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イントリックスは育児と仕事を両立できる会社なのか、
アラフォーの現役イクメンがリアルな視点で定量的に分析してみた

イントリックスのこと
松井 洋也
こんにちは。アラフォーにしてイクメン3年目、PM・コンテンツディレクターの松井です。育児稼業を始めて早数年。仕事と両立する上で、毎日の生活スタイルが劇的に変わりました。それでも、どうにかこうにかやっていけてるのはイントリックスならではの何かがあるのでは? ということで、前編後編でお届けする今回は、社内男性メンバー視点からの子育てと仕事についてお伝えします。

イントリックスは育児と仕事が両立しやすい?

僕はイントリックス入社以前に、制作プロダクション的なところを何社か経験しましたが、過去の会社と比較すると、イントリックスは制作会社としては既婚者の割合が高い印象。さらに、乳児・幼児の子どもがいるメンバーも多いです。この時期はまだまだ親が目を離せない状況であり、一日のリソースの多くがその対応に費やされるため、育児と仕事を両立させるのはかなり大変なことだと思います。

主観ではありますが、イントリックスは育児と仕事をしっかり両立している社員が多く、積極的に育児に取り組む、いわゆる「イクメン」が多いと感じます。僕自身も実際に育児を始めてみて、過去の会社ではこのような動きはできなかっただろうな、と感じたことは何度もあります。

「イントリックスは育児と仕事が両立しやすい会社ではないか?」

あくまでアラフォーの男性視点ではありますが、今回は定量データから、この仮説を検証してみたいと思います。

既婚率は高め? イントリックス男性陣の年齢層と結婚比率調査

一般的に、制作などのクリエイティブ系の職業に就いている男性の未婚率は高いといわれています。イントリックスは制作だけの会社ではありませんが、クリエイティブ系の部署・職種は存在しています。そこで、まずは社内男性メンバーの年齢層と結婚率を調査してみました。


* 調査方法:筆者目視&対象者の自己申告による

こうしてみると、イントリックスの男性陣は30代以上が大きな比率を占め、半数以上の男性メンバーが既婚者です。このグラフには記載していませんが、該当メンバーの年齢層は、主に30代後半から40代。年齢に比例して既婚率が高くなるのは順当かと思いますが、それでもやはり男性メンバーの過半数が既婚者というのは、制作会社としては多めな気がします。そこで、既婚者の中で実際に子どもがいるメンバーを集め、調査を実施してみました。

なお、30代前半の結婚適齢期である未婚メンバーはこんな男たちです。ぜひ、ご笑覧ください。

「名も無き家事」をどの程度やっているか? 個人的イクメン評価指標

育児とひと言で言っても、日々の家事から遊び・しつけ・教育など、その内容は非常に多岐に渡ります。これらすべてを定量的に評価していくのは難しいので、今回は育児と仕事を両立する上で最も大きなポイントのひとつである、日々の家事を中心に考えていきます。

育児を始めた男性がまず感じるのが、いわゆる「名も無き家事」がいかに多いかという点だと思います。食事の準備や洗濯、掃除以外に、保育園・幼稚園の送迎などのわかりやすいものから、連絡帳に記入するための体温チェック、着替え・オムツの残量チェックおよびそれらへの記名など、文字通り、名も無き膨大なタスクをこなす必要があります。

共働きの場合、これらのタスクを夫婦で分担して、ようやくイクメンの入り口に立てると個人的には考えています。そこで僕個人の経験から、平日仕事をこなしつつ、イクメンとしてやるべきタスクをリストアップした、独自の評価指標を作成。今回、調査対象となった社内メンバーにもこのアンケートを実施して「イクメン指数」を算出し、その平均値を元に、イントリックスのイクメン事情を分析してみました。

個人的イクメン評価指標

  • 平日朝
    1. 子どもの朝食を作っている
    2. 子どもに朝食を食べさせている
    3. 子どもの着替えをさせている
    4. 保育園・幼稚園へ行く準備をしている(前夜でも可)
    5. 保育園・幼稚園へ子どもを送っている
  • 平日 帰宅後
    1. 食器洗いをしている
    2. 洗濯をしている
    3. 掃除 or 散らかったものの片づけをしている
    4. 洗濯物をたたんでいる
    5. 保育園・幼稚園の連絡帳のチェックまたは記入をする
  • 休日
    1. 子どもの食事を作っている
    2. 子どもの着替えをさせている
    3. 掃除・洗濯をしている
    4. 子どもを風呂に入れている
    5. 子どもの寝かしつけをしている
  • 不定期
    1. 保育園・幼稚園の呼び出しに対応する
    2. 保育園・幼稚園に迎えに行く(早退などをして)
    3. 子どもを病院へ連れていく
    4. 保育園のオムツに記名する(していた)
    5. 病気などの際、会社を休み看護する

上記設問に対し、「常にやっている」「分担してやっている」「たまに」「やっていない」「該当無し」で回答。
各項目5点満点でスコアを算出。

* 設問参考:AERA 家事育児タスク100

休日のタスクは及第点。平日の家事がイクメンのカギを握る

今回対象となったメンバーは、30代後半から40代の5人。それぞれ家庭の状況は違いますが、おおまかな傾向として、その平均値で考察していきます。それではまず、高スコアが目に付く休日の対応からです。

個人的イクメン評価指標:休日 平均スコア:4.16

  1. 子どもの食事を作っている:3.2
  2. 子どもの着替えをさせている:4.4
  3. 掃除・洗濯をしている:4.2
  4. 子どもを風呂に入れている:4.8
  5. 子どもの寝かしつけをしている:4.2

