2019年 新年のご挨拶
~イントリックスの5つの特長~
2019年。平成もいよいよあと4カ月となりました。新元号は日本の節目で、今年はイントリックスにとっても、10周年を迎える大きな節目の年です。
当社は2009年の創業来、BtoB企業のデジタルコミュニケーション支援を続けています。BtoCを支援するコンサルティング・制作会社が多い業界なので、BtoBにフォーカスするとは珍しいといわれてきました。しかし、イントリックスのユニークさは、BtoBフォーカスだけではありません。
2018年夏季、当社のブランディングを考える会議で、BtoB企業支援を支える5つの特長が挙がりました。具体例とともにご紹介します。
1.顧客の徹底理解
デジタルメディアは、既存メディアと比べて表現の幅が広く、企業を丸ごと表現可能です。デジタルコミュニケーションのゴールはつまるところ、その企業を“余すところなく”表現することだと考えています。そして企業においては、各部署がそれぞれの視点で、ミッション・バリューの実現に対する課題意識を持っています。それらを把握せずして、企業を余すところなく表現するなど、到底できないでしょう。当社では、なるべく多くの部署にヒアリングさせていただくことをプロジェクトの重要な出発点と位置付けています。
過去10年間にヒアリングを得た部署を振り返ると、企業のほぼ全組織をカバーしているといっても過言ではないでしょう。
過去10年間に大規模プロジェクトで行なったヒアリング先
コーポレート部門 | 広報、宣伝、ブランド統括、マーケティング統括、総務、人事、経営企画、IT、研究開発、法務・知財、IR、CSR、Web主管、Web制作子会社、IT子会社 |
---|---|
各事業部門 | 事業企画部門、マーケティング部門、営業部門、サービス部門、支社、地域統括、各国販社、販売店/ディーラー |
イントリックスは、あらゆる部署が情報発信をするデジタルメディアの全体設計において、企業を幅広く知ることが欠かせないと考えています。
2.グローバル
日本のBtoB企業の成長の源泉は、海外市場です。日本企業といえども、コミュニケーションの大半は国外に向けて行われるのです。デジタルコミュニケーションのグローバル対応も、当然不可欠となります。
イントリックスのグローバル化支援は、クライアント企業の海外オフィスの方々と直接対話を重ね、デジタル活用のあり方を模索することを重視します。
例えば、2018年の当社社員の海外出張は以下のとおりでした。
2018年の海外出張
1月 | インド |
---|---|
4月 | イタリア |
7月 | ベルギー |
8月 | アメリカ イギリス タイ マレーシア |
9月 | シンガポール |
10月 | イタリア |
11月 | シンガポール インドネシア |
12月 | 中国 |
通常、訪問先では、現地マネジメント、マーケティング、営業、サービス部門と幅広くヒアリングを行います。BtoB企業にとって、デジタルコミュニケーションは、製品・サービスの情報提供のみならず、長期的な顧客育成やサービス提供にも役立つからです。
イントリックスのグローバル化支援は、言語対応や共通ルール・システムを作るだけではありません。各国がデジタルを使いこなせるようになるための仕組みづくりと本社統括機能の強化までが、当社でお手伝いすべき領域と考えています。
3.クリエイティブ
当社は、とかく忘れられがちなBtoB企業のクリエイティブを“自社を的確に表現する手段”として、とても重視しています。今はあらゆる情報がデジタルで提供される時代ですから、自社らしさがなければ、埋没するだけです。
写真素材についても、なるべくストックフォトに頼らず、撮影を行うことをお薦めしています。なぜならば、BtoBには、開発現場、製品の品質を支える工場、営業の最前線、そして機能美に満ちた製品など、画になる被写体がたくさんあるのですから。
ここ数年間に当社が設計・デザイン・構築を行ったWebサイトをご覧ください。
イントリックスが設計・制作したBtoB企業サイト
4.ビジネス視点でのシステム企画
デジタルコミュニケーションが深化すればするほど、求められるシステムは多岐にわたります。
まずは、Webサイトの基盤となる情報発信や運用を効率化するためのインフラ・運用系のシステムです。主にサーバー、CDN、CMS、DAM(アセット管理)などがあります。
加えて、近年各社が力を入れているのが、ビジネスに直結する営業支援系のシステムです。主に問合せ管理、ディーラーロケーター、MA、CRM、製品DB、製品選択機能、パフォーマンスシミュレーター、装備コンフィギュレーター、ECなど。それらのシステムを基幹システムと連携させながら活用するケースが増えています。
当社では、網羅的な知見を持つシステムコンサルタントが主導し、大規模なWebシステムの企画・構築支援を然るべき体制や業務プロセス検討も含めて貢献できます。特に営業支援系システムについては、事業部主導の大型プロジェクトが増化傾向にあり、数々の企画・構想および実行支援を行っています。
イントリックスで支援する製造業マーケティングプラットフォームの全体像
5.全体プロジェクトマネジメント
デジタルコミュニケーションには、二種類あります。企業全体の理解を促すコーポレートコミュニケーション(CC)と、事業・製品の理解を促すマーケティングコミュニケーション(MC)です。
当社は、CC・MCのバランスが保たれたとき、企業全体を正しく表現できると考えています。幸い、一つのクライアント企業でその両方をお手伝いするケースが増えてきています。また、戦略・Web制作・システムの切り口でも、多様なテーマに取り組んでいます。
その結果、一つのクライアントでも、パイロットローカルサイト構築、グローバルサイトリニューアル、日本サイトリニューアル、UI改善、デザインリニューアル、ディーラーロケーター設計、サイト統合、セキュリティ改善、ブランドコンテンツ制作、長期全体戦略策定、コンテンツ戦略立案、事業部デジタルマーケティング戦略立案、事業部サイトリニューアル、SEO改善、ドメイン統合・移管、オウンドメディア運用、写真・動画撮影、Webマスター会議運用支援、担当者教育、ガイドライン策定、海外現地調査――と、広範な支援を展開しています。
これらのテーマは相互に影響し合い、10以上のサブプロジェクトが同時に走る場合もあるため、当社では全体を俯瞰したプロジェクトマネジメントを行っています。
当社の5つの特長は、10年の経験の中で少しずつ進化し、磨かれてきました。もちろん、もっと強化しなければならない部分もたくさんありますが、BtoB企業がデジタル活用を突き詰める際に必要なサービスは、そろったものと自負しています。
今日までこのように、BtoBにフォーカスしてきました。日々この世界の奥深さを感じるとともに、BtoB企業のデジタルコミュニケーション支援というサービスへの確信は、ますます強まりました。なかでも特筆しておきたいのは、MC系・業務システム系デジタル活用のご相談が増えていることです。CCを中心に発展してきたリアル企業のデジタルコミュニケーションにおいて、事業部が主体となったデジタル活用は、本格普及期に入りつつあるといってよいでしょう。
イントリックスは、創業10年目の今年をMC強化元年と位置付け、MC系プロジェクトに対応するためのスキル・体制の強化を図ることにしました。
「CC・MCの両方があって、初めて企業を余すところなく表現できる」との思いを胸に、引き続き努力を続けてまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 氣賀 崇
新年のお祝いと当社の10周年を記念して特設サイトを公開いたしました。
動画では普段見られない氣賀の一面も垣間見ることができるかも!?