PJスケジュールの解像度を高くする
どの規模のPJであっても、まず大切なのは事前に綿密なプランニングを立てることです。
必要な工程を洗い出す
PJを進めるのに必要となる工程を洗い出します。Webサイトの立ち上げを例に挙げると、以下のようになります。
<企画・要件定義フェーズ>
<制作フェーズ>
- 設計
- デザイン
- コンテンツ制作
- HTML
- 検証・デバッグ
- 最終報告
バッファを含めたスケジュール設計
次に各工程の「開始時期」と「終了時期」を確定させます。必要な理由としては、各ステップで開始点や完了点が曖昧なままだと、ゴールから逆算した必要工程の洗い出しができません。PJでは複数のベンダーと連携しながら進めていくことが一般的です。ベンダーにどの工程でどれだけ関与してもらうのかをはっきりさせるためにも、各工程の期間を明確にする必要があります。
特に、新規Webサイトの立ち上げでは、非常に不確実性が高く、開始点や完了点を確定させることに躊躇してしまいがちですが、バッファを含めたスケジュール設計を行うことで解決できるはずです。
クリティカルパスを定める
クリティカルパスとは、前工程が終わっていないと後工程の作業ができない、必要不可欠な作業経路のことを指します。クリティカルパスは、遅延が発生すると、後工程にも影響を及ぼして結果的に全体スケジュールの遅延につながりかねません。そのためにも、クリティカルパスを事前に設定することは非常に大切です。
設定しておくメリットは、クリティカルパス内であれば柔軟にタスクを調整することができる点です。また「どこが遅れると、後工程に大きく響くのか」を、あらかじめ関係者と確認・共有することで、双方の目線合わせをすることができます。
肝は「日程・スケジュール」「タスク」「会社・担当者」まで明記することです。「会社・担当者」には、自社だけではなく開発会社や翻訳会社、ASP・SaaS会社といったステークホルダーも明記しておくことで、責任所在もはっきりすることができます。