ほぼ全項目が4点以上の高得点です。イクメンたるもの、休日の育児は当然といったところでしょうか。しかし、育児と仕事の両立を考えるなら、やはり平日にどれくらい家事をこなしているかがポイントになってくると思います。

個人的イクメン評価指標:平日朝 平均スコア:2.88

  1. 子どもの朝食を作っている:2.8
  2. 子どもに朝食を食べさせている:3.2
  3. 子どもの着替えをさせている:3.4
  4. 保育園・幼稚園へ行く準備をしている(前夜でも可):2.6
  5. 保育園・幼稚園へ子どもを送っている:2.4

イクメンの朝は早い。多くの人が早起きの子どもと一緒に起きるか、準備のために早く起きていることでしょう。ただでさえ、平日の朝は忙しいものです。子どもを保育園・幼稚園に通わせているのであれば、子どもを起こし、着替えをさせ、食事を食べさせ、出かける準備をして、とその準備に忙殺されると思います。イントリックスのイクメンたちも例に漏れず、そのスコアは2点後半から3点台。設問でいうと、「たまにやっている」から「分担してやっている」の間くらい。5人の平均値として考えると、割と高い方ではないでしょうか。

個人的イクメン評価指標:平日帰宅後 平均スコア:2.96

  1. 食器洗いをしている:3.8
  2. 洗濯をしている:1.8
  3. 掃除 or 散らかったものの片づけをしている:4.2
  4. 洗濯物をたたんでいる:3.2
  5. 保育園・幼稚園の連絡帳のチェックまたは記入をする:1.8

次に平日帰宅後です。「日本のINDUSTRYをINTERNETでINNOVATEする」というミッションを達成すべく、イントリックスの一員として業務を遂行しているメンバーですが、帰宅後はイクメンとしてのミッションが待っています。僕自身は比較的やっている方だという認識ですが、一日の仕事を終えて疲れて帰ったあとに、これらのことをやるのは、時にキツかったりします。なので、僕はここのスコアは悪いだろうなと考えていましたが、実際ふたを開けてみると、3を超えるスコアが多いのが意外でした。イントリックスが、コンサル・制作会社としては、残業時間が1日平均1~1.5時間程度と少なく、比較的早く帰宅できる、というのもその理由かもしれません。

個人的イクメン評価指標:不定期 平均スコア:2.36

  1. 保育園・幼稚園の呼び出しに対応する:1
  2. 保育園・幼稚園に迎えに行く(早退などをして):2.8
  3. 子どもを病院へ連れていく:3
  4. 保育園のオムツに記名する(していた):2
  5. 病気などの際、会社を休み看護する:3

最後に不定期のタスクについて。具体的には子どもが体調を崩したり、病気になった時、どのように対応するかという項目になります。日々忙しく、さまざまな仕事の予定が入っている状況で、保育園・幼稚園からの急な呼び出しに対応したり、看護のための休暇を取るのは、スケジュール的に厳しい場面が多いかと思います。それを反映してか、他項目と比べると、スコアは少々低い傾向で、奥様に負担をかけている結果に。しかし、看護のための休暇や早退などにおける、子どもの迎えのスコアは比較的高い傾向にあります。このあたりは、育児と仕事が両立しやすいという仮説を、ある程度裏付けるデータではないでしょうか。

育児・仕事の両立を実現するイントリックスの制度・特長

「イントリックスは育児と仕事を両立させやすい会社ではないか?」という仮説を定量的なデータで検証してきましたが、それを実現できる社内の主な制度や特長についてご説明します。

柔軟な勤務時間帯システム

イントリックスは9時~18時を基本的な勤務時間としていますが、個人の事情に合わせて、8時~17時、10時~19時という勤務シフトを日ごとに指定できます。これによって、朝保育園に子どもを送ってから、10時に出社する、ということも可能です。僕も月曜日9時の朝礼は除いて、火~金曜日は基本的に10時出社としており、毎朝子どもを保育園に送っています。

有休とは別扱いの子どもの看護休暇

保育園・幼稚園などで集団生活を送る子どもは免疫力も弱く、大人よりも病気にかかりがちです。特に共働きの場合は、夫婦どちらかが会社を休み、子どもの看護をする必要があります。イントリックスでは有給休暇とは別に、5日間の看護休暇を取ることができます。これは当社のような規模の会社では、割と珍しい制度だと思います。

スケジュールを調整しやすい長期プロジェクト

戦略から制作、システムまで一気通貫で行えるイントリックスは、1年前後の期間を要する長期プロジェクトが多い傾向にあります。そのため、仕事のスケジュールも比較的コントロールがしやすく、急な早退や休みが取りやすいのも特長です。もちろん、プロジェクトの状況にもよりますが、それをチームとしてフォローする文化があります。子どもの急な事情による対応がしやすいのも、イントリックスならではと言えるでしょう。

実際のところ、育児と仕事が両立できる秘密は別にある?

このように、イントリックスには育児をサポートする制度が確かにあります。しかし、大企業のように社内に託児所など設備が充実しているわけでも、育児手当や長期の育児休暇制度があるわけでもなく、これらの点で必ずしも大企業より勝っているとは言えません。

それでもイントリックスのイクメンたちの話を聞くと、これまでの会社と比べて子育てしやすい、という意見が挙がります。複数社経験してきた僕自身も、これまでで一番育児と仕事が両立しやすい会社なんじゃないか、と感じています。

設備や制度でなければ、どのようなところにその秘密があるのでしょうか。

今回は社内イクメンたちのアンケートを元に定量的にそれを分析しましたが、次回は彼らの生の声を聞き、定性的な側面からその秘密に迫りたいと思います。