に応えることを重要視し、キーワードに含まれる検索意図が制作しようとしているコンテンツにマッチしているか検討しましょう。
検索意図の把握に、特別なツールを使う必要はありません。まずは対策しようとしているキーワードをGoogle検索し、現状Googleに評価されて上位に表示されているサイトの内容から、どのようなコンテンツが高く評価されているか確認しましょう。例えば、以下のような具合です。
例1:ソリューション系のページが検索結果上位のサイトに多くランクインしていれば、課題解決方法を求める検索意図が見える
例2:基礎知識系のページが検索結果上位のサイトに多くランクインしていれば、基礎知識を求める検索意図が見える
検索ボリュームの多寡には惑わされないようにする
SEOキーワード選定において、検索ボリュームも大事な要素の一つです。しかし、BtoBの世界ではどのキーワードも検索ボリュームが少ない傾向で、不安を感じられる方もいらっしゃるかと思います。
ただ、いくらボリュームが大きいキーワードを狙っても、検索意図に応えられていなければ、検索結果上位には上がりません。例え上がったとしても検索意図に応えられていないので、クリックされなかったりすぐに離脱されてしまったりと、コンテンツ内で狙ったアクションも取ってもらえないのが実情です。
またSEOにおいては、対策したキーワードでしか検索結果に表示されないということはなく、実際にはさまざまなキーワードで流入されます。検索ボリュームの多寡には惑わされず、検索意図に応えることを重要視しましょう。