【制作極意1】
整理も企画も、まず拠りどころから
コンテンツを企画・制作する上で、最も重要かつ最初にやるべきことはターゲットや目的を明確にすることです。それはコンテンツ群を整理する上でも変わりません。拠りどころ無しでコンテンツの棚卸しをしても、ただ既存のコンテンツをリストアップしただけ。何が不足しているのか、どのようなコンテンツが必要なのかは見えてきません。
今回は「技術力の訴求」というテーマの解像度を上げて、より具体的な拠りどころを可視化していきました。まずは技術力を訴求して何を実現したいのかをヒアリングし、議論して目的を抽出。「技術力を訴求して新規顧客に製品に対する信頼感を与えたい」「当社がどのような技術を持ち、研究開発を行っているかを訴求して、優秀なエンジニアを採用したい」など、複数の目的が挙がりました。
次にそれぞれの目的に対してのターゲットとその実現に必要な情報を策定していきます。多くの場合、コーポレートサイト配下の各カテゴリのターゲットは複数になります。あまり技術に詳しくない新規顧客というターゲットであれば、「技術をわかりやすく伝えて、その優位性を理解してほしい」、中途の技術者であれば「自社が保持している技術や研究開発体制の充実さを伝えて、転職先の候補として検討してほしい」といった形になります。
こういった拠りどころが無ければ、いつの間にかターゲット不在の自社目線のコンテンツばかりが乱立して、真に届けたい相手に情報が伝わらなくなります。私たちは長年の経験を元に、お客様と議論してできるだけフラットな視点で物を考えられるための拠りどころ作りをお手伝いいたします